100%異文化体験!! 芝生に人気のベトナム研修
inter-edu’s eye
芝中学校・芝高等学校(以下、芝)には、カナダ、ニュージーランド、ベトナムの3つの海外研修が用意されています。一般的な海外研修といえば英語圏が多い中、芝では近年、ベトナム研修の希望者が定員を大きく上回っているといいます。今芝生からの人気が高まっているベトナム研修とは、一体どんな内容なのでしょうか。
見るもの全てに刺激を受けた5日間
昨年の研修に参加し、カイベー村に5日間ホームステイした川嶋くんと西尾くんにお話をうかがいます。
インターエデュ(以下、エデュ):志望理由と、現地でのコミュニケーション方法について教えてください。
川嶋くん:志望した理由は、ベトナム研修の説明会で耳にした“言葉の壁を越えた交流”に魅力を感じたからです。現地の村では英語はもちろん、勉強してきたベトナム語も全然通じなかったので、言葉に頼らず体を使って意志を伝えるようにしました。
西尾くん:入学前に母からベトナム研修のことを教えてもらい、ずっと興味を持っていたので参加しました。僕も全く言葉が通じなくて苦労しました。身振り手振りでのコミュニケーションでも、徐々に心が通じ合って意思疎通ができたときは感動しました。
エデュ:滞在中の思い出は?
川嶋くん:現地校の生徒とスポーツで交流したとき、一緒に体を動かすことで、言葉がなくても親しくなれました。知らない相手でも物怖じせずにどんどん話しかけていく彼らの姿に刺激を受けました。
西尾くん:僕は村の子どもと遊ぶことが何より楽しかったです。小さな子ども達も僕らに積極的で、日本人との違いを感じました。また、言葉が通じないときこそ笑顔は大切だと実感しました。
エデュ:環境は日本と比べてどうでしたか?
川嶋くん:村にはライフラインがなく、自然と一体化した生活を送る中で、いかに日本が恵まれているか身をもって知りました。
西尾くん:日本に比べ不便な部分は多かったですが、現地の方たちは僕らが羨むほど楽しく幸せに暮らしていました。もしかしたら僕らは恵まれすぎて、幸せを感じるハードルが高くなっているのかなと、幸せの価値観を考えさせられました。
エデュ:帰国後、何か変化はありましたか。
川嶋くん:出国前は日本が恋しくなるだろうと思っていましたが、帰国後には「ベトナムに戻りたい」と強く願っていました。広い世界を感じて、日本って意外と狭いんだなと視野が広がりました。
西尾くん:楽しかった思い出が蘇り、僕も逆ホームシックになりました。研修を通じてコミュニケーションの概念が大きく変わり、誰にでも自分から笑顔で話しかけるようになりました。また、言葉の重要性を痛感して英語学習への意欲も高まりました。
ベトナム研修に込める先生たちの想い
研修担当4年目の橋本武士先生が、ベトナム研修について語ってくださいました。
ベトナム研修には、心と心のコミュニケーションで意思疎通の楽しさを感じることと、“本当の豊かさ”というものに気づいて欲しいという狙いがあります。
ベトナムでは、英語を話せないとホーチミンのような大都市で働くことができないため、村の学生は生きるために英語を学んでいます。日本では豊かさゆえに「理系が苦手だから文系へ」などと苦手なことを回避できる状況にありますよね。そうではなく、是非生徒には、たとえ困難な道だったとしても自分のやりたいことに突き進んで夢をつかみ取ってほしいです。
編集者から見たポイント
取材中、現地での体験を身振り手振りで事細かく伝えてくれた川嶋くんと西尾くん。相手に気持ちを伝えたいという想いがこもった話し方から、ベトナムでの経験が彼らのコミュニケーションの土台に深く根付いているようすがうかがえました。
「部活の後輩にもおすすめしています!」と目を輝かせるふたり。そんな生徒の口コミに魅せられ、後輩はもちろん、保護者からの人気も年々高まっています。
入試日程
区分 | 日時 | 合格発表 |
---|---|---|
第1回 | 2020年2月1日(土) 午前8時〜 | 2020年2月2日(日) 午前9時〜正午 |
第2回 | 2020年2月4日(火) 午前8時〜 | 2020年2月5日(水) 午前9時〜正午 |
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