新校長が語る 白梅清修の英語教育

新校長が語る 白梅清修の英語教育

inter-edu’s eye

週5時間の英語授業をネイティブ教員が担当し、6年かけて4技能向上に取り組む白梅学園清修中学校・中高一貫部(以下、清修)では、今年4月に新校長が就任しました。そこで、新校長の山田裕先生に英語教育へのお考えや、12月に控えた新プログラム「国内英語研修」についてうかがいます。また、来年度の英語入試の変更点もお届けします。

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新校長インタビュー

インターエデュ(以下、エデュ):英語教育へのお考えを聞かせてください。

山田先生:少人数制を活かした手厚い指導により、本校の生徒は着実に英語力をつけていて、その成果は英検の合格実績に現れています。では、足りないものは何だろうと考えたとき、英語をコミュニケーションツールとして使っているか、関心や熱意を持って英語学習をしているかという課題が見えてきました。ですから、まずは学びの原動力となる“意欲”を高めなければと考えています。

白梅学園大学の教授と清修の校長を兼任する山田裕先生
山田裕(やまだゆたか)先生。公立小学校の校長を経て、白梅学園大学の教授に就任。2019年4月より、同大学の教授と清修の校長を兼任。

留学生の視点から日本を見つめるグローバル教育

エデュ:12月には、中2生の新しいプログラム「国内英語研修」がスタート。3泊4日で広島と京都を回ります。

山田先生:生徒数名のグループに留学生が1人加わり、広島と京都で行動を共にします。生徒は留学生が感じたことに耳を傾け、日本の文化を留学生に伝える。これは貴重なコミュニケーションの機会になるでしょう。

エデュ:事前学習は行われるのですか。

山田先生:これまで4名の留学生が来校し、中2生と交流しました。ジンバブエからの留学生は国の奨学金で来日していました。つまり、帰国後は国のリーダー的存在になるわけで、そうした方と交流できることは大きな経験といえます。一方、バングラデシュからの留学生の話を聞いた生徒は、日本とは異なるイスラム圏での生活に強い関心を示していました。生徒のようすに、もっと知りたい、話したいという気持ちを高めることができたと確信しましたね。

バングラデシュからの留学生との国際交流のようす
留学生とのコミュニケーションのようす
多彩な英語プログラム ≫

津田塾大学との連携

エデュ:手ごたえは十分ですね。新たなプログラムの構想はいろいろとあるのでしょうか。

山田先生:本校の近くには津田塾大学があります。11月には学長の高橋裕子先生の講演会を開くことになりました。4・5年生に向けて、これからの社会で女性がどう生きるべきかを語っていただきます。近隣には東京学芸大学や、一橋大学の留学生が暮らす国際交流会館もあるので、生徒と交流できる仕組みを作ろうと働きかけているところです。

小学生に大人気!清修の英語教室

エデュ:英語に関わる高大連携が期待できそうですね。

山田先生:本校は英語教育を特色としています。ただ、この点が十分に周知されていないとも感じています。このため、開催中の英語教室をもっとアピールすべきだと提案し、広報戦略を変更。教育委員会の後援を得て小平市内の小学校に広く告知したところ、100名を超える応募があったので、小学生やその保護者に本校の特色を伝えることができたかなと思います。

エデュ:受験生やその保護者へのメッセージをお願いします。

山田先生:本校では中高一貫教育を少人数制で行っています。中学3年間で教員が生徒のいいところや可能性を見出し、それを本人に自覚させることで、高校では生徒がみな個性を活かして学校を盛り上げています。大人数の中ではリーダーシップをとれない生徒でも、少人数の中でならリーダーを経験し、その面白さややりがいを感じることができますよ。

小学生対象 無料英語教室

清修常勤のネイティブ教員による日本語ゼロの英語レッスン。小学5・6年生対象。「ネイティブ教員が本当に面白いレッスンを考えてくれるので、小学生から楽しかったという声をよく聞きます」と山田先生。今年7月には、特別版として「英語教室&自由研究教室」を開催。「英語で楽しくクッキング」や、清修の先生と取り組む「社会・理科の自由研究教室」には多くの申し込みがありました。

ネイティブ教員による英語レッスンのようす
英語教室のようす

中学校の多彩な英語プログラム

英語漬けの2日間を過ごす「英語宿泊研修」や、TOKYO GLOBAL GATEWAYで行う「英語村研修」、形式を問わない英語発表会「English Expo」、希望制の「オンライン・スピーキング講座」など、4技能を伸ばすプログラムが満載です。

EnglishExpo
EnglishExpo
オンライン・スピーキング講座
オンライン・スピーキング講座
小学生向け 無料英語教室のようす ≫

2020年度英語入試のポイント

英語科で生徒募集主任の道元香織先生に、英語入試に関する変更点と対策についてうかがいます。

エデュ:英語入試の変更点を教えてください。

道元先生:2月1日(土)の午前・午後、2日(日)、3日(月)に実施することで、昨年度より入試回数が1回分増えます。試験は“身近な英語を理解できているか”をチェックする内容になります。

エデュ:昨年とは対策が変わるのでしょうか。

道元先生:いいえ。難易度は英検4~3級レベルで変わらないので、昨年までと同様に英検の勉強をすることが一番いいです。英文には中学校で習う文法が盛り込まれているので、ある程度のリーディング力は必要になります。もし本校の英語教室に通われていたらスピーキング対策は必要ないですね。3級保持者であれば十分合格が見込めます。

エデュ:英語入試の回数を増やした理由は?

道元先生:「2科4科の勉強をしているけれど英語も好き」という生徒が増えているので、門戸を広げ、多くの生徒が本校にチャレンジできるように回数を増やしました。また、英語入試の多さから、本校が英語に力を入れていることが伝わるのではないかと思います。

2020年度入試 募集要項 ≫

編集者から見たポイント

今後も学校として英語教育に力を入れていくことが伝わった今回のインタビュー。山田先生が直接働きかける高大連携プログラムは、今後の広がりを予感させます。道元先生によると、2科4科入試の説明会・体験会では英語入試の資料も入手できるそうですので、英語教育に関心のある方はぜひ足を運んでみてください。

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今後のイベント日程

イベント名 日程 時間
適性入試説明会
~ミニ入試模擬体験もできます~
2019年11月23日(土) 10:00~12:30
学校説明会 2019年12月1日(日) 10:00~12:00
入試体験会
2科・4科受験者対象
2019年12月14日(土) 14:00~16:00
適性入試説明会
~ミニ入試模擬体験もできます~
2019年12月21日(土) 8:30~12:00
入試体験会フィードバック
※21日受験者のみ対象
2019年12月22日(日) 9:00〜12:00
適性入試直前講座 2020年1月11日(土) 9:30〜11:30
授業見学会&ミニ説明会 2020年1月25日(土) 9:30〜11:00
詳細・お申し込みはこちらから ≫

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