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リハビリ職の学校を卒業&在学中の先輩インタビュー

大学卒業後、夢をかなえ社会人として活躍中の先輩や、現在、リハビリ職を目指して大学や専門学校で学んでいる在校生のインタビューを紹介。
「先輩たち」の生の声を進路選びの参考にしてください。

リハビリ職を目指す学生インタビュー 言語聴覚士編

大藤千春先輩

「関連職種連携教育」で学ぶチームワーク
海外の現場実習など多彩な体験ができる4年間です

国際医療福祉大学
成田保健医療学部
言語聴覚学科4年 大藤 千春先輩

父の事故をきっかけに気づいた
食べるために必要な身体機能の大切さ

私が言語聴覚士の道を選んだきっかけは、父が事故に遭ったことです。意識を取り戻してしばらくの間、1日の食事はゼリーが少しだけでした。当時、高校生だった私は「大食いだったのになぜ食べられないのだろう?」と不思議に思っていましたが、担当の看護師さんから、食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能に合わせた食事が提供されていることを丁寧に説明していただき、父の状態を理解しました。そして、「当たり前だと思っている身体の働きが、実は命に直結するものである」ということに気づきました。

もともとスポーツでケガをして病院で看護師さんにお世話になることが多く、漠然と医療関係の進路を考えていたのですが、こうした経験があって言語機能とともに嚥下障がいを専門とする言語聴覚士を目指すようになりました。

「話したいのに話せない」「食べたいのに食べられない」ということは計り知れないほど苦しいものです。言語聴覚士はその当事者の一人ひとりに長い時間をかけて向き合える素晴らしい仕事だと思います。

キャンパスライフも楽しめる!
他職種を目指す学生と交流する4年間

入学した当初、「医療系の進路は4年間ずっと勉強一筋」というイメージがあったのですが、サークルや学園祭にも積極的に参加できて、充実したキャンパスライフを送れました。

国際医療福祉大学は学生同士の交流がある温かい校風の大学です。他学科の学生同士でも、すれ違ったときに言葉をよく交わしています。その理由は、「関連職種連携教育」に力を入れていて、異なる職種を目指す学生がともに学ぶ機会が多いからです。医療現場はさまざまなプロフェッショナルが協働する場なので、カリキュラムにも複数の学科の学生が一緒に授業を受け、実習に挑むことが組み込まれています。知識を実践に移すために欠かせない力を伸ばしながら、学生同士の仲も深まっていく環境になっているのです。

また、多様な経験が積めるところもこの大学の強みでしょう。2年次の夏にはフィリピンでの海外研修に参加し、現地の医療福祉に加えて文化についても学び、国際的な視点を養う貴重な機会を得ることができました。

言語聴覚士は言語機能が低下した方と接する、高いコミュニケーション能力が要求される仕事です。海外で日本語の通じない環境に身を置く経験は、きっと現場に立ってから活かせると思います。

国際医療福祉大学の強みは充実の実習設備
国際医療福祉大学の強みは充実の実習設備。現場を明確にイメージできる環境です
授業では発表する機会も多く、言語聴覚士に必要なコミュニケーション力も養われます
授業では発表する機会も多く、言語聴覚士に必要なコミュニケーション力も養われます

「安全で正しい」の一歩先
「病気ではなく、人を見る」医療へ

4年間たくさんの学習をしてきましたが、特に「嚥下リハビリテーション」の実習が、医療について考えを深める大きなきっかけとなりました。その中で、嚥下機能に障がいがある人に形態を変えた食事を提供する実習は、「患者さんの視点に立つ」大切さを強く実感する機会になりました。

物を飲み込む力が弱くなっている患者さんには、食事をミキサーにかけて提供します。それは嚥下機能に照らし合わせると安全で正しいことです。しかし、実習の中で、「自分で食べて美味しくないものを治療のためだからと食べさせるのは、我慢を強制していることになるのでは?」という疑問が湧いてきました。

そこで、盛り付けの配色や形を工夫することで視覚的な刺激を与えて、嚥下機能に応じて食事を楽しんでもらう工夫をしてみました。医療の知識をただ実践するのではなく、その患者さんの幸せにつながっているかを考えて、改善の余地を探すということにチャレンジできたと思います。

4年次の最後の実習は6週間に及び、その内容は自分で患者さんの検査からリハビリのプログラムの組み立てまでを担当する本格的なものでした。

患者さんの時間をいただくからには、ベテランの先生と同じレベルのリハビリを提供したい。その一心で実習にあたりました。先生からは「障がいだけを見るのではなく、人を見る」姿勢を大切にするようにずっと指導を受けてきましたので、少しずつ自分の視野を広げて、患者さんと向き合うことができました。

