ICTを楽しく学ぶ“3Dプリンタ”の授業

ICTを楽しく学ぶ“3Dプリンタ”の授業

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淑徳SC中等部・高等部(以下、淑徳SC)では、中学から高校にかけてICT教育に力を注いでいます。外部講師を招いた授業はより専門的に学びを深め、生徒たちの興味を引くバラエティに富んだ内容が多く盛り込まれているのが特徴です。今回は高校1年生の3Dプリンタを使った授業をご紹介します。

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3Dプリンタを使ったキーホルダーづくりに挑戦

取材日に見学をさせていただいたのは、高校1年3組が受講する第3回の3Dプリンタの授業です。第1~2回で、自分の名前のイニシャルをデザインしたキーホルダーづくりを行い、第3回からは、さらに難易度を上げた雪の結晶のキーホルダーづくりに挑戦をしていました。

授業で使用する3Dプリンタ。パソコンでデータ設計をした立体物の印刷が可能な機械です。淑徳SCでは2台のプリンタを使って授業を行います。
授業で使用する3Dプリンタ。パソコンでデータ設計をした立体物の印刷が可能な機械です。淑徳SCでは2台のプリンタを使って授業を行います。
第2回の授業で生徒が作成した名前のイニシャルキーホルダー。英字の配置や枠の形、書体や色などを自分たちで決めて制作を行いました。取材日にちょうど完成品が配られており、生徒たちはうれしそうにお互いのキーホルダーを見せ合っていました。
第2回の授業で生徒が作成した名前のイニシャルキーホルダー。英字の配置や枠の形、書体や色などを自分たちで決めて制作を行いました。取材日にちょうど完成品が配られており、生徒たちはうれしそうにお互いのキーホルダーを見せ合っていました。

第3回の授業で雪の結晶のキーホルダーづくりを行う生徒たちは、解説を行う講師の話を真剣に聞きながら、熱心に制作に取り組んでいました。データ内で縦軸と横軸を使いながら立体的に図を設計していきます。

前回の内容を復習しながら、画面上で立体図を動かす生徒。積極的に質問をして作業の確認をしていました。授業中に質問がしやすいのは少人数制ならではの強みだと感じます。
前回の内容を復習しながら、画面上で立体図を動かす生徒。積極的に質問をして作業の確認をしていました。授業中に質問がしやすいのは少人数制ならではの強みだと感じます。
雪の結晶の作り方を説明する外部講師の西井先生。自分の名前を雪の結晶型に組み立てます。イニシャルよりも文字数が多い分、複雑になった図形に生徒たちは苦戦しながらも一生懸命取り組んでいました。
雪の結晶の作り方を説明する外部講師の西井先生。自分の名前を雪の結晶型に組み立てます。イニシャルよりも文字数が多い分、複雑になった図形に生徒たちは苦戦しながらも一生懸命取り組んでいました。

中学から高校に繋がるカリキュラム

ICTの授業を担当する外部講師は2名いるので、生徒から質問があれば個別指導をする時間も確保できます。今回は中学生と高校生にICTの授業を行う吉澤忠先生に3Dプリンタを活用した授業の意義や中高のカリキュラムについてお話をうかがいました。

「自然界でよく見られるのが六角形の形です。その例として雪の結晶を紹介し、最終的にキーホルダーを作成してもらいます」と話す吉澤先生。
「自然界でよく見られるのが六角形の形です。その例として雪の結晶を紹介し、最終的にキーホルダーを作成してもらいます」と話す吉澤先生。

吉澤先生
淑徳SCでは、中学からプログラミングの学習として「Scratch(スクラッチ)」の実施をしていますが、その応用として高校では「Tinkercad(ティンカーキャド)」や「Code Blocks(コードブロックス)」を習得するために3Dプリンタを活用しています。応用といっても学年ごとに扱うテーマを変えるので、高校から入学してきた生徒も問題なく取り組めます。
中学生の学習内容は、1年生が、プログラミングを行う小型パソコン「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」を使った「Scratch(スクラッチ)」の基礎学となるキャラクター動作のプログラミング。2年生は「Robo Blocks(ロボブロックス)」を活用した人型ロボットの操作、さらに3年生は「Python(パイソン)」を使ったゲームづくりを実施しております。
学年ごとにテーマを変えるのは、学習に興味を持って、楽しく学んでもらうためです。講義だけではない実践的なICT教育は必ず生徒たちの力となりますよ。

