英検準2級90%以上! 大学入試にも役立つ目標を持った英語の学び

秀明中学校・高等学校のみなさん

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多くの生徒が医学部・歯学部を目指している秀明中学校・高等学校(以下、秀明)では創立当初から英語教育に力を入れています。全校生徒が英語検定を受験。卒業までに準2級は90%以上、準1級合格者も11人輩出しています(2017年度卒業生)。高い合格率の背景には、きめ細やかな個別指導とイギリス人の教員による2次試験対策があります。英検のほかにもさまざまな資格取得を勧める秀明の取り組みに迫ります。

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資格取得に手厚いサポート 校内受験も

秀明では、創立当初から英語教育に力を入れており、英語力のレベルを認識するために全校生徒を対象に英語検定を受検させています。全校生徒の目標は卒業までに2級合格。そのためにさまざまな対策を練っています。1次試験対策としては、週末の課題として過去問題を3回以上解き満点を目指すことを推奨。テストの2~3週間前になると放課後に6回程度、級別のリスニング対策の演習時間を設けています。

2次試験対策では、7名いるイギリス人教員が面接官となり過去で使われた問題を使って模擬面接を実施。そのほかにも試験前にはホームルームの時間に単語テストを行うなど万全を期して本番に臨みます。また、5級と4級は校内で受検が可能です。英検のほかにも数学検定やP検(パソコン検定)、世界遺産検定なども校内受検を開催。通いなれた校内で検定試験を受けることができます。英語に関して秀明では英検のほかにもGTECやSEC向けのTOEFLジュニア、ケンブリッジ英検など各種の英語試験への挑戦も促しています。

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万全の対策で英検準1級を取得

目標級の取得に向けて生徒たちはどのような対策をしているのでしょうか。また、学校はどのようにサポートしたのでしょうか。今回は、中学生のうちにすでに英検準1級を取得したという中3の橋本さんと川合さん、中2の川島くんの3人に話を聞きました。

インターエデュ(以下、エデュ):英検の取得にあたりどのような対策をしましたか。

中2の川島くん
中2の川島くん。群馬県出身。兄が秀明だったこともあり入学したという。

川島くん:2級を取得したのが小学生のときで準1級を受けるまでにブランクがあったので、最初は苦労しました。主な対策としては、リスニングと過去問題、英作文の練習です。時間がかかる英作文は先に解くなど対策を練って本番に臨みました。

橋本さん:2級は過去問を解いて対策しました。準1級も週末の課題で過去問題をひたすら解きました。あとは単語を覚えて語彙力をアップさせました。当日焦らないようにいつも時間配分に気をつけて勉強していたと思います。

川合さん:私は中1から5級でのスタートでした。3級までは日々の英語の授業で受かることができましたが、準2級・2級のときは特に単語に力を入れました。あとは、放課後のリスニング対策などにも参加して、リスニングとライティング対策をしっかり行いました。

エデュ:学校はどのようなサポートをしてくれましたか。

中3の橋本さん
中3の橋本さん。埼玉県出身。お母さまと面倒見の良い学校を探して秀明を選んだという。

川島くん:夜間学習のときにSECコース向けにライティングの授業があったので、英作文はそこで練習しました。2次試験対策の面接の練習も週2、3回イギリス人の先生に自分でお願いをして、空き時間に練習についていただきました。

橋本さん:私も2次試験対策を個別で見てもらいました。先生から英字新聞をもらって時事問題などをチェックして少し自信をつけてから本番に臨めたと思います。

川合さん:話すのが得意ではないので、休み時間にイギリス人の先生に話をして面接の練習をしました。2級や準1級は単語やトピックが難しいので、自分の意見を論理的に伝えるために先生方からたくさんアドバイスをもらいました。そのおかげで合格できたと思います。

エデュ:川合さんは校内で英検5級・4級を取得したそうですが、校内受験はいかがでしたか。

中3の川島さん
中3の川島さん。山口県出身。知人のすすめで現在はSEC(スーパーイングリッシュコース)で英語に磨きをかけている。

川合さん:自分で申し込んで試験会場に行こうと思ってもなかなかできないので、学校で落ち着いて受けられたのでよかったと思います。

エデュ:ほかにも持っている資格はありますか。また、これからの目標を教えてください。

川島くん:僕は漢検準2級、数検準2級は1次のみ合格しています。英検はこれから1級を取る予定です。数検も1次までできているので2次も頑張りたいです。

橋本さん:私は漢検2級、数検3級です。英検1級は高校に入ってから目指そうと思っています。今は、TOEIC700点以上と数検準2級を目指しています。

川合さん:私は漢検2級、数検準2級を持っています。数検は2級を目指したいです。あとは、簿記検定にも興味があります。

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目標を持った学習が成果を生む

豊富なサポートの中で、果敢にも高い級数へ挑戦していく生徒たち。秀明ではなぜ英検やそのほかの検定試験を勧めているのでしょうか。英語教科主任の山本恭子先生にお話をうかがいました。

山本先生
お話をうかがった英語教科主任の山本先生。

ただ検定を受けさせているわけではなく、英語力をアップさせるために「生徒自身が目指す目標を設定すること」が必要だと考えています。その目標のひとつとして本校では英検の取得を勧めています。

目標級をクリアすることで、自分の英語のレベルを具体的に知ることができますし、2次試験対策などは英語を上手に話すための突破口にもなるでしょう。また、生徒には「あなたが目指している大学に入った秀明の先輩は〇級を取っていたよ」と教えることもあります。英語の学習意欲を向上させるきっかけにもなるのではないかと考えています。今後は2020年の大学入試改革を見据えながら、英検をはじめほかの各種検定も導入して選択肢を増やしていきたいです。

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編集者から見たポイント

1次試験から2次試験対策まで綿密なスケジュールで進められる秀明の目標級取得のためのメソッド。過去問題に関しても何回も解いて合格点に達するまで指導し続けるそうです。高い合格率の背景には、先生方の手厚いフォローと熱意があることが分かりました。英検の取得が英語力の向上につながり、ほかの科目についても目標に向かって抵抗なく学ぶ姿勢が見えました。卒業までに取得したさまざまな資格は希望の進路を叶えるためにも役に立つのではないでしょうか。

これからのイベント

イベント 日程
第3回中学校学校説明会・個別相談 11月11日(日) 12:00~

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