大学受験に近道なし! 桜丘の卒業生が語る「合格までの学び」

大学受験に近道なし! 桜丘の卒業生が語る「合格までの学び」

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「入学時から卒業時で学力が大きく伸びる」と話題の桜丘中学・高等学校(以下、桜丘)。国公立大学合格者が増加傾向にあるうえに、2021年度からは新コース制がスタートするなど、さらに注目が集まっている学校です。今回は国公立大学に見事現役合格した卒業生と在学時の先生にインタビュー。学習へのモチベーションを高めてきた過程をお聞きする中で、「計画性と継続力を育てる」桜丘の熱意が見えてきました。

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中1から学習習慣を! 桜丘の特別な「ノート」とは

(左)三村怜暉くん 横浜国立大学経営学部に在学中(右)伊藤志帆さん 国際教養大学国際教養学部(中央)友利啓智先生 国語科進路指導担当
(左)三村怜暉くん 横浜国立大学経営学部に在学中
(右)伊藤志帆さん 国際教養大学国際教養学部に在学中
(中央)友利啓智先生 国語科教諭

インターエデュ(以下、エデュ):学習に関する桜丘の長所を教えてください。

伊藤さん:中学校のとき、宿題以外の学習に使う「家庭学習帳」というノートが配られて、勉強をどれだけやったかを常にチェックしてもらうことになっていたのが今につながっていると思います。「決められたページ数は真っ黒にしたい」と思ったことで、やる気に火が付きました。

友利先生:桜丘はとにかく学習習慣の定着に力を入れています。中学1年から「SSノート」という各科目をどのくらい勉強したか記録するノートを配布していて、学習計画と実際を比較するよう指導しています。中高を通して、ノートのコメント欄で学習の相談を受け付けながら、細かく軌道修正をしつつ着実に学習を進めていけるのが桜丘の強みです。

エデュ:高校では学習をどのように進めていましたか。

三村くん:夏休みの間は起床時間や食事の時間を決めて、計画表に書いて学習時間をつくっていましたね。授業がある期間は自習室をよく利用していて、みんなで一緒に勉強して帰ることが習慣になっていました。

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「大学受験はマラソン」生徒を見守る先生の思い

三村くん
桜丘在学中はゴルフ部に所属していた三村くん。「打ちっぱなしでの練習がいい息抜きになった。合宿でゴルフコースに行くのも楽しかった」

エデュ:生徒全体が学習に前向きな雰囲気はありましたか。

三村くん:クラスの学習時間の平均値や最長時間が掲示されていたのですが、「なんでこんなに勉強できるんだ!?」という生徒がいましたね。自習室もたくさんの生徒が使っていましたし、僕自身「もう少し勉強時間をつくらないと」という意識を持てました。

友利先生:多くの生徒が中学生のうちから計画的に学習する習慣を身につけて、大学受験にも意欲的に取り組んでいます。ただ、大学受験はマラソンです。たくさん学習させればいいということではなく、休みをしっかり取るように促す場面もありました。そうした指導も、学習履歴をしっかり把握しているからこそできることだと思います。

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「絶対行かないと思う大学のオープンキャンパスに行こう」その意味は

伊藤さん
桜丘在学中は、いろいろなボランティアを経験した伊藤さん。警察の職場体験、保護猫の譲渡の手伝いなどをして、学習以外のことにも意識を向けてきました

エデュ:現在ご所属の大学を選んだ経緯を教えてください。

伊藤さん:「英語をツールにしていろいろなことを学びたい」と思って選びました。講義が全部英語なので、語学力を磨きながら心理学や社会学などの幅広い分野に手を出していきたいです。高校1年生の後半に、HRで大学受験の日程を組む時間があって、そこで国際教養大学のことを知りました。

三村くん:「大人になってから実用的なことを学べる」という理由で選びました。2021年度の入試は大学入学共通テスト一発勝負になって不安もあったのですが、先生と相談して慎重に決めました。