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体験できるから楽しい! 主体的に学んでスキルを磨く

高校1年生の生徒たちにこれまでICTの授業を受けて、難しかったことや楽しいと感じたことについてお話をうかがいました。

淑徳SCに中学から在籍する2組のIさんとMさん。
淑徳SCに中学から在籍する2組のIさんとMさん。
高入生として今年初めてICTの授業を受ける3組のNさんとYさん。
高入生として今年初めてICTの授業を受ける3組のNさんとYさん。

インターエデュ(以下、エデュ):3Dプリンタを使った授業の感想を教えてください。

Iさん:3Dプリンタが実際に医療の現場で義足や義歯づくりに使われていると知って驚きました。このプログラミングの学習は“困っている人の役に立つ知識なんだ”と実感できて勉強しようという意欲がわきました。

Mさん:イニシャルキーホルダー作りの設計が難しかったです。英字と外の枠の高さをそろえながら、すべてが繋がるように設計しないと印刷したときにバラバラになってしまいます。細かい確認が続くので集中して作業しました。

Nさん:最初はプログラミングと聞いてすごく難しいのではと身構えてしまったのですが、授業を受けてみると先生方がすぐに質問に答えてくれますし、スムーズに設計ができました。

Yさん:第1回の授業で自然界にある形について説明があって、六角形が多く存在していることを初めて知りました。また、雪の結晶がすべて違う形をしていることも驚きましたね。パソコンで設計をする前に、折り紙で雪の結晶を作ったのもおもしろかったです。

授業で行った折り紙の雪の結晶。「いきなりパソコンで設計を行うのではなく、折り紙で構造について学んでから作業をしたので、理解しやすかったです」と話すYさん。
授業で行った折り紙の雪の結晶。「いきなりパソコンで設計を行うのではなく、折り紙で構造について学んでから作業をしたので、理解しやすかったです」と話すYさん。
3Dプリンタで立体になった雪の結晶。生徒がパソコンで設計をして作りました。
3Dプリンタで立体になった雪の結晶。生徒がパソコンで設計をして作りました。

エデュ:中学の頃からICTの授業を受けていてよかったと思うことはありますか。

Iさん:初めはRaspberry Pi(ラズベリーパイ)などを使っていても言われた通りにプログラミングをすることしかできなかったのですが、授業を重ねていくうちに友達と相談して考えたり、自分で試行錯誤してプログラミングをするおもしろさを感じられるようになりました。高校生になって、今後もっと複雑な課題に取り組めることが楽しみです。

エデュ:中学でおもしろかったICTの授業を教えてください。

Mさん:私は中学2年生で行ったロボットを動かすプログラミングがとても印象的でした。動作や話す内容、設定している時間内にどうやって動かすかなど、細かくプログラミングを行ったのですが、何度も失敗した後に成功したときはとても達成感がありましたね。

エデュ:ICTの授業以外で淑徳SCならではの楽しい授業はありますか。

Yさん:華道の授業がお気に入りです。日本の女性が嗜みとしてきた日本の文化を学べるのは女子校ならではの魅力だと思います!

Nさん:私は高校2年生のカリキュラムにある茶道の授業が楽しみですね。淑徳SCにはきれいな和室があるので、その和室での授業は特別感があります。

エデュ:受験生の皆さんへメッセージをお願いします。

Yさん:少人数制なのでどんな授業でも先生に質問がしやすい環境が整っています。先生と生徒の距離も近いので安心して入学してきてください。

Nさん:今回の3Dプリンタの授業のように、華道や茶道など、いろいろな体験ができる授業が多いと思います。淑徳SCでのびのびと学びを楽しみましょう!

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編集者から見たポイント

昨今注目を集めているICT教育ですが、淑徳SCでは専門的な知識のある外部講師がじっくり中学1年生からプログラミングの技術を教えるため、自然と高いスキルが身につきます。少人数制なのでサポート体制も整っており、生徒たちものびのびと学習ができていました。これから社会で必要とされるスキルだからこそ、早い段階から専門的な知識を磨けるのはとてもよいと思いました。

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2021年度中等部入試日程(Scholarship入試・Basic入試)

入試日程
第1回 2月1日(月) 午前
第2回 2月1日(月) 午後
第3回 2月2日(火) 午前
第4回 2月2日(火) 午後
第5回 2月3日(水) 午前
第6回 2月6日(土) 午前
第7回 2月11日(祝) 午前

※募集要項の詳細は学校サイトよりご確認ください

募集要項を見る ≫

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