卒業生に聞いた「私を成長させてくれた聖学院の6年間」

卒業生に聞いた「私を成長させてくれた聖学院の6年間」

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“聖学院中学校・高等学校(以下、聖学院)での成長”をテーマにお届けしている今年度の連載。中学生、高校生へのインタビューに続き、最終回となる第3回では卒業生の声に耳を傾けます。聖学院で培った力は、いま、どう活かされているのでしょうか。

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大学で実感 聖学院で重ねた素晴らしい経験

4人の卒業生が、聖学院で身につけた力や、いまの自分に影響を与えた出来事について語ってくださいました。

北海道大学文学部1年 前田拓海さん

高校生当時の前田さん
高校生当時の前田さん。「将来は、聖学院で教員をすることと、歴史学の研究者になることの2つを考えています。母校への恩返しと、この国を担う次世代の育成に人力を尽くしたい一方、研究者として人類の発展に寄与したい思いもあり、悩んでいます。直近の目標は自分の研究分野の設定です」

聖学院の授業でプレゼンスキルを身につけたため、大学では周りの学生が苦労している中、問題なくプレゼンができ、教官からお褒めの言葉をいただいています。
中3のときには「クエストカップ」(※)の全国大会で優勝し、大きな成功体験を積ませていただきました。これを機に「何か大きなことをやりたい」と思い、高2のときには中高生の学びの成果発表会「新しい学びフェスタ」を企画・開催しました。この経験は、いまの私の大きな原動力になっており、培った企画力はサークル運営やプレゼン準備などに活かしています。
大学では茶道部、テニスサークル、サッカーサークル、哲学研究会等に所属しているほか、歴史学のさまざまな学会に自主的に参加して勉強しています。

(※)クエストカップ:日本最大規模の探究学習プログラム「クエストエデュケーション」の大会。全国から選ばれたチームが有識者に向けてプレゼンする。

受験生へのメッセージ

聖学院では女子の目が無い分、伸び伸びと育ち、自己主張ができるようになるため、引っ込み思案な子が一番マッチすると思います。学校のよさは在学中から理解していましたが、卒業後はより一層実感しています。

生徒同士で意見交換
【いまの進路を決めた理由】「世界史の先生が歴史学の奥深さに触れさせてくれたことがきっかけで、歴史学に興味を持ちました。そして、日本有数の歴史学の研究機関で、著名な歴史学者が多数在籍する北海道大学の文学部に進学しました」
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群馬大学理工学部 電子情報理工学科1年 坪井 誠さん

高校生当時の坪井さん
高校生当時の坪井さん(中央)。「将来は、情報関係のインフラ整備か、教育関係の仕事に従事したいです」

全教科の授業で共通していたことは、何かを教わった後すぐに、関連する問題について生徒同士で話し合いをしたことです。これにより、思考力や発信力、チームで答えを組み立てる解決力が備わりました。
発信力は、高2の現代社会で行ったディベートの影響も大きいです。私は授業中に出された答えのない問題や複数の答えがある問題を授業後に考えたり、関連した問いを自ら考えて書き留めたりしていました。当時の積み重ねは、いま、プレゼンやディベートをするときに活かされています。
現在は大学での活動のほか、岩手県陸前高田市の中高生に向けたキャリア教育プロジェクトなどに参加しています。

受験生へのメッセージ

聖学院は、入学して後悔することはないと言える学校です。自分に何かを求め、自分で何かを探求することができる子が合うと思います。

先生や仲間と記念撮影
【先生や仲間との関係】「同級生とは7年前に出会って以来ずっと親しい仲で、先輩とは今でも定期的にプライベートで旅行に行くほどの関係を築いています。先生方は探求のやり方を教えてくださるだけでなく、探求するうえでゴールに向かって一緒に親身に伴走してくださるので、先生を信じて突き進むことで『よい6年間を過ごせた』と感じることができると思います」
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東京歯科大学歯学部1年 植田泰弘さん

