自立心が芽生える秀明での寮生活

自立心が芽生える秀明での寮生活

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首都圏唯一の全寮制中高一貫校である秀明中学校・高等学校(※高校のみ通学制も可)。毎年、医学部や歯学部の合格者を多く輩出し、高い進学率を残す背景には、寮の存在が大きく関わっています。今回は、生活の基盤となる寮生活に注目。生徒たちの普段の様子や全寮制の魅力に迫ります。

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ここでしか体験できない濃厚な6年間

全国でも数少ない全寮制を導入する秀明では、どのような体制で生徒を預かっているのでしょうか。また、寮の先生方は生徒をサポートするうえでどのような点を心掛けているのでしょうか。今回は、寄宿舎舎監長であり、常任顧問の町田太郎先生と教頭の福川章子先生、寄宿舎舎監長代理の雨宮公男先生にお話をうかがいました。

町田先生、福川先生、雨宮先生
(左から順に)常任顧問・寄宿舎舎監長の町田先生、教頭の福川先生、寄宿舎舎監長代理の雨宮先生。

寮の概要について教えてください。

町田先生:秀明の寮には中高男子、中学女子、高校女子の3棟があります。部屋割は、中1生男子は入学直後から生活に慣れるまでの間、上級生のサポートを受けながら4人部屋で過ごします。そして2学期には2人部屋に移ります。男女とも高2生までは2人部屋、ただし高3生からは個室に移るので受験勉強に集中することができます。

同学年で一緒の部屋なのでしょうか。

町田先生:はい。仲間として切磋琢磨しながら過ごしてほしいという思いから同学年で生活できるように設定しています。食事や入浴に関しても基本は同学年で過ごします。ただ、上下関係が無いというわけではなく、先輩は後輩をサポートする役を担います。ふとんのたたみ方や生活の基本ルールなどを先輩として後輩に教えることも、教育の一環として捉えています。

生徒はどのような過ごし方をしているのでしょうか。

福川先生:寮ではリラックスしているなと感じます。寮にはゲームが無いですし、テレビも限られた場所にしかありません。それでも生徒たちは楽しみ方を知っていて、自分たちで工夫して遊んでいますね。本を読んでいる生徒もいますし、友人とおしゃべりをしている生徒も見かけます。

雨宮先生:隣接している学校で過ごす時の顔と、寮で過ごす時の顔は違うのかなと感じます。寮では全力で遊んでいる姿が印象的ですね。

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意欲向上の理由は毎日の過ごし方にあり

全寮制ならではのメリットは何だと思いますか。

町田先生:自立心が芽生えることだと思います。寮では、洗濯したり布団を敷いたり、今まで経験しなかったことを自分でやらないと生活できません。言われてやるのではなく、自分から自然とやるようになります。また、親元を離れて生活したからこそ、親に対する感謝の気持ちを抱く生徒が多いというのも寮の良さだと思います。土日には多くの生徒が家庭に戻るのですが、「平日離れて過ごす分、戻ったときの親子の会話が増えた」という声も聞きますね。また、先輩たちが寮や学校を問わず、どこでも粘り強く勉強している姿は後輩たちにとって刺激になり、学習意欲の向上につながっています。

福川先生:みんなが3年から6年間も生活を共にしますので、強い連帯感が生まれます。卒業生からは、今でも「秀明を卒業した仲間」というつながりを強く感じていると聞きます。

学校で過ごす生徒たち
仲間と過ごす毎日の積み重ねが、一生ものの絆へと昇華されていきます。

生活面で特に気をつけていることはありますか。

町田先生:生徒の命と安全を第一に考えています。火事を起こさないことはもちろん、健康にも気を配っています。

雨宮先生:寮生活を通して豊かな人間関係を実らせてくれるよう、細かに気を配っています。

学校の先生方が寮に出向くことはあるのでしょうか。

福川先生:先生方も夜間指導で寮と学校を行き来しています。勉強を指導するだけでなく、人間関係や進路などさまざまな悩み相談を受けることもあります。私たちも最大限、寮で素を出している生徒の様子をうかがいながら、全般的なフォローをするよう努力しています。

受験校を迷われている小学生や保護者の方々へメッセージをお願いします。

福川先生:生徒たちに「知る喜びや学ぶ楽しさ」を伝えていきたいと考えています。ぜひ秀明で学びましょう。

町田先生:在校生が寮の中を案内するツアーも企画していますので、一度は秀明の生徒を見に来てください。

雨宮先生:私たちがしっかりとサポートしますので、安心してお子さまを寮に預けてほしいですね。

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毎日が楽しい! 生徒が過ごす秀明での毎日

充実した学校生活を満喫しているという中2生の原島くんと荒井さんに、入学して1年半を過ごした寮での暮らしについて教えてもらいました。

荒井さん、原島さん
(左から順に)テニス部所属で学級委員の荒井さんと、バドミントン部所属で生徒会にも参加している原島さん。

寮生活に不安はありませんでしたか。

原島くん:秀明に入学する前に2、3回の寮泊体験があったので、寮生活に対して抵抗はなかったです。

荒井さん:私も自分で洗濯できるかな、と思ったぐらいで大きな不安はありませんでした。

実際に寮生活が始まっていかがでしたか。

原島くん:入寮当初は4人部屋で過ごしていましたが、友だちがいつも近くにいるので楽しいですね。週末は自宅に帰るのでホームシックにもなりません。

荒井さん:食事や洗濯、入浴といった寮のルールは、先輩方が優しく教えてくれるので問題ありませんでした。男子に比べると女子生徒の数が少ないので、その分だけみんなと仲良くなるのも早かったと思います。

親子一緒に入寮体験ができる「体験寮泊会」のようす
小4から親子一緒に入寮体験ができる「体験寮泊会」を実施。

寮生活で成長したと感じることはありますか。

原島くん:親元から離れて生活することで、シーツの畳み方から洗濯まで大抵の身のまわりのことを自分でできるようになりました。また、長い時間を一緒に過ごすことで相手の考えが分かるようになり、気遣いながら行動できるようになりました。

荒井さん:進学するという目標のために、きちんと勉強する習慣が身につきました。友だちと一緒に生活しているので、切磋琢磨しながら勉強することが楽しいです。

原島くん:いつも見守ってくれる寮監(寄宿舎舎監)の皆さんや寮に来てくれる先生方にいろんなことが相談できるので、問題が起きても早く解決する大切さを知りました。

荒井さん:これまでの生活スタイルの違いから、同じ部屋の友だちと気まずい雰囲気になったときがありました。でも、お互いに話し合って守るべきルールを決めたことでずっと仲良くなりました。

秀明への入学を心待ちにしている受験生のみんなにメッセージをお願いします。

原島くん:寮生活は楽しいです。学校での過ごし方も、先生方のサポートがあるので早く馴染むことができます。親切な先生たちと優しい先輩が皆さんの入学を待っていますよ!

荒井さん:秀明はいろいろな分野に詳しい先生方が指導してくれる学校です。最初は寂しいかもしれませんが、すぐに友だちが増えるので安心して入学してください!

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編集者から見たポイント

学校と即座に行き来して、時間を有効利用できる寮生活。親元を離れて生活する不安はあったようですが、インタビューからは予想以上に楽しそうな生活を送っていることがうかがえました。自立心を育みながら、集中して勉強できる環境が学習意欲を向上させ、その結果として難関大や医学部への進学実績につながっていることは間違いありません。

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