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inter-edu’s eye

跡見が変わった?
明治8年開校の伝統ある女子校、跡見学園中学校高等学校(通称、跡見)に寄せられる声。愛校心が強いからこそ感じる卒業生の疑問。
今回、本年度校長に就任したばかりの松井先生を直撃。生徒たちにも学校生活のようすを聞き、今の跡見を伝えます。

卒業生からのメッセージ

ごきげんよう。
私自身はもう30年くらい前の卒業生です。
母もお世話になりましたので愛校心から申し上げますが、最近の跡見を見ていると、付け焼き刃な改革に走っているように感じます。跡見のよいところ、財産を最大限に活かして、真っ直ぐに進んでほしいと願っております。

インターエデュ・ドットコム掲示板より一部抜粋・改編

今の跡見はどうなっていますか? 跡見らしさは変わりません

跡見学園中学校高等学校 校長松井 真佐美 先生
跡見学園中学校高等学校 校長
松井 真佐美 先生

卒業生の方からさまざまな声が届けられています。跡見を愛するからこその発信だと思いますが、どのように感じていますでしょうか。

このようなお気持ちについて卒業生である私も十分理解しているつもりです。校長に就任して、今学校で生徒がどのように過ごしていて、卒業後どのように花ひらいているかを発信していかなければならないと感じています。

「変わった」という声に対してはいかがでしょうか。

入試方法や制服など大きな変更が目立ったので、そうしたお声につながったのだと思います。
時代に合わせて変えた点もありますが、「ごきげんよう」の挨拶や体験を重視した学校行事、全校一斉漢字試験、書道や情操教育など脈々と受け継いでいるもの、そして跡見生の姿は変わっていません。

時代に合わせてどのような点を変えたのでしょうか。

多様性を育むために発表する機会を増やしています。
発表する機会はプレゼンテーション力を高めますし、他人の考えを聞き、自分と他者の違いを認識することで多様性が育まれるからです。
そのために、授業でも生徒同士で話し合い、発信する機会を今まで以上に増やしています。例えば私が担当した数学の授業では、1つの問題を生徒同士で解き合い、解き方を発表しました。今でいう、アクティブラーニングでしょうか。
友達が自分と違う考え方を持っていることを知る、それを重ねていくことが彼女たちの多様性を育むと信じています。
また、生徒全員が高い学力を確実に身につけ、それぞれの目標を達成できるように導入したのがコース制です。
さまざまな経験を通し、自分の好きなことを見つけ、進路を見出していくのがPクラス。自分の目標がしっかりと見えていて、チャレンジするクラスがIクラスです。PクラスからIクラスへ移動するチャンスも設けています。
他にもキャリア教育や留学制度の改善、ICTの活用など新たに導入した点はありますが、それぞれ時代のニーズに合わせた変化であるとご理解いただければと思います。

プレゼンの様子 プレゼン準備 行事 書道

変えることでどのような生徒を育てたいと考えているのでしょうか。

跡見の6年間で多くの経験をして、それぞれのタイミングで花ひらいてほしいという思いで育てています。これまでの跡見のよさを受け継ぎながら時代に応じた力を身につけさせたいと考えています。

これからの跡見学園が目指すものは何でしょうか。

私自身、大学卒業後は一般企業に勤め、出産後に教員になりました。女性の一生は立場や役割がさまざまに変化していきます。どんなときにも自分自身をプロデュースできる女性に育てていきたい。そして彼女たちの根差す場としてこれからもあり続けたいと思います。

松井 真佐美 先生

最後にメッセージをお願いします。

さまざまなご意見があるのは承知しています。ただ、どんなときも自分で判断し、自分の足で歩いていく「跡見らしさ」は受け継がれています。説明会でも卒業生が社会で活躍する姿を伝えていきたいと考えていますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

学校生活満足していますか? 楽しい学校生活です!