アドバイザーグループで学び
万全の準備をして医療現場へ

もちろん、こうして実習で大きな気づきを得られるのも、普段の積み重ねがあるからです。さまざまな病院を訪問した際、先生たちから実際の現場はどのような状況なのか、話を聞く機会があります。学校で学んだことをそのまま活かせる場面も多く、質の高い教育を受けていることを実感します。国際経験が豊富な先生も多いので、言語聴覚士として国際社会にも貢献できる高度な知識や技能を学べます。

学習体制も充実していて、1年次から先生1人と学生4~5人で組む「アドバイザーグループ」というチーム制が設けられています。国家試験直前にはグループごとに学習室が与えられます。現在(2022年2月)、言語聴覚士の国家試験に向けてグループのみんなと励まし合い、教え合いながら勉強しています。

4年間を振り返って、私が大きく変わったのは、誰かのために勉強すること、誰かのために努力することの楽しさを学んだことです。最初は「自分の成績を上げたい」という気持ちが学習のモチベーションでした。でも、実習を通して、自分の勉強が人の役に立つということを実感し、考え方がどんどん変わっていきました。

言語聴覚士になってから、現場の経験を積み、その後で大学院に進学することも検討しています。一つの分野を追究して、最善のリハビリを提供できるようになりたいからです。
そして、「私の担当があなたで良かった」と言われる言語聴覚士になることが私の夢です。

きっと、リハビリ職を目指そうという人は「誰かの役に立ちたい」という気持ちを持っている人だと思います。自分が興味を持てる分野を見つけて、努力が人の役に立つことを実感しながら楽しく勉強してほしいです。

キャンパスおすすめスポット

演習室

学生がチームを組んで行動する機会が多い国際医療福祉大学。空間設計も広々

演習室

図書館

落ち着いて自習したい学生が集うスペース。参考になる蔵書もいっぱいです

図書館

カフェ

シックな雰囲気でリラックスできます。学校見学に来たら、ぜひのぞいてみましょう

カフェ

国際医療福祉大学 成田保健医療学部

国際医療福祉大学 成田保健医療学部

住所:〒286-8686 千葉県成田市公津の杜4-3
電話番号:0476-20-7705(広報)
募集定員:言語聴覚学科 40名/理学療法学科 80名/作業療法学科 40名

S.H先輩

早期の国家試験対策や豊富な実習が魅力 確かな力を持ったプロフェッショナルになりたい

東京工科大学
医療保健学部 リハビリテーション学科
言語聴覚学専攻1年 S.H先輩

国家試験対策も1年次から
将来に向けてじっくり準備

思い返せば、中学生の頃から医療職に就くことを考えていました。いろいろな職種を調べるうちに言語聴覚士という仕事があることを知りました。当時の私はコミュニケーションについて悩むことが多く、「上手く言葉が扱えなくなってしまった人の気持ちが少しなら分かるかもしれない」と思い、言語聴覚士を目指すことにしました。

言語聴覚士を目指すと決めた後で、祖父が食べ物を上手く飲み込めなくなる嚥下(えんげ)障がいを負ったことにも大きな影響を受けています。言葉から食べることまで幅広い分野についてサポートできる言語聴覚士になりたいと考えるようになりました。そして、そうした将来の目標を東京工科大学でならかなえることができると感じています。

東京工科大学にはアドバイザー制度があります。学生一人ひとりに先生が1名ついて学習や学生生活を支援してくれるもので、きめ細かく面倒を見てくれます。それに、言語聴覚士の国家試験対策もすでにサポートがスタートしています。

言語聴覚士国家試験は、1年次で習うことも出題範囲に含まれます。そのため、授業中に過去問を解いたり、自宅学習用の課題として取り組んだりして、早くから国家試験を意識した学習を進めています。授業後、しばらく経ってから小テストで知識を確認することもあるので、学習内容をさらに深く理解できました。国家試験レベルの問題はすぐに正解にたどりつくのは難しいので、教科書や授業資料を何度も読んで知識を定着させていきたいです。

同級生たちから刺激を受け
積極性が増した1年間

このように指導内容が優れているのはもちろん、学習しやすい環境も整っているのが東京工科大学の良さです。学生は必ず1台ノートPCを持ち、授業資料の確認や課題の受け取りと提出がオンラインでできる仕組みになっているので、場所を選ばずに勉強できますよ。

