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全国でも数少ない中学校での全寮制を実施している秀明中学校(以下、秀明)。まだ親元を離れるのには早い?共同生活におけるストレスは?など、受験生、保護者ともに不安な点もあるでしょう。そこで、今回は寮に潜入、実際の寮生活をリサーチしました。

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想像以上に楽しい寮生活

全寮制であることと、医学部進学者が多いことでも知られる秀明。今回取材した3人も医学部進学を目指して入学してきました。実際の寮生活はどのようなようすなのか、聞いてみましょう。

-入学前の秀明の印象はどのようなものでしたか。

曽根﨑くん:親が卒業生で、話を聞いていい学校だと思っていました。なので、実家は大阪ですが、入学に不安はなかったです。

藤野さん:親と学校説明会に行き、寮生活も楽しそうだなぁと。その後、5回も学校訪問に行きましたが、やはり楽しそうという印象でした。

小川くん:寮生活と聞き、大きなテレビにベッドに机に…と、一人暮らしをイメージしていましたね。

想像以上に楽しい寮生活と語る3人

(左から)藤野さん:栃木県出身、曽根﨑くん:大阪府出身、小川くん:群馬県出身

―実際に入学してみて、どうですか。

藤野さん:寮生活は想像していたより、とても楽しいです。同じ部屋の友達と夜のおしゃべりもできますし。

小川くん:基本2人部屋なので、一人暮らしのイメージとは違ったけれど、友達がいつも一緒なことはいいですね。

曽根﨑くん:僕もそう思います。ずっと修学旅行みたいな感じです。

―寮生活で身についたと実感することはありますか。

小川くん:秀明に入学するまで、身の回りのことは何もできなかったけれど、先輩に教えてもらって洗濯もできるようになりました。

藤野さん:チェックがあるので、自分たちの部屋をいつもきれいにしておくことはもう習慣ですね。2人部屋なのでエアコンの温度とか、相手のことを考えるようなりました。

曽根﨑くん:男子同士だとエアコンの温度は、「変えていい?」と、ひとこと言って変えてしまいますが、ちゃんとお互い聞きあって変えるので、気遣いは身についているかな。

―あらためて、寮生活の中でいいと思うことは何ですか。

小川くん:友達と夜までずっと一緒にいられるので、うれしいです。同室の友達と喧嘩したこともありますが、先生が間に入ってくれたりして、仲直りがしやすいと思います。

藤野さん:夜間学習など、勉強の時間がしっかり取れることです。友達といる時と、一人になる時のバランスも自分で取れるので過ごしやすいです。

曽根﨑くん:先生も友達もあたたかい雰囲気です。定期考査後には、映画鑑賞会を開催したり、自分たちで生活を楽しくできるところもいいところだと思います。

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夕食に潜入!

午後6時は夕飯の時間。生徒は教室や体育館から食堂へ大急ぎでやってきます。
寮での食事は、大切な成長期なだけに、管理栄養士がメニューを考え、温かいものは温かく、冷たいものはよく冷やして提供されます。家庭的な味、季節感が味わえるような工夫、また各地の郷土料理や家庭科で習った献立が並ぶこともあるようです。また、月一回の誕生日会に出るケーキ、朝食はバイキングなど、みんなで囲む食事の楽しさとともに、選べる楽しさもあります。体の発育とともに、食育も担っていることがうかがえます。

夕食に潜入!

この日の献立はシチューとメンチカツ。アツアツを頬張り、食事を楽しむ生徒たち。

楽しい寮での食事≫

先生であり、親代わりの一人二役

生徒を見ていると寮での毎日は楽しそうですが、寮生活になじみのない保護者にとってはまだまだ不安はあるでしょう。そこで、秀明が考える寮生活の意義を神野校長にうかがいました。

校長:長きにわたり全寮制としているのは、やはり得られるものが大きいからです。
まず、寝食をともにすることで一生の友人を得られます。また、中学生という多感な時期に、全国各地から集まった同学年の子と生活することで、協調性、思考力、判断力、行動力が身につきます。

本校では物事の善悪について徹底的に指導し、人を尊重し、感謝の心を忘れない生徒であってほしいと願っています。教員は、大切な時期のお子さまをお預かりしているのだという意識を強く持ち、学校では先生、寮では親代わりとして生徒と向き合っています。

本校で育った生徒のようすを見て、卒業生の保護者や校外活動で関わる外部の方から高い評価をいただくことも多く、生徒はもちろん、教員としても誇らしいです。

また、本校の特色には、学力の底上げもあります。
その実現には、寮生活による規則正しい生活、夜間学習によって得られる学習時間の確保があります。他校に比べ、一週間で最大10時間増の授業ですから、時間をかけてじっくり学ぶことができます。

学力の底上げ

入学時、成績は決して上位ではなかった生徒が東京工業大学に合格したり、多くの生徒が塾へ行かず、医学部に合格することも、学校を信じて勉強してくれたからだと考えています。そして卒業生は、寮生活で得たかけがえのない宝を礎に各界で活躍しています。そういった卒業生のお子さまが本校に多いのも、学校として大変うれしいことですね。

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編集者から見たポイント

寮生活は、生徒たちとって毎日が修学旅行。まさに「かわいい子には旅をさせよ」のように、秀明では将来、必ず役立つ人間力が育まれていくようです。

今後のイベント日程

イベント名 日程 時間
学校説明会・進学面談 11月19日(日) 12:00~
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