現在の植田さん
現在の植田さん(右)。「入学当初は男子だけの環境で6年間もやっていけるかと不安でしたが、すぐに男子校特有のノリや迫力に慣れ、楽しい毎日でした。いまは大学のバドミントン部に所属する傍ら、学内の試験で上位に入ることを目標に勉強に励んでいます」

体育祭でクラスメイト全員が優勝を目指して一致団結したことは、いまも自分の中に生きている貴重な経験です。クラスには運動が苦手な生徒が多かったので、リレーのバトン練習をし、騎馬戦の作戦を細かく考えた結果、高3の体育祭で総合優勝を果たしました。簡単に優勝できるものではないため、これまで感じたことがないほどのよろこびを味わいました。聖学院は個性を大事にする学校なので、リーダーシップをとる人、リーダーを裏で支える人、思考力が長けている人など、一人ひとりの個性を伸ばすことができます。そして、大学ではその個性を活かし、みんなから頼られる存在になると思います。
また、授業ではグループワークを重ね、コミュニケーション能力が向上し、自分の意見を伝えられるようになりました。このことは大学で非常に役に立っています。

受験生へのメッセージ

勉強面だけでなく、部活動や課外活動も充実しているので、色々な経験をしたい子に向いていると思います。

体育祭のようす
【先生や仲間との関係】「先生のサポートはとても手厚く、勉強が得意な子も苦手な子もしっかりと面倒を見てくれます。私が受験の悩みを相談したとき、先生はどんなに忙しくても一緒に考えてくれました。同級生は、同じクラスだけではなく他のクラスの人たちとも交流があり、何回も遊びに行きました。先輩はフレンドリーな人が多く、部活の先輩はもちろん、それ以外の先輩も優しく接してくれました。先輩は兄、後輩は弟と呼べるほど仲がよく、卒業した今でもご飯に行ったりしています」
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台湾銘傳大学観光学部2年 小井関遼太郎さん

現在の小井関さん
現在の小井関さん。「将来の夢は、探求分野である観光の可能性をさらに広げ、日本を世界に伝えていくこと。伸びている市場である観光産業を通じて、日本の活性化に貢献していけたらと考えています」

中3の「クエストカップ」での経験は、その後の活動の原動力となりました。私たちのグループは、全国大会出場を目指しましたが予選落ち。一方で同じクラスのグループが全国大会で優勝し、相当悔しかったことを覚えています。しかし、全国大会のレベルの高さに刺激を受け、活動への取り組み方が変わりました。その後、「ソーシャルデザインキャンプ」や「新しい学びフェスタ」でマネジメント力と企画力を、沖縄平和学習では多面的に物事を考え、学ぶ力を身につけました。
いまは、日台交流の活動に携わっているほか、タイの農村でボランティアをしたりと、休みを見つけては海外へ出向いています。

受験生へのメッセージ

入学当初の私は、滑り止めだった聖学院に通うことに劣等感を抱いていました。しかし、聖学院はさまざまな観点から生徒を評価し、上だ下だといった劣等感や優越感に浸ることは無駄だと教えてくれました。ですから、偏差値という尺度だけで学校や自身の良しあしを決めてほしくないということを強く伝えたいです。

中学校では勉強の仕方や基礎学力がしっかりと身につく
【勉強の思い出】「中学校では勉強の仕方や基礎学力がしっかりと身につきます。小テストがほぼ毎日あり、受かるまで再テストが行われます。テスト前には補習もあるので、当時は苦痛でしたが、これらのおかげで支障なく学習や課外活動をするための基礎体力が身につきました」

編集者から見たポイント

前回の連載記事で、児浦先生は「大学卒業時に国際的な課題を解決できる存在に成長している人間は、大学1・2年のときに豊富な自主活動をしている。そうした人材を育てたい」と語っていました。そして実際に、OBの彼らは自主活動の幅を広げて活躍していたのです。聖学院で身につけた力を武器に、夢や目標に向かって突き進む彼らが「聖学院に入学してよかった」と満足していたことが印象的でした。

イベント日程

イベント名 日時
第6回 学校説明会 2019年12月21日(土) 10:00~15:30
第7回 学校説明会 2020年1月11日(土) 10:30~12:30
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