大学と連携! 田植え体験から「食べる」を学ぶ

大学と連携! 田植え体験から「食べる」を学ぶ

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ユネスコスクール加盟校となった淑徳SC中等部・高等部(以下、淑徳SC)では、課題解決の力を育む教育の一環として、教科を越えた「食育」活動にも力を注いでいます。その活動は連載第一回でも紹介していますが、今回は初の取り組みである新潟食料農業大学を訪れての田植え体験を主とした宿泊研修をレポートします。

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「食」と「農場」を通じて資源循環を学ぶ

新潟宿泊研修は、5月中旬に中学・高校の全生徒を対象に1泊2日で行われました。田植えなどの体験を通して暮らしの根幹である「食」と「農業」をリアルに感じ、資源の循環を知って環境への意識を高めることが狙いです。
研修は食・農・ビジネスをトータルに学べる日本で唯一の「食」の総合大学「新潟食料農業大学」の協力のもと行われ、事前学習として同大学の教授を招いての講義も実施。生徒たちは米づくりの歴史や田植えの技術進化、食と環境の関わりについてしっかりと学んだうえで研修に臨むことができました。

事前学習の様子。「お米が食卓に届くまで」の過程を各自予想してまとめた後、教授の講義を受けました。
事前学習の様子。「お米が食卓に届くまで」の過程を各自予想してまとめた後、教授の講義を受けました。

実体験を通じて変わる「食」への意識

研修の2日間は、1日目に新潟食料農業大学近くの水田で田植え体験を、2日目は圃場(ほじょう・農産物を栽培する場所)や研究室など最新鋭の施設・設備が充実した大学内を見学後、「フードコース体験プログラム」に挑戦しました。

1日目:自然と一体になる興味深い田植え体験

当日は快晴。過ごしやすい気候の中、気持ちよく田植え体験をスタートすることができました。
生徒たちは、ぬかるんだ田んぼの中へ恐る恐る足を踏み入れます。最初は虫や泥を気にしていた生徒も、一旦入ればためらいをすっかり忘れ、熱心に苗を植えつけていきます。徐々に慣れると、詳しい田植えの仕方や田んぼに棲む生き物について先生に質問したり、生徒同士で教え合う姿も見られました。あふれる緑の中、全身で土や植物と触れ合い、普段の生活ではできない体験を楽しみました。

2日目:本格設備で「味の違い」を知る フードコース体験プログラム

2日目は、大学構内の見学からスタート。各分野の先生から説明を受けながら圃場や苗場を巡ります。研究室では、実際に実験が行われている様子を間近で見ることができ、生徒たちは興味津々でした。
午後のフードコース体験プログラムでは、トマトジュースの糖度を測定したり、食塩の有無による味の違いを飲み比べしました。そして、先生方から野菜や食物の特徴や製品にする際の工夫などを教えてもらいました。

大自然の中、班ごとに分かれて元気いっぱいに田植えを体験
大自然の中、班ごとに分かれて元気いっぱいに田植えを体験
大学内のビニールハウスで野菜の育成について学ぶ生徒たち
大学内のビニールハウスで野菜の育成について学ぶ生徒たち

自分で植えたからこそ、収穫が楽しみ

都会で暮らす生徒たちにとって、豊かな自然の中で土や植物とふれあうことは、楽しさだけではない貴重な経験となりました。実際に体験をすることで、食事を作る人だけでなく、食べ物を育てる人、加工する人、売る人のことも意識し始めたようです。また、自分で植えた苗のことが気になるようで、多くの生徒が成長具合を先生に尋ねてくるといいます。

この取り組みは今後も新しい学びの形として続けていく予定で、いずれは稲刈りや加工など、さらなる体験をプラスすることも検討しています。

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編集者から見たポイント

1泊2日の研修では、田植え体験や大学の高度な農業施設での学びによって、生徒たちは存分に「食」に向き合うことができたようです。生徒たちにとってこの研修は、今までの「食」に関する考えを大きく変えたのではないでしょうか。自分で体験するからこそ生まれる考えや想いを大切にしてほしいと思います。

イベント日程

イベント名 日時
学校説明会(中・高) 2019年9月28日(土)
高校説明会 2019年10月5日(土)
学校説明会(中・高) 2019年10月19日(土)
なでしこ祭(文化祭) 2019年10月26日(土)・27日(日)
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