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文教大学付属中学校・高等学校は7月28日に、一味違った学校説明会を開催しました。こちらのイベントは、なんと来場者の応対から教育内容のご紹介まで、全部を生徒が担う「生徒が主役の学校説明会」。生徒の皆さんが熱意を持って、本音で語った学校の長所とは? 当日の模様をレポートします。
今回のイベントを企画・運営したのは、「文教コンダクター」の皆さん。学校の広報活動に参加する有志の生徒による団体です。今回のイベント以外でも、学校説明会などで活躍してきました。
イベント当日、会場のロータスホールの前では、来場者を案内する生徒の姿が。会場に入ると、広い空間を贅沢に使って少人数のグループで座れるブースがいくつも設けられていました。
来場者10名程度に対して、生徒2~3人が学校の魅力をプレゼンテーション。「ICT」「体育祭」「文化祭」「宿泊行事」「B-station(文教ステーション)」「学習」の6項目に分けて、日々の学校生活を語ります。
細かくトピックが分かれていたのは、実は来場者への配慮。一方向にずっと説明を続けるスタイルではなく、質疑応答の時間をこまめに差し込んでいこうという心遣いによるものでした。各トピックのお話の中身をご紹介します。
プレゼンテーションをはじめ、授業でICTを使う場面が多い文教。どのような機器を、どのように活用しているかについて、ICTを使った制作物などを示しながら来場者に伝えました。
「文教で、普段使用しているのはこちらのタブレットPC。タイピングも上達し、画面タッチで直感的に使えるメリットがあります」「自分の定期テストの点数を記録して、学力の伸びを自分で見ている生徒もいます」といったお話も。
毎年6月に駒沢公園を会場に開催される体育祭。生徒会が中心となって競技やルールを決めるため、毎年カラーの違う大会になるとのこと。「先輩後輩の壁を越えて、より良い体育祭にできるよう、意見交換をしています」と開催に向けた気持ちも語られました。
文教の文化祭の名称は「白蓉祭」。「白蓉」とは白い蓮の花を意味し、文教では校章に用いられています。さまざまな部活動が作品の展示やパフォーマンスを行うことが紹介されました。そして、2023年は9月23・24日に開催! 生徒たちは来場を呼び掛けていました。
中学3年間の宿泊行事では、多彩な体験活動が用意されています。2023年度は1年生が群馬県みなかみ村へ。仲間とのチームビルディングで絆を深めました。
2年生の行先は、山梨県の八ヶ岳。大自然を味わいます。来場者から「面白かったことは?」と聞かれた生徒が「泥だらけになって農作物の収穫作業をするのが楽しいです」と答える一幕も。
3年生は奈良・京都・広島をめぐる旅。歴史・文化を味わい、平和について考えるきっかけも得られます。
「B-station(文教ステーション)」とは、①自学自習のサポート②放課後の講習―をまとめた文教の学習サポートの名称。自習室には大学生のチューターが常駐し、いつでも質問ができます。入室状況はメールで保護者に伝わるシステムになっており、放課後にどう過ごしているかが分かって安心です。「友達と一緒に勉強してモチベーションがアップした」「定期テストで苦手教科の点数が大幅に上がった」など、さまざまなメリットが生徒の発表の中で挙げられました。
「学習」については、中学校のカリキュラムを生徒が説明。また、ICTが指導にどう活かされているかも語られました。来場者の関心を集めた話題は、朝の学習時間「アサガク」について。週に3回、朝礼で実施する小テストについて「英語のリスニングは歌を聞き取る課題が出て楽しいですよ」「出題範囲は決まっているから取り組みやすいです」と生徒たちが質問に回答していました。
ロータスホールでの生徒の発表と質疑応答が終わったら校内見学会へ。充実のスポーツ環境、学習環境をめぐります。
イベント終了後、高校2年生のメンバーお二人に、今回のイベントにかけた思いなどをうかがいました。
今回のイベントで工夫した点を教えてください。
大江さん
小学生の皆さんを退屈させないようスピーディーに進めました。質疑応答でいろいろな質問が来たので、きっと楽しんでもらえたと思います。たくさんお話ができて、うれしかったです!
来場者の方と接していて、印象に残ったことを教えてください。
岩本くん
校舎について、ほとんどの人が「土足OKなのに、すごくきれいだね」と言っていました。理科実験室を紹介するときに「