連載スタート!埼玉の進学校、狭山ヶ丘が掲げる独自の教育方針

連載スタート!埼玉の進学校、狭山ヶ丘が掲げる独自の教育方針

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埼玉県の進学校として知られる狭山ヶ丘高等学校付属中学校・高等学校(以下、狭山ヶ丘)。高い進学実績の背景には、徹底した学習支援環境があります。連載初回となる今回は、狭山ヶ丘が独自に掲げる教育方針に注目します。

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狭山ヶ丘の軸となる「自己観察教育」とは?

「事にあたって意義を感ぜよ」を校訓に、心の教育と自ら学ぶ姿勢を重視し、次世代のリーダー育成を目指す狭山ヶ丘。その軸となる教育について先生と高校1年生2名に話を聞きました。

インターエデュ(以下、エデュ):開校時から重視している教育について教えてください。

先生:開校当時から、「面倒見の良さ」を重視し、生徒一人ひとりの才を伸ばしてきました。その中で自分の生き方と向き合うことを目指す「自己観察教育」を取り入れました。

エデュ:なるほど。生徒にはどんな変化が見られますか?

先生:「自己観察教育」によって毎日継続して自分を深く見つめなおすことで、周囲の環境への感謝の気持ちが芽生えると同時に、不安な心が落ち着き自信へと変わっていくようです。毎授業行われる「黙想」によって社会的責任を果たすことのできる人材が育ちつつあると感じます。

黙想のようす
狭山ヶ丘が全国に先駆けて導入した「内観」。家族や友人など大切な人との交流を思い起こし、内省することで「自分の本来あるべき姿」に気付かせることを主眼としています。それを発展させた「自己観察教育」の中心となるのが授業開始時に行われる「黙想」です。

エデュ:在校生のお二人にとって、黙想はどのように役立っていますか。

Kくん:休み時間と勉強のメリハリがつくので、より集中して授業に臨めるようになったと感じています。

Eさん:気持ちを落ち着かせることで、前回授業で扱った内容を思い出すことができ、スムーズに授業に入ることができます。

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生涯学び続けられる基盤をつくる学習環境

エデュ:狭山ヶ丘の特徴的な教育として「朝ゼミ」や「放課後ゼミ」がありますが、どのような内容でしょうか。

先生:学年に関係なく、週2回ゼミを開講しています。数学などの教科だけでなく、英語で書かれた原書を講読する講座もあり、1年で5冊の読破が目標です。この目標がクリアできれば、読解に関しては英検の準1級を取得できる程度の力がつくと思います。

エデュ:生徒のお二人は、朝ゼミや放課後ゼミで印象に残っている内容はありますか。

Kくん:朝ゼミでの長文読解が一番勉強になりました。長文に苦手意識を持っていましたが、朝ゼミのおかげで読解力がついたと感じます。また、数学のゼミでは模試の応用問題に取り組むので、実際の模試でも最後まで問題を解けるようになりました。

Eさん:朝ゼミや放課後ゼミでは普段から、授業範囲とは違う基礎中の基礎から応用編まで担当の先生が幅広く問題を用意してくれるので、受験対策にもなっています。

エデュ:確か、校内には自習室もありますよね?

先生:はい。高等部の生徒は21時まで365日利用することができます。

「攻撃精神」の文字が貼られた自習室
「攻撃精神」の文字が貼られた自習室。学問と向き合う際に、謙虚さだけでなく激しく攻める気概を持って臨んでほしいという思いが込められています。常に多くの生徒が利用しており、ピリッとした空気で満ちています。

エデュ:それは素晴らしい!お二人は、狭山ヶ丘に入ってよかったと感じることはなんですか?

Kくん:一つ目は、勉強できる環境が整っていることです。自習室では快適な環境下で集中できますし、生徒ホールでは友達と談笑しながら勉強することもできます。二つ目は、分かりやすく教えてくれる先生方がいるということです。授業中はもちろん、朝や放課後でもとても丁寧に対応してもらえるので模試でもいい結果を出すことができています。

Eさん:勉強をする習慣が身についたことです。定期的に小テストがあるので、その反省を活かして定期テストではミスをしないように気をつけることができますし、自分が理解していない部分に気付くことができます。学校行事もとても楽しく、クラスみんなで仲良く過ごしています。

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教育環境と目的意識があればおのずと実績はついてくる

授業のようす

エデュ:東京大学などの国公立大や難関私立大への現役合格など、躍進を続ける進学実績についてどのように分析していますか。

先生:教師陣が十分に準備して熱意を持って行う授業、朝ゼミ、放課後ゼミ、長期休業中の講習など、生徒一人ひとりの志望校合格を実現する環境が整っていることが実績につながっているのだと考えています。また、生徒たちがただ何となく大学進学を選ぶということが決してないよう、明確な目的意識を持たせる進路指導を行っています。強い目的意識に支えられて初めて志望校合格が実現するはずですから。

エデュ:今後、生徒の皆さんにはどうなっていってほしいとお考えですか?

先生:狭山ヶ丘生は、気品に富み、礼儀正しい反面、謙虚過ぎるという一面も見られます。自習室に貼られた「攻撃精神」の気概を持って道を切り拓いていってほしいと期待しています。

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編集者から見たポイント

毎年輝かしい進学実績を挙げ続ける狭山ヶ丘。その背景には、「自己観察教育」や予備校に頼ることない学内完結の学習支援体制など、狭山ヶ丘独自の合格メソッドがあることが分かりました。一人ひとりに校訓の精神が行き渡り、自学自習の姿勢が確立できる狭山ヶ丘なら希望の進路が実現するのもうなずけます。狭山ヶ丘の躍進はまだまだ続きそうです。

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イベント日程

イベント名 日時
中学校 学校説明会 第1回 2019年7月13日(土)
10:00〜11:30
中学校 学校説明会 第2回 2019年9月8日(日)
10:00〜11:30
高校 学校説明会 第1回 2019年7月28日(日)
10:00〜11:30
高校 学校説明会 第2回 2019年8月25日(日)
10:00〜11:30
高校 学校説明会 第3回 2019年9月15日(日)
10:00〜11:30
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