先生に聞く 中村中高の6つの入試

先生に聞く 中村中高の6つの入試

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個性を尊重し、学力を伸ばす中村中学校・高等学校(以下、中村中高)では、2019年度に中学校で新たな入試を導入します。そこで今回は、2018年度よりスタートした適性検査型を含め、6つの入試の特徴や対策について入試担当の先生にインタビュー。また、適性検査型入試の一期生にもお話をうかがいます。

特徴ある帰国生入試がスタート

2019年度の入試について教えてくださるのは、入学対策部 部長の江藤先生です。

各入試の特徴

一般 得意2科
2月1日(金)午前・午後
一般 得意1科
2月2日(土)午前
特待生
2月1日(金)午後
2月2日(土)午後
2月5日(火)午前
適性検査型 両国型
2月1日(金)午前
適性検査型 白鷗型 NEW
2月1日(金)午前
帰国生 NEW
11月29日(木)午前
グローバル
2月2日(土)午前
ポテンシャル
2月2日(土)午前
2月5日(火)午前

一般入試

試験日によって国算理社から2科か、国算から1科を選べます。2科であれば理社でもよく、得意科目で受験できます。

特待生入試

今年度より4科から国算2科へ変更しました。

適性検査型入試 NEW

2019年度から白鷗型も追加。 ↓この後詳しく紹介

帰国生入試 NEW

2019年度より開始する新入試で、科目は国英から1科と面接です。海外で暮らしても、誰もが英語をマスターしているわけではありません。英語が得意ではない帰国生が、本校で英語力を開花させることを目指して導入した入試です。

グローバル入試

「英語ポテンシャル入試」から名前を変えて実施します。科目は英語1科で、受験生が緊張しすぎないように、ゲームや作業をしながら問答をして英語力を見ます。

ポテンシャル入試

科目は作文と面接です。小学校時代の活動・活躍を評価しますが、大切なのは目標へ向かう中で得たものや自身の変化を言葉で表せるかどうか。“考えを言語化する能力”をチェックします。

対策のポイント

一般入試と特待生入試はとにかく基礎をしっかり押さえておくことが大切です。基本問題が解ければ、合格できます。グローバル入試は英検3級レベルの問答になります。恥ずかしがらず、積極的に話す練習をしておきましょう。ポテンシャル入試は、まず頑張ったことを書き出してみる。そして保護者が「〇〇して何ができるようになった?」「〇〇したけど、××も頑張ったのでは?」などと質問しながら、気づいたことを書き加えていくといいですね。頑張ってきたことを通じて、どう成長したのか、私たちは知りたいです。

英語とフルートの授業が楽しい

適性検査型入試で入学した中学1年の岩渕さんにお話をうかがいます。

岩渕さん
ダンス部と書道部に所属している岩渕さん。

インターエデュ(以下、エデュ):なぜ適性検査型入試を受けたのですか。

岩渕さん:都立両国高等学校の受験を考えていたことがきっかけです。中村中高は、説明会に行ったとき学校の雰囲気に惹かれました。

エデュ:学校生活はいかがですか。

岩渕さん:学校のいいところは、フルートの授業があるところです。放課後レッスンもあり、最初は全然吹けなかったのに音を出せるようになりました。英語の授業では、洋楽を聞いて歌詞の意味を調べたことがあり、とても面白かったです。苦手な数学は、分からない問題があると職員室に行って先生に教えてもらいます。

エデュ:将来の夢を教えてください。

岩渕さん:人や動物を助ける仕事がしたいです。まだはっきり決まっていないので、キャリアデザインの授業でしっかり考えていきたいと思います。

多様な入試がもたらすもの

適性検査型入試の特徴と、多様な入試の意義について江藤先生にうかがいます。

江藤先生

両国と白鷗に対応した適性検査型入試

エデュ:2回目となる適性検査型入試について教えてください。

江藤先生:初年度は両国型だけでしたが、2019年度から白鷗型も用意して選択できるようにします。適性検査ⅠとⅢは各校の独自問題に、Ⅱは共通問題に準拠した内容となります。また問題と答案のコピーは当日、適性検査Ⅰはルーブリック評価をつけて翌日返却するので、ぜひ都立中受験の予行練習として受験して欲しいです。実際、本校の適性検査型入試合格者上位5名のうち、3名が両国中に合格しています。2月3日の合格可能性を測ることができる入試と自負しています。

エデュ:適性検査型入試実施の手応えは?

江藤先生:適性で入った生徒には物事を深く考える子や、表現力のある子がいますね。こうした生徒がクラスに一定数いると、彼らの発問により授業の雰囲気が変わったりするんです。教える側としてすごく興味がありますし、もっと適性の入学者を増やしたいと感じます。

教室もダイバーシティ化するべき時代

ダイバー“CITY“中村
ダイバー“CITY“中村

エデュ:なぜ6種類もの入試があるのでしょうか。

江藤先生:世の中がダイバーシティ化しているのに、教室はまだ多様性を認める環境になっていません。似た能力を持つ人間を集めて特別なクラスを作るのではなく、さまざまな人間の中にいて、他者を認め、他者に認めてもらう環境を作るために、多様な能力を評価する入試の必要性を感じました。

エデュ:受験生やその保護者へのメッセージをお願いします。

江藤先生:“生徒を伸ばす”のではなく“伸びる生徒”に育てる教育に自信があります。規模の小さい学校のため進学者数や合格者数のデータでは、一見見劣りしますが、その数を“率”に直すと決して他校に引けを取りません。教師一人ひとりが丁寧に育てるので、本校で学びの力を開花させた生徒はたくさんいます。共学校やマンモス校より小規模の女子校でゆっくりじっくり成長していきたい生徒は、ぜひ本校に来てほしいですね。きっと居心地の良さを感じると思います。

編集者から見たポイント

コツコツ勉強した子、スポーツにのめり込んでいた子、外国で暮らしていた子。さまざまな背景を持つ生徒が同じクラスで学校生活を送るところが中村中高の大きな魅力だと感じました。生徒が互いに刺激を受ける環境は、保護者の知らないお子さまの魅力を引き出してくれるかもしれません。11月からは入試体験・説明会が行われるため、気になる入試がある方や、さまざまな生徒が集まる学校に興味がある方は、参加されてみてはいかがでしょうか。

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