東京工科大学の学習環境になじんでから、学習に対する意識は大きく変わりました。高校生時代はあまり学習に身が入らず、受験直前に伸ばせる教科だけに集中して頑張るという感じでした。しかし、入学してからは学習環境が充実しているし、友だちと協働して学ぶ機会も多いため、「自分も頑張らないと!」と思えるようになりました。また、グループでの研究活動などを通して、人に対して積極的に働きかけるようにもなりました。「自分から動かなければ、物事が進まない」という気持ちで取り組んでいます。

1年次の後期には授業で言語聴覚学に関する研究をしたのですが、私たちのグループでは人の記憶について実験し、それをまとめて発表しました。言語聴覚領域の専門的な分野になるので、難しい内容にも踏み込んだのですが、協力し合うことで納得がいくプレゼンテーションができました。

東京工科大学は、大学名から真面目でおとなしい学生が多いと思われるかもしれませんが、実際はフレンドリーな学生が多いです。授業で話し合うときはとても明るい雰囲気ですし、私の発言にしっかりと感想や意見を返してくれます。受け身だった私が1年間で大きく変わることができたのは、刺激をくれる友だちのおかげです。

協働して学ぶ授業は、医療現場に欠かせないチームワークを養う機会です
協働して学ぶ授業は、医療現場に欠かせないチームワークを養う機会です

専門性が高い実習と座学
高校以上に丁寧な指導

1年間学習してきて最も印象深いのは、実際の発音の検査を用いて、自分自身の対応を振り返ったことです。
絵カードを患者さんに見せて、絵の名称を答えてもらうという検査ですが、授業では言語聴覚士役と子ども役になってロールプレイを行い、患者さんとの接し方を考えました。
学生一人ひとりに関わり方の個性があって面白く、自分が子どもとどんなコミュニケーションを取るべきなのか探る材料になりました。

もちろんこうした演習だけでなく、知識を身につけるための授業もたくさんあります。1年次の前期は解剖学や生理学の基礎を、後期は言語聴覚領域に関わる分野を学ぶという流れで学習を進めてきました。喉にある筋肉だけでもかなりの種類があり、覚えるのが大変でしたが、イメージするために筋肉の模型を組み立てたりして、地道に覚えました。

「大学」というと「学習についていけないのは自己責任」という冷たいイメージがあったのですが、入学してみると全く違いました。高校以上に丁寧に教えてくれる、支えてくれる、悩んでいることは何でも聞いてくれる、東京工科大学医療保健学部はそんな学部です。授業も広い教室で知らない学生がたくさん集まって受けるのではなく、少人数で知っている学生同士で受けることが多く、先生も同級生も身近に感じられます。

進級を目前に控えて、今はこれまでの総復習を進めています。それと同時に予習も進めていて、今後、専門的な科目が増えていくのに備えています。

言葉を越えたコミュニケーション力が
少しずつ身につくのを実感

2年次の新しい学習内容で特に楽しみなのは「音響学」です。もともと、趣味でギターを弾いていたこともあり、音の分析に興味があります。また、「精神医学」や「認知学習心理学」「臨床心理学」などの心理系の科目も、現場に出てから幅広い人と関わることになるので、しっかり学んでおこうと思っています。

言語聴覚学専攻は協働学習やレポートなどを通して、自ら考える授業が多く、高校時代よりも勉強は大変だし難しいと感じます。でも、学生同士で協力し、一緒に学ぶ経験はきっと将来の糧になるはずです。

言語聴覚士は言葉が使えなくなってしまった患者さんと向き合うので、「言葉に頼らないコミュニケーション能力」が必要な仕事です。毎日、仲間とともに学ぶ中で、こうした力も少しずつ身についているのを感じます。

皆さんも一緒に東京工科大学で学び、幅広く活躍できる言語聴覚士を目指しましょう!

キャンパスおすすめスポット

セントラルプラザ

四季折々の可憐な花々や緑が庭園を彩り、憩いの場となっています

セントラルプラザ

学生ラウンジ

広々とした学生ラウンジ。Wi-Fi完備で、休憩はもちろん、自習する学生も多いです

学生ラウンジ

図書館

学習のための個人スペースも完備。専門的蔵書や映像教材も豊富に揃っています

図書館

東京工科大学 医療保健学部 リハビリテーション学科

東京工科大学 医療保健学部 リハビリテーション学科

住所:〒144-8535 東京都大田区西蒲田5-23-22
電話番号:0120-444-925(広報課)
募集定員:言語聴覚学専攻 40名/理学療法学専攻 80名/作業療法学専攻 40名

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