2年越しの本格的な文化祭「白亜祭」の舞台裏
inter-edu’s eye
共立女子第二中学校高等学校(以下、共立女子第二)では今年9月、3年ぶりに来場者を招いて白亜祭(文化祭)をリアル開催しました。生徒主導でアイデアを出し合い、環境を整備した白亜祭にまつわるストーリーから、楽しさにあふれる学校行事の様子をお伝えします。さらに、行事を作り上げる過程から得られた学びについてもご紹介します。
保護者・受験生も来校できる白亜祭が実現!
生徒会のメンバーが中心となって結成された白亜祭実行委員。その中でも主要な役割を担当した高校2年生の3名から、白亜祭開催の舞台裏や当日のエピソードなどをお話しいただきました。
実行委員の皆さんによる開催実現に向けた創意工夫や準備時点の苦労などを教えてください。
永山さんコロナ禍ということで、あらゆる開催形式に対応できるように何度も案を話し合ってきました。例えば、ステージでは声援の代わりにスティックバルーンを叩くなど、新しい試みを取り入れました。受付パートでは、夏休みから空き時間を有効活用して受付スペースに掲示する巨大なウェルカムボードを作成しました。さらに、来校者用のリストバンドも色をこだわるなど、たくさんのアイデアを実現することができました。
一度決まった内容でも、途中で開催形式が変更になり、また一から考え直さなければならないこともありましたが、皆で協力して最後まで諦めずに白亜祭の準備が進められたと思います。
栗澤さん今まで待ち望んでくれていた受験生や保護者の皆さまが安心して参加するために、最優先の課題にしたのが感染症対策です。かなり早い段階から白亜祭の企画を進めるのですが、状況が変わることを想定してあらゆる開催方式を検討していました。例年は、中学生であれば学習発表、高校生は自由に企画した催事に取り組んでいます。今年度は、中学生徒会が先生方に働きかけたことで、中学生も独自の催事を行うことができるようになりました。
準備期間に仕上げた校内装飾が、雨の湿気で剥がれ落ちるといった思わぬトラブルがあり、対応に苦労したことが良い経験になりました。
宮崎さん私は庶務として、校内の備品管理やそれらに関する指揮を執る役割を担いました。各団体が使用する備品の状況は常に変わっていくので、慣れないPC作業を効率化するためにGoogle系のアプリを使用して情報共有に努めました。スマートフォンが使えれば楽だったのですが、通常時の使用は認められていないため、関係者間との集会で使用ルールを定めるようにしました。実行委員の役割に取り組みながら、夏休みを返上して汗だくになりながら校内装飾にも参加していたのをよく覚えています。
白亜祭当日の手応えやエピソードなどを教えてください。
永山さん高校生の経験値だけでは企画全体を見通すことが難しく、初めて取り組む事柄や細かな疑問に対しては、先生方の多様な視点からアドバイスをいただきました。そのおかげで、白亜祭当日のほとんどは円滑に進行することができました。
栗澤さん私たち実行委員メンバーは、白亜祭当日のオープニングパーティーとファイナルパーティー(後夜祭)の裏方を担当しましたが、ファイナルパーティーでは器材トラブルが発生したため、タイムテーブル通りの進行ができなくなりました。そんな状況でも、実行委員や出演者の皆さんが一致団結したことで無事に終えられたのですが、ふり返ってみると、普段から自主的に協力し合ってきた経験が活かされたと思っています。
先生方からは、予算の使い方だけでなく計算が合わなかった際の対処法などを教えていただきました。そのほかにも、いろいろと不慣れな作業をサポートしていただけたおかげで、とても助かりました。
宮崎さん備品が足りなくなり、全校放送で呼びかけたり先生方から買い出しを手伝っていただいたりなど、多くの方から助けていただきました。最後までやり切ったファイナルパーティーの際には、達成感から涙を流していました。台風が近づいていたにもかかわらず、なんとか天気にも恵まれて、全校生徒にとっての素敵な思い出になりました。
来校者と盛り上がった白亜祭当日の様子
スライドショー形式で白亜祭当日の様子をご紹介します。
各企画のネット投票(人気投票)の結果はいかがでしたか。
栗澤さん白亜祭大賞は宮崎さんのクラスで企画した「あやとりさま(お化け屋敷)」、JK賞(高校生部門)は私のクラスで企画した「レトロ風縁日×男装」になりました。オンラインで投票を実施したクラスTシャツコンテストでは、永山さんのクラスがTシャツ賞を獲得しました。
校長の晴山誠也先生からも校内装飾などに賞が授与されたそうですね。
栗澤さん階段丸窓パート、渡り廊下・玄関パート、全校生徒企画パートに校長賞をいただきました。みんなの創意工夫や時間をかけて用意した苦労が報われました!
心の成長につながったメンバーの努力
最後に、実行委員の活動を通して得られた学びや、将来の目標についてお話しいただきました。
白亜祭をふり返ってみて気づいたことや、考えたことを教えてください。
永山さんパートリーダーを務めたことで、物事をさまざまな方向から捉えることの大切さを学びました。また、限られた時間の中でより良い受付システムを考えるために、周囲の力を借りる経験もできました。今後は勉強や検定試験に向き合って、進路実現に向けた努力を重ねていきます。
栗澤さん異なる立場の意見を取り入れながら物事を進めることで、自分だけでは気づかなかったこと、思いつかなかったことが実現できると知りました。白亜祭の仕事は終わりましたが、生徒会の役割は残っていますので、部活動や勉強と両立させながら尽力していきます。
宮崎さん細やかな業務が山積みだったので、ToDoリストにまとめるようにしていましたが、準備不足を感じる場面が多々ありました。これから本格的に取り組む受験勉強に、この反省を活かして第一志望校への合格を目指します!
編集後記
全部で48もの企画を円滑に実施するための苦労は、想像以上に大変だったに違いありません。白亜祭を成功させるためにそうした試練を体験した皆さんにとって、座学では得られない貴重な学びにつながったことでしょう。生徒たちの成長した姿を、入試説明会や体験授業の機会にあなたの目で確かめてみてください。
イベント日程
イベント名 | 実施日時 |
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中学校入試説明会+適性検査型入試体験 | 2022年12月3日(土) 14:00~15:30 |
中学校入試説明会+2科型入試体験 | 2022年12月18日(日) 9:30~12:00 |
中学校入試説明会 | 2023年1月7日(土) 10:00~11:30 |
理科体験授業 | 2023年1月7日(土) 14:00~15:30 |
中学校説明会(新小学6年生以下対象) | 2023年3月25日(土) 14:00~15:30 |
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