伸びた進学実績! その理由を徹底分析

伸びた進学実績! その理由を徹底分析

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日本工業大学駒場中学・高等学校(以下、日駒)では進路指導の中心を担う「大学進学支援室」を設け、生徒が希望する進路への進学実現に力を注いできました。私大の入学定員厳格化によって受験生には逆境とも言える難化が続くなかで、今春の入試においてGMARCH以上の中堅校へ過去2番目に多い合格者を輩出した日駒の大学進学実績について、藤森啓教頭からお話をうかがいました。

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逆境でも大きく伸びた大学進学実績

GMARCHへ50名、国公立大へ10名の合格者数となりました。好調な実績となった理由を教えてください。

我が校では全教員が一致して、生徒が希望する進学を実現させるという目標を持っています。合格者数が多ければそれで良いというわけではありませんが、卒業生たちが頑張った結果が具体的な数として現れたと考えています。大学受験への備えは毎年積み重ねてきた創意工夫と熱意ある指導によって長い期間をかけながら行っています。我が校の強みは、入学時の成績から生徒の学力を徐々に伸ばしていくところにあります。学力と共に、大学進学実績数もこれからまだまだ伸ばしていけると信じています。

藤森啓先生
大学進学支援室(進路指導部)室長を経て教頭に就任された藤森啓先生。「進学実績だけでなく、教務全般の視点からも指導力を向上させていきます」

クラス担任が指導する気迫を感じ取り、生徒たちの学年が上がるごとに自身で意識を高めていく様子も見られます。そんな生徒の姿を見守る教員側の熱意も同様に上がっていきます。我が校には日本工業大学の校名が含まれていますが、もちろん進学先が理系に限られているわけではありません。一人ひとりが叶えたい志望先をクラス担任と教科担当が共有し、合格に向けた手厚い手助けをすることが進学実績に繋がっています。

2001〜2020年度大学合格数の1年当たり平均の推移
過去10年間の大学合格者数は日駒教育構想(学校改革)で大きく伸長を続けてきました。
キャリア教育への取り組み ≫

気になる家庭学習への取り組み

在宅期間が長引くと学力低下が気になります。家庭学習の指導やオンライン授業の状況について教えてください。

まさに先日、各家庭にテキスト教材を発送しましたが、その中にはクラス担任からの励ましのメッセージカードや、新中2生・中3生にはみんなで撮った写真なども入れました。入学して環境が大きく変わったばかりの新入生にも安心してもらうことが、今の状況では特に大切だと考えています。また、中1生には学習習慣を身につけることを目的としたスケジュール表を活用してもらっています。さらに、2月の休校開始時点から週に1回、クラス担任が電話やメールで生徒本人・家庭と連絡を取りながら、健康状況はもちろんのこと、家庭学習の進捗状況もチェックしています。各教科の担当者が出した課題やアドバイスが、クラス担任を介して生徒に伝わるように努めており、さらにオンライン教材としてClassiやスタディサプリを活用することで、各教科の振り返り学習や先取り学習を行っています。

教室で学ぶ生徒たちのようす
クラスの担任として生徒・家庭と築いてきた信頼関係が、家庭学習やオンライン授業で活かされています。

大学受験を間近に控えた高校生をサポートする取り組みについて教えてください。

進路指導の一環にもなりますが、中学で実施されている総合学習を高校でも取り入れ、かつ授業数を増やすことになりました。思考力や論述力を養うグループワークも、最終的には生徒のやる気を引き出すことが大事になるので、大学入試に関連付けた具体的なテーマを設定することで自主性を高める工夫をしています。さらに、難関私大の一部では国公立大の二次試験と同じレベルの内容が出題されることがありますが、そういう事態を想定した授業を行い、モチベーションと共に学力も向上させる指導を実践しています。

例年は年度初めのタイミングで進学ガイダンスを実施してきましたが、2020年度は動画撮影した包括的な情報やアドバイスを公式サイトで配信しました。そして高1生以降の理数探究講座、社会科探究講座、ワンランク上の情報教育などの実施を各コース別に予定していますのでご期待ください。

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中学受験にチャレンジする受験生の皆さんへのメッセージ

中学受験にチャレンジする皆さんは先行きの見えない状況で不安に駆られていることと思います。藤森先生からのメッセージをお願いします。

今のような状況だからこそ、クラス担任や各教科の担当を含め、教員全体の底力・指導力が試される機会だと肝に銘じている次第です。もともと得意な分野だけでなく、興味・関心をさらに伸ばしていく伝統の教育によって、自発的なチャレンジを促すことが我が校の強みです。保護者の皆さまの不安を解消し、質の高い教育を授ける体制と環境を追求していきますのでご安心ください。
日駒への受験を希望する受験生に限りませんが、中学受験を乗り切るには気持ちを強く持つことが大切ですから、家族一体となってお子さまをサポートしてあげてください。

受験生の皆さんへのメッセージを話す藤森先生
「多くの学びを通して自分が持っている才能を磨きつつ、たくさんの仲間を得られるように学校生活を支援していきます」とお話しいただいた藤森先生。

編集者から見たポイント

藤森先生のお話によると、約6割の生徒が理系の進学先を希望しているとのことでした。高校入試から工業科の募集が無くなった今、長年築いてきた「日駒らしさ」をどのように再定義していくのでしょうか。2020年の連載第2回では、普通科専一の進学校化を推し進めてきた日駒教育構想の新たな段階を宣言する「日駒トリニティ」を中心にご紹介していきます。

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