エデュ:大学選びに関してどのようなサポートを受けましたか。

伊藤さん:面談で自分の志望に合った大学をたくさん挙げてもらいました。「模試は大学で受けるように」「絶対に行かないと思う大学のオープンキャンパスにも行くように」という指示もありましたね。

友利先生:教員がすべきことは選択肢をできるだけ示すこと。いろいろな大学を知ってから、決めてほしいと考えています。2020年は休校期間があったので、焦って冷静に考えられない状況にならないように、生徒たちに電話もよくしましたね。

エデュ:大学受験に向けてどのように学習を進めたか教えてください。

伊藤さん:学校推薦型で受験したので、自己アピールと英語のエッセイと日本語・英語両方の面接に向けて準備しました。本番の面接よりも練習のほうが厳しかったです。でも、そのおかげで緊張しすぎることなく話せたと思います。

三村くん:桜丘では高校3年生になると授業が演習中心になるのですが、大学入学共通テストの予想問題をたくさん解いたことがとても役立ちました。文系なので「苦手な数学と理科に力を入れて、得意教科は隙間時間に」という計画で勉強を進めて、大学入学共通テストの後は併願していた私立大学対策に移りました。

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指導に込めた思い「間に合わない」がないように

ここからは友利先生に指導の背景にある思いをうかがいます。

友利先生
友利先生。卒業生のお二人と「将来は社会に出て活躍して、桜丘にゲスト講師として来てほしい」というやりとりも——

エデュ:お二人の大学受験から見える桜丘の生徒の強みを教えてください。

友利先生:大学受験は飛び道具や特効薬と言えるものがなく、真面目に継続的に学習した生徒が成果を出すと思います。桜丘の生徒は中学1年生から時間をかけて、そうした学習姿勢を身につけているのが大きいでしょう。

エデュ:どのような思いで生徒の学習習慣定着のために指導されていますか。

友利先生:中学1年生のうちは、勉強する習慣がつくまで、生徒は辛い思いをする部分もあります。でも、学習にあまり身が入らないまま高校生になって、「行きたい大学はできたけれど学習が間に合わない」となったら、とても悲しいですよね。こういうことがないように「生徒のためになるなら、嫌われ役も買って出たい」という気持ちで指導してきました。

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着実な成長が期待できる桜丘へ

海外研修の様子
今回は学習指導について主にお聞きしましたが、桜丘は海外研修をはじめ、視野を広げる体験にも力を入れています

エデュ:生徒の進路実現に関して大切にしていることを教えてください。

友利先生:生徒に将来のことを自分で考えさせることです。桜丘ではキャリア教育に力を入れて、各界の第一線で活躍する方と出会う機会をつくっていますし、学校外のボランティアなども生徒に紹介しています。学習以外に関しても、生徒が努力することをたたえ合う雰囲気をつくりたいと考えて、クラス運営をしてきました。学習を自分からするモチベーションにつながっていると思います。

エデュ:進路指導に関する今後の目標を教えてください。

友利先生:大学合格実績が上がっているということで注目されてはいますが、あくまでも生徒一人ひとりの第一志望大学合格を目標にしてきましたし、それはこれからも変わりません。

エデュ:受験生へのメッセージをお願いします。

友利先生:桜丘は中学受験の偏差値は高くありません。でも、熱心に指導して着実に成長していける環境です。夢を叶えるのに近道はありません。一緒にコツコツ学んでいきましょう。

編集者から見たポイント

「大学受験は真面目に学習を続けた生徒が最後に勝つ」とはよく言われます。しかし、真面目に何か一つのことを続けるのは難しいもの。そのための継続力を育てることに真正面から挑んでいる桜丘は貴重な存在です。

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イベント日程

イベント名 日時
適性検査型入試体験会 2021年12月11日(土) 14:00〜16:30
第8回学校説明会 2021年12月19日(日) 10:00〜12:00
オンライン入試直前対策会 2021年12月26日(土) オンデマンド配信スタート
校内個別相談&校内見学 2021年12月26日(日) 10:00〜12:00
第9回学校説明会 2022年1月15日(土) 14:00〜16:00
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