inter-edu’s eye

芝中学校・芝高等学校(以下、芝中高)の連載3回目は、8月30日から9月1日の3日間に行われた中学2年生と高校1年生の校外学習にスポットを当てます。それぞれ引率した先生が、芝中高らしい校外学習の様子を教えてくれました。

学校生活に欠かせない協力・協調を学ぶ! 中2「いかだ作り」

いかだ作り

振り返りでは、設計や作りの甘さなどの反省も。「失敗は次につながるチャンス」と池之上先生。

中学2年生の校外学習は、毎年、その学年ごとに企画を立てているそうです。今年は初の試みとして、山梨県の西湖で「いかだ作り」とレースが行われました。
いかだは、トラックのタイヤチューブの上に竹を組み、ひもで結んだシンプルなもの。土台となる8個のタイヤチューブを、水の抵抗や動力となる漕ぎ手の配置を考慮しながら、それぞれのチームが試行錯誤して組み合わせ、いかだを形作ります。「みんな自分の担当する場所で一所懸命、講習で習った通りにひもを結んでいました。熱心に自分の役割を果たしていましたね。」と池之上先生。

ユーモア溢れるクラス旗も

いかだには、ユーモア溢れるクラス旗も掲げられました。この旗は担任の先生をモデルにしたそう。

レースでは、片道100メートルのコースを往復します。しかしながら、漕ぎ方が揃っていないと、まっすぐに進まずに苦戦していたそう。いかだ作りも協力が必要ですが、漕ぐのもまた息を合わせる必要があるのですね。
池之上先生は、このような話もしてくださいました。「いかだ作りの講師の方が、グループは『ただ集まっただけの集団』だけど、チームは『一つになった集団』だと話していました。これからの学校生活では、いろいろなチームが作られていきます。チームが大きくなっていくにつれ、うまくいかないこともあるかもしれないけれど、その中で一つになっていくことを学んでいってほしいですね。」

都会では気づけない“故郷”を知る! 高1「水上民泊体験」

水上民泊体験

「採れたての野菜のおいしさが分かった」など、触れ合いを通じて、学ぶことも多いといいます。

都会の子どもたちに、第二の故郷となる居場所を作りたい。先生のそうした思いが込められているのが、群馬県みなかみ町で行われた高校1年生の校外学習「水上民泊体験」です。民泊先で農業体験をする生徒も少なくないですが、この校外学習で重きを置いているのは「人と人とのつながりの大切さ」。「小さな虫でも騒ぐほど田舎慣れしていない子たちですが、広々とした場所で、とにかくのんびり過ごしてほしいと思いました。」と橋本先生。実は、この学年は中学2年の校外学習でもみなかみ町でキャンプを行っており、一度訪れた場所にあえてもう一度行くことで、親近感をもってもらいたかったのだと。

みなかみ町での思い出

「ひとつのことをさらに深めていくことができるのも、芝中高ならではだと思います。」と橋本先生。

実際、2年前と変わらない景色に喜び、みなかみ町での思い出を懐かしむ生徒も多かったそうです。また、民泊で芝の生徒たちを迎えるのが3回目となる町の人々も、生徒たちが来るのを待ち望んでおり、「打ち解けると人懐こく、よく食べるし、お手伝いもよくしてくれる」と生徒たちの印象は好評価。
「生徒が『冬になったら、家族でスキーをしに来ます』などと話していたのはうれしかったですね。みなかみ町が、“変わらない故郷”という安心できる場所になってくれたらと思います。」と橋本先生はお話しくださいました。

2016年 公開行事・説明会一覧

学園祭・説明会ともに、事前の連絡(予約)および上履きは必要ありません。

公開行事・説明会 日程 時間
学校説明会
混雑が予想されますので、なるべくお早めにご来校ください。
11月5日(土)
11月26日(土)
11:00~12:50
説明会終了後、13:00より校内見学があります。