校長からのメッセージ

「見える学力」と「見えない学力」の両輪がこれからの時代には不可欠。好奇心が「生きる力」につながる。

校長 福田英二 先生
校長 福田英二 先生

グローバル化や価値観の多様化に伴って、現代は「正解のない時代」と言われています。このような社会、さらにはその先の未来を担う子どもたちには、「生きる力」としての”突破力”を身につけてもらいたいと思います。この時代に求められているものは何か、それを手に入れ、あるいは身につけるにはどうすればよいのかというような問題と答えを自分で見いだし、考え、乗り越えていく力です。

本校で言う「見える学力」は、以前からある知識習得型の学びで身につくもので、テストの成績や大学への進学という具体的な結果として現れます。一方の「見えない学力」は、好奇心に基づく自己探求型の学習によって身につくもので、幅広い教養と問題解決力、そして発信力のベースとなります。この「見える学力」と「見えない学力」の両輪こそ、これからの時代には不可欠です。

知識を得て、覚えただけでは、教養とは言えません。知識を自分なりに消化して、自在に使いこなせるようになって初めて教養と言えます。本校が展開する「アース・プロジェクト」には、水田学習から、山や海でのフィールドワーク、屋久島や種子島宇宙センターへのアース・ツアーまで、実体験重視のプログラムを多く盛り込んでいます。知識習得の先にある体験や行動を通じて、真の教養や自己表現力を身につけることが狙いです。生徒たちには、本物を肌で感じ、また失敗もしてほしいと思っています。失敗を経験し、リトライを繰り返すことが、学びにつながるからです。

成立学園での3年間・6年間、とにかく前向きに、いろいろなことにチャレンジしてください。本校では、多様なテーマ/フィールドで、皆さんの好奇心をゆさぶります。この「好奇心」も重要なキーワードです。好奇心に従ってさまざまな体験をし、その中から自分なりの関心事を見つけて突き進む。それが生きる力につながります。