掲載日：

リハビリ職の仕事ガイド

身体の不調の根本原因を探り、内側からゆっくりと治療する東洋医学。この医療職で国家資格として認められているものには、「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」「柔道整復師」の4つがあります。近年、これらの療法がリハビリに取り入れられることも増えています。

はり師・きゅう師

ツボを刺激して自然治癒力や痛みの緩和にも作用

「はり師」は、鍼（はり）を使ってツボを刺激することで身体の自然治癒作用を促し、患者さんの体調や痛みを改善する仕事です。最近では、極超短波、赤外線などを利用した治療も行われています。
「きゅう師」はヨモギの葉を乾燥させたモグサを燃焼させることでツボを刺激し、自然治癒能力を引き出します。鍼・灸のどちらも、効き目は穏やかですが副作用が少ないのがメリット。薬物を使用しないことから、スポーツや美容の分野でも注目されています。

国家試験概要

試験日 2月下旬の日曜日
試験科目

医療概論（医学史を除く）、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論および東洋医学臨床論、またはきゅう理論および東洋医学臨床論（同時に国家試験を受ける場合は、はり理論またはきゅう理論以外の共通科目について一方の試験を免除）
配点・
合格ライン		 102点以上／170点満点
※2021年実施結果

あん摩マッサージ指圧師

血行やこりを改善して体調を整え回復を早める

あん摩、マッサージ、指圧を用い、たたく・もむ・さするなどの刺激によって血行を良くしたり、肩のこりをほぐしたりすることで患者さんの体調を整え、健康維持を図ります。施術は力が必要で長時間におよぶこともあるため、知識や技術に加え、体力も重要です。

国家試験概要

試験日 2月下旬の土曜日
試験科目

医療概論（医学史を除く）、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論・経絡経穴概論、あん摩マッサージ指圧理論および東洋医学臨床論
配点・
合格ライン		 96点以上／160点満点
※2021年実施結果

柔道整復師

外科手術をせずに回復を図る日本古来の施術法

柔術（柔道）から発展した施術で、一般に「骨つぎ」「接骨」と呼ばれます。打撲、捻挫、挫傷（腱や筋の損傷）、脱臼、骨折などの怪我に対し、外科手術や投薬ではなく、整復・固定を用いて機能回復を図ります。また、外科手術後のリハビリの一つとして活用される機会も増え、スポーツトレーナーとして活躍する人もいます。

国家試験概要

試験日 3月上旬の日曜日
試験科目

解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論および関係法規
配点・
合格ライン		 必修問題 40点以上／50点満点
一般問題 120点以上／200点満点
※2021年実施結果
必修問題、一般問題のいずれも合格基準を満たすことが必要

あわせて読みたい！おすすめコンテンツ

コンテンツガイド

トップへ
リハビリ職のすすめ2022