中学新コース発進!創設100周年に向けた「SHINKA!」に迫る

中学新コース発進!創設100周年に向けた「SHINKA!」に迫る

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2020年に創設90周年を迎えた日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)は、100周年に向けて新たな改革の一歩を踏み出しました。その皮切りとして、2022年度から中学校に新コースを設置し「中高一貫2-1-3システム」を導入します。そこで今回は、中学校教頭・鈴木仁先生にお話をうかがい、新コースや中学入試についての最新情報をお届けします。

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進学率も高水準! 付属校と進学校のハイブリット型教育

日大中高は、日本最大の学部数を有する日本大学の付属校です。2020年度には93.9%もの高い大学現役進学率を誇り、近年は国公立大学や難関私立大学への合格実績も躍進中です。また、タブレットPCや電子黒板を駆使したICT教育や、海外研修、留学、イングリッシュ・ラウンジの設置など、校内外での充実した英語教育も魅力的。付属校としての安心感と、進学校としての信頼感を併せ持つハイブリットな学校として注目を浴びています。

現在のグローバルリーダーズコースでは、中学3年次にニュージーランド研修を実施
現在のグローバルリーダーズコースでは、中学3年次にニュージーランド研修を実施

2030年の100周年に向けては、「進化」「新化」「親化」「深化」「真価」の意味を込めた「SHINKA!」を合言葉に、さらなる改革を進めていきます。その一環として、2022年度から「中高一貫2-1-3システム」を採用。学年に合わせて細かくコース分けをすることで、希望の進路をますます最短距離で目指せるようになるでしょう。

中高大連携のメリットを活かした教育システムと中学新コース

新たな中高接続システムとしての「中高一貫2-1-3システム」とは? その目的や新コースの内容、今後の計画について、鈴木先生にうかがいました。

学校説明会で新しい教育システムの説明を担当された鈴木仁先生
学校説明会で新しい教育システムの説明を担当された鈴木仁先生

インターエデュ(以下、エデュ):「中高一貫2-1-3システム」をスタートするに至った理由を教えてください。

鈴木先生:2011年と2021年の本校卒業生の進学先を比較すると、東工大などの国公立大学合格者は4名から37名に、早慶は2名から23名に、GMARCHは42名から91名に増えました。今後の目標は国公立大学合格者50名、毎年東大合格者を出すこと、医学部進学者の増加です。その第一歩として「中高一貫2-1-3システム」を考案しました。

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エデュ:具体的にはどのような教育システムなのでしょうか?

鈴木先生:「2-1-3」とは、中1・中2の2年間、中3の1年間、高校の3年間のことを指します。中1・中2では2022年度入学生から、従来のグローバルリーダーズコース(以下、GLコース)に加え、アカデミックフロンティアコース(以下、AFコース)を新設した2コース制を導入。中3からは高校のコースに準じたコース分けをし、高校は特別進学コース、総合進学コース、および総合進学コース・スーパーグローバルクラスの2コース1クラス制に編成されます。

中高大連携のメリットを活かした教育システムと中学新コース

エデュ:中学1・2年に新設されるAFコースの特徴を教えてください。

鈴木先生:AFコースは、探究学習・体験学習などを通じて、主体的に学べる人材の育成を図ります。また、16学部87学科を有する日本大学のスケールをフル活用して大学訪問を行い、最先端の研究機関を訪問し、実習を経験することで、学びへの意欲を育てます。2年次の国内研修では、広島での平和学習や山口での農山漁村生活体験などを行い、探究学習やプレゼン発表会につなげます。

生命農学科や食品ビジネス学科、獣医学科などがある生物資源科学部は理系の生徒に大人気。写真は日大中高の生徒が同学部の実験実習を体験している様子
生命農学科や食品ビジネス学科、獣医学科などがある生物資源科学部は理系の生徒に大人気。写真は日大中高の生徒が同学部の実験実習を体験している様子

エデュ:中学3年次のコース編成について教えてください。

鈴木先生:中3は高校の“0年生”として位置づけ、高校のコースへつなげる「プレコース」を設置し、中学3年次のレベルアップと高校での学習効果向上につなげます。

エデュ:100周年に向けた基本計画では、教育システム以外にどのような改革を行うのでしょうか?

鈴木先生:本校はICT教育にも注力しており、プログラミング教育を開始する予定です。また、SDGs教育やCOIL(国際協働オンライン学習)の導入、次世代教育を担う教職員の指導力向上も推進します。100周年記念の一大プロジェクトとしては、安全・安心な新キャンパスを構想中。「メディアセンター」(仮称)設置なども検討していますので、ぜひ楽しみにしていてください。

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中学入試では思考力・読解力・記述力の重要度がアップ

新コースの設置により、中学入試の内容に変更はあるのでしょうか。入試に関する疑問を紐解きます。

エデュ:従来に比べて、2022年度の出題傾向に変更はありますか?

鈴木先生:基本的にこれまでの傾向から大きな変更はなく、AF・GLコースともに同一問題で実施します。ただし、記述式の解答を増やしたり、応用問題や説明問題を付け加えたりと、思考力・読解力・記述力を求める形式へとシフトしています。

エデュ:所属コースはどのように決まりますか? また、合格時の男女比は決まっているのでしょうか。

鈴木先生:男女比は決まっていませんので、全教科合計の高得点順に合格を決定します。所属コースは出願時に選択していただきますが、入試区分によっては、点数により第一志望のコースから他方のコースへスライド合格する可能性があります。その際は、残りの入試日程において再度志望コースへのチャレンジ受験が可能です。

エデュ:どのような入試区分がありますか?

鈴木先生:入試日程により受験科目数の異なる入試区分を用意しています。また、“読み取る力”“思考力”に優れた生徒を募集する適性検査型入試や、帰国生入試があります。適性検査型入試では、国語系の論述問題と、算数・理科・社会の総合問題が出題されます。帰国生入試では、2022年度入試より英検2級以上の取得者は英語試験を免除し、算数1科目での受験が可能となります。

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編集者から見たポイント

生徒の適性や希望進路に合った多彩なコースを、中学のうちから選べる日大中高。早い段階で進学を見据えた学習を行うことで、生徒たちの夢がグッと近づきます。同校が現状に留まることなく年々進化を遂げているのは、先生方が生徒たちと一緒により高みを目指しているからこそ。どんな生徒も、安心して夢に挑戦できる学校です。

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学校説明会・イベント日程

イベント名 日時 備考
桜苑祭(文化祭) 2021年9月11日(土)~12日(日) 日程および実施形態が変更になる場合があります。詳細は学校サイトをご確認ください
中学校説明会 2021年10月16日(土)
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