進路指導で活きる!生徒との絆が深まる!大宮開成の先生が誇る「チーム力」
inter-edu’s eye
東大や医学部医学科などへの合格実績を重ね、進学実績の伸びと面倒見の良さが評判を呼んでいる大宮開成中学・高等学校(以下、大宮開成)。「人を育てるのは、人。」を掲げる大宮開成では、先生と生徒が関わり合う文化が進路指導にも作用しているといいます。学校の文化が浸透した進路指導について、ご担当の先生にうかがいます。
大学受験に向けた指導と2022年度大学入試の振り返り
進路指導で意識していることを教えてください。
松田先生本校では個々に合った進路指導を心がけています。高3では模試などのタイミングで、年間何度も2者面談を行いますし、休み時間でも気軽に進路や受験について話をする環境があります。生徒が自身の希望を叶えるために、必要なことをしっかりと提示します。
各入試への対策をお聞かせください。
松田先生一般選抜については、普段の授業でさまざまな大学の入試問題を解いていきます。幅広い問題に触れることによって知識が深まり、次第に実力もついていきます。また、高3では多数の補習を用意しており、生徒は必要な分野を選択しています。総合型選抜や学校推薦型選抜については、生徒一人ひとりに専門の教員がついて、面接や小論文などの対策を行います。
日常的に行っている学力向上への取り組みはありますか。
松田先生課題やテーマに合わせ、小テストや宿題が頻繁に出されます。小テストの多くは、合格するまで学習を繰り返します。これにより、基礎・基本が定着します。
生徒が最後まで力を振り絞った2022年度大学入試
2022年度大学入試の振り返りをお願いします。
松田先生2022年度も厳しい入試でしたが、生徒は本当に頑張ってくれました。
例えば私が受け持っていた一貫部のクラスでは、女子9名中7名が医療系の学部を志望しており、医学部医学科2名、看護系2名、保健医療系2名、薬学部薬学科1名と、ほぼ希望通りに進学できたことがうれしかったです。(女子9名中6名が国立に進学)。クラスの生徒は全員理系で、その多くが国公立志望。大学入学共通テストの数学は、平均点が前年度より大幅に下がるほど難易度が高かったため、生徒も教員も心が折れました。しかしその後、気持ちを切り替えて私大・国公立2次と頑張れたことが結果につながったと思います。
心が折れるような厳しい状況下で、先生方はどのように生徒をフォローしていたのですか。
松田先生受験により自宅学習期間となる1、2月には、不安が少しでも解消できればと、学習の邪魔にならないよう意識しながら生徒とメールや電話でほぼ毎日交流していました。
生徒はさぞかし心強かったでしょうね。
松田先生受験後、メールのやりとりについて「ありがたかった」と生徒から聞きました。生徒からの合格の報告は、涙が出るほどうれしいです。
すべての先生が生徒一人ひとりに関心を持つ学校
大学受験のお話を通して、生徒と先生の関係性が垣間見えました。
松田先生アットホームな学校なので、生徒は担任や教科担当だけでなく、副担任、部活動顧問、さらには中学校時代の担任や、養護教諭に司書教諭と、あらゆる教員からいろいろなアドバイスが受けられます。分からないことがあっても、より詳しい教員がどの生徒に対してもアドバイスできる環境になっています。
教員と生徒の関係性も自慢ですが、生徒間の雰囲気作りも大切にしています。私のクラスでは体育祭で一致団結したことで、クラス全体の前向きな力が一気に高まりました。先ほど、一人ひとりの個性を大切にするという話をしましたが、集団としての雰囲気の醸成も本当に大事です。個人のサポートとクラスや学年のサポート、その両輪が受験指導に活きていると考えています。
先生方のチーム力を感じます。
松田先生本校には本当にいろいろな教員がいます。そして「人を育てるのは、人。」という意識で、人間関係が人間を育てると信じて日々の交流を大切にしています。地味かもしれませんが、本校の教員は、この“アナログの距離”もとても大切だと考えています。
大人が多様性を保ちつつ、生徒の成長のために一丸となって指導にあたる環境で、生徒は拠りどころを見つけていきます。どの生徒にも、話しやすい教員や質問しやすい教員がいて、さまざまな場面での生徒の様子は学年に情報として集まり、担任の耳に入るので、生徒の性格や学校生活の状況を把握したうえで進路相談に当たることができます。このため、生徒は「先生は自分を理解し、支えてくれている」と感じながら受験勉強に向かうことができます。これが本校の進路指導であり、最後まで生徒を支援できる体制があると自負しています。
先生と生徒の関係性は、貴校が重視する人間力の育成にも大きく影響しているのではないでしょうか。
松田先生人間力の育成には、これまで述べたようにあらゆる場面での教員とのやりとりが大きく関わっています。また、本校独自の生活記録ノート「Pride」を毎日記入して活用していることも大きいですね。この「Pride」での教員とのやり取りが本当にありがたかったと、捨てずに大切に保管している卒業生もいます。
「人を育てるのは、人。」の考えが具現化された取り組みだと感じます。日々の学校生活で人間力を育成しているのですね。
松田先生私は、生徒たちが学習・行事・部活動など、とても忙しい毎日の中に身を置くことにより、人間的にも学力的にも大きく成長できると考えています。大宮開成ではその環境が整っていると思います。
例えば、大宮開成では、答えのない課題に取り組むプレゼンテーション教育に力を入れています。教科の枠にとらわれず、自らの課題解決に向かう取り組みで、その成果は2月の「開成文化週間」で発表します。社会にどう貢献するか考えることは実社会で必要な”人間力”のひとつだと考えています。
向上する学力
華々しい大学合格実績をあげている中で、校内での変化をどう感じていますか。
松田先生近年の実績から「難関大を目指すのが当たり前」という雰囲気になったと感じます。校内では、難関大を目指す生徒同士でサークルを作り、教え合いをする光景を目にするようになりました。
大学受験に限らず、学力の向上を感じるエピソードはありますか。
松田先生昨年の2月にGTECを受検し、一昨年に比べてスコアを大きく伸ばした団体として、現・中3と高1が表彰されました。毎日の授業と家庭学習を核として、英会話やスタディサプリEnglish、レシテーション・スピーチコンテストなどの多様なアプローチで楽しみながら英語4技能を鍛えている成果だと思います。得点が高いことはもちろんうれしいのですが、「大きく伸びた」と評されたことに大きな喜びを感じています。
編集後記
高い大学合格実績を生む進学校は多々ありますが、高いチーム力を誇る先生方がいるところが大宮開成の強みだと感じました。生徒と先生の強固な信頼関係は卒業しても変わることはなく、卒業生は先生方に会いに頻繁に学校を訪れるといいます。彼らは近況や就職の報告や、大学の研究内容や就職活動の相談をするそうで、いかに「大宮開成」という環境が心の拠りどころになっているかがうかがえます。9月には、松田先生のお子さまの誕生を祝うために卒業生が学校を訪問! 合格実績のように数字で簡単に表すことのできない学校の魅力が伝わりました。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
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文化祭「開成祭」 | 2022年10月29日(土)、30日(日) |
入試対策会(2) | 2022年11月23日(水・祝) 9:00~ |
第4回学校説明会 | 2022年12月3日(土) 9:30~ |
小学4・5年生対象学校説明会 | 2023年3月4日(土) 10:00~ |
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