聖学院が来年度、新コース開設! 海外大進学も後押し

聖学院が来年度、新コース開設! 海外大進学も後押し

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聖学院中学校・高等学校(以下、聖学院)では来年度、新コースを開設します。この4月に田中潤・前三田国際学園中学校・高等学校教頭と佐藤充恵・前理科主任が移籍し、準備に参加。新型コロナウイルス対策の一環として始まったオンライン授業でも、質向上の核になっています。児浦良裕先生とお2人にこれからの学校の姿について聞きました。

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新コース「グローバルイノベーションクラス」とは

新コース「グローバルイノベーションクラス」は来年度、高校1年生対象に開設します。「英語イマージョン」、「STEAM」、「リベラルアーツ」に加え、探究活動を行う「プロジェクト」といった学校独自科目を展開。新コースのクラスは30人とし、そのうちの半数15人は外部から募集します。
児浦先生にコースについて紹介してもらいました。

インターエデュ(以下、エデュ):新コースの教育活動について紹介してください。

児浦先生:新コースでは①「グローバル社会で必要となるスキルや知識を英語で学ぶ」②「ものづくり・ことづくりを通して課題解決するためのスキルやツールを学ぶ」③「自ら課題を設定し、その課題解決に向けて協働・研究活動を行う」といった特徴のある教育を展開します。

エデュ:どのような授業を行いますか。

児浦先生:たとえば、独自教科「イマージョン」ではオールイングリッシュで、SDGs(持続可能な開発目標)をはじめとする課題を学び、解決法を話し合います。意外かもしれませんが、そうした課題には、家庭科・現代社会・保健体育が関係しているため、各教科の教員が英語科の教員とともに授業を行うことを決めています。

エデュ:コース開設の狙いは何ですか。

児浦先生:生徒が自らの発想を作品やアクションといった形に具現化する力を育てることです。これまでもプレゼンテーションの全国大会で生徒が次々と入賞するなどしてきましたが、「モノづくり・コトづくり」で世界に貢献できるよう、さらに一歩進ませたいと思っています。

エデュ:高校からの入学者も受け入れるとのことですが、内部生にどのような効果が期待できますか。

児浦先生:独自性の高い教育活動を行うので、画一的な学校教育に満足できなかった経験がある外部生が入学することを見込んでいます。そうした生徒は「何かを生み出そうと挑戦する意欲」が強いと思うので、ぜひ学校全体に刺激を与えてもらいたいと期待しているところです。

エデュ:外部生の選抜方法を教えてください。

児浦先生:一般選抜は英語力・思考力の試験と面接の結果を基に合否を判断します。推薦枠の生徒は適性検査(英語)に加え、入学後を見据えグループワークも評価に加えます。すでに本年度から高校募集は若干名始めており、一芸に秀でた生徒が入学しました。内部生は生徒同士で協働して活動するのに慣れているので、スムーズに溶け込んでいけるようです。高校募集は内部生・外部生の両方にメリットがあると感じています。

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探究を楽しみ、学び続ける力を―田中潤先生に聞く「子どもにとっての価値」

新コース設置統括長は田中潤先生。コース運営をはじめ、聖学院がどう変わっていくかを聞きました。

新コース設置統括 田中 潤先生(前三田国際学園中学校・高等学校教頭)
新コース設置統括長 田中 潤先生(前三田国際学園中学校・高等学校教頭)

エデュ:聖学院に移籍したきっかけを教えてください。

田中先生:昨年、大学入試改革が見直され日本の教育の先行きが見えなくなる中、探究型学習について、楽しみながら学べる環境を実現したいと思いました。そして、同じ方向性を聖学院と共有できたことが転機でした。

エデュ:なぜ探究型学習を楽しむことが重要なのですか。

田中先生:国内外の研究結果によると、日本の子どもたちの多くは「何のために学ぶのか」「そして、どんな人生を切り開くのか」を見出せていません。そこで、探究型学習を通して、自ら問いを立てることを習慣化させることが求められています。そうすれば、生徒が幅広い教科について課題意識・知的好奇心を持ちながら学ぶようになるでしょう。
聖学院では、「学び続け、自分を更新していく力」を育てます。その力が予測困難な将来社会を生きる子どもにとって大きな価値になるからです。

エデュ:新コースの卒業生にはどんな進路が開けますか。

田中先生:「生徒たちが希望する進路を国内外で実現できる」コースにします。聖学院では昨年度、卒業生の約1割に当たる15人が海外大に進学しました。生徒一人ひとりに何をしたいか真剣に考えさせる進路指導の成果でしょう。「量・速さ・正確さ」だけでなく「質・方法・創造」も追求しているのです。

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生徒自身の計画で学習。オンライン授業を研究中

新コースが目指す「自ら学ぶ力」を育てる教育は聖学院全体の目標でもあります。新型コロナウイルス対策として始まったオンライン授業でも生徒の主体性を伸ばすよう工夫を凝らしています。

エデュ:オンライン授業はどのように進めていますか。

児浦先生:4月は1週間あたり100本の授業動画を制作して、生徒が好きな時間に視聴できるようにしました。田中先生と佐藤先生から授業モデルを示してもらい質向上に役立てています。

佐藤先生:制作した動画は、生徒が視聴した後で問題解決を始めるように仕掛けをしています。聖学院の生徒は「自分で考えたい」「生徒同士で話し合いたい」という気持ちが強いことが意識調査で分かったので、そうした意欲に応えていきたいです。

田中先生:生徒の反応は悪くなく、1学年約150人中140人はしっかりと課題を提出できています。当初、授業の模様をそのまま中継することも考えたのですが、オンライン授業の「時間と場所を選ばない」という長所を活かしました。生徒自身が学習計画を組み立てる力を育てたい思いです。

STEAM教育 開発担当 佐藤 充恵先生(前三田国際学園中学校高等学校理科主任)
STEAM教育 開発担当 佐藤 充恵先生(前三田国際学園中学校高等学校理科主任)

エデュ:保護者にメッセージをお願いします。

児浦先生:もともと聖学院は教員一人ひとりに優れた知見がたくさんありました。そこに、学校全体を捉え体系的に新しい教育をデザインする田中先生、佐藤先生が加わったので、学校がさらに発展することを期待してください。

佐藤先生:21世紀型教育をこれまで手探りで研究してきて、本質は生徒が自分自身のものの見方・考え方といった価値観をつかんでいくことだと感じています。「生徒ファースト」の聖学院で実現していきます。

田中先生:受験は試験範囲を詰め込む競争という一面があります。その中で、お子さんが「なぜ」と問う姿勢、物事に没入する勢いを失わないようにしてあげてください。それこそが社会から求められる問題解決能力の萌芽だからです。聖学院では子どもたち自身の幸せと価値を最優先した教育活動を展開します。まだユニークに感じる方もいるかとは思いますが、実績を上げてまいります。

編集者から見たポイント

「オンライン授業ができるようになった今、生徒たちが学校に集まる意義を見直さなくては」-田中先生の言葉です。この状況下で、教育を発展させようとしていることに驚かされました。ぜひ、説明会などに参加してみてください。

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イベント日程

オンライン学校説明会

イベント名 日時
第6回 2020年6月27日(土)
動画配信
第7回 2020年7月11日(土)
11:00〜
第8回 2020年7月18日(土)
11:00〜

オンライン高校GIC説明会

イベント名 日時
オンライン高校GIC説明会 調整中

オンライン思考力セミナー

イベント名 日時
第3回 2020年7月11日(土)
14:30〜

オンラインレゴキング

イベント名 日時
オンラインレゴキング 2020年7月18日(土)
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