H.Sさん

Pクラス
お祖母さまが跡見出身、
お母さまも
跡見の大学出身

Iクラス
お姉さんが昨年卒業

Iクラス
お母さまが跡見出身

入学を決めた理由を教えてください。

H.Sさん

姉が昨年卒業したのですが、姉から体育祭が楽しいと聞き興味を持ちました。文化祭を見学して楽しそうな雰囲気に惹かれて入学を決めました。

H.Sさん

M.Yさん

母方の祖母が跡見の中高出身で母も大学が跡見でした。他の女子校も考えていましたが、母と祖母から「ごきげんよう」の挨拶や品のよい人が多いと聞いて、その通り落ち着いた雰囲気を感じたのが決め手でした。

N.Eさん

私は母が跡見で、親戚にも多かったので勧められて入りました。伝統ある学校ですし、勉強だけではなく、行事やクラブなどさまざまな体験ができると思ったことも大きいです。

実際に通ってみてどのような学校だと感じていますか。

M.Yさん

明るさもありつつ、やはり丁寧な挨拶や身だしなみなど礼儀の正しい学校だと思います。また、自然に触れる行事が多くあることもよいと感じています。

M.Yさん

H.Sさん

私もさまざまな場面で礼儀を身につけられる学校だと思います。特にクラブでは先輩方に教わることも多いので、先輩から教わったことを伝えていきたいと感じます。

N.Eさん

学校行事が魅力です。体育祭や文化祭は盛り上がるので楽しいですよ。体育祭は本気でぶつかり合うので熱気があります。文化祭はクラブごとに出し物をするのですが、私は体操部なので演技をしました。

みなさんコースが違いますが、IクラスとPクラスでの交流はありますか。

N.Eさん

体育祭では、赤白青の3チーム編成でIとPが一緒のチームになるので、そのときに交流があります。クラブ活動も一緒なので友達は多いですよ。

N.Eさん

学校生活について、学習面ではいかがですか。

H.Sさん

授業も楽しいです。特に班で話し合って意見をまとめるのが好きです。数学で練習問題を解いて意見をまとめて発表するのですが、解き方がそれぞれ違うので、こういう解き方もあるのだと勉強になります。また、授業で分からないことがあっても教員室に行けば先生が分かりやすく教えてくれるのですぐ解決できます。

M.Yさん

習い事と勉強を両立できるようしっかりフォローしてくださっていると思います。日本舞踊とピアノを習っているのですが、両立できているので充実した学校生活です。

学校生活には満足しているようですね。みなさんの今後の目標を教えてください。

H.Sさん

自分の好きなことを仕事にするのが目標です。今は編集者を目指しています。

M.Yさん

跡見で勉強をしっかりしながらも、大好きな日本舞踊の芸名をとりたいです。

N.Eさん

跡見は自分のやりたいことを自分で決めてやっていける学校です。自分で決めた理系の進路に向けて進んでいきたいと思います。

編集者から見たポイント

跡見の変化についてご意見をいただいたところから始まった今回のインタビュー。卒業生でもある松井先生は、こうした状況を理解したうえで、未来の跡見についてじっくり語ってくださいました。「凛とした女性が多い」と跡見らしさを語る松井先生が進めるこれからの教育に注目です。

2018年度イベント日程

プログラム 日程 時間 備考
第1回ナイト説明会 7月13日(金) 18:30~20:00 説明会終了後、個別相談、校内見学を実施します。
文化祭 9月15日(土)
9月16日(日)
[15日]9:00~16:00
[16日]8:30~16:00
一般の方はチケットが必要となっておりますが、受験生と保護者の方はチケット無しでお入りになれます。受付にてお申し出ください。
帰国生入試説明会 9月29日(土) 10:30~12:20 帰国生入試をお考えの方のための説明会です。
第2回学校説明会 10月13日(土) 13:00~15:30 説明会終了後、個別相談、校内見学を実施します。
授業見学会 11月10日(土) 11:30~12:20 本校で実際に実施されている授業を見学することができます。
クラブ発表・見学会 11月10日(土) 14:00~16:00 実際に活動している様々なクラブを見学、体験できます。
入試体験会 11月18日(日) 未定 入学試験の体験会です。本番で力を発揮できるよう、事前に練習ができます。
第1回入試説明会 12月1日(土) 13:00~15:30 説明会終了後、個別相談、校内見学を実施します。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:跡見学園中学校高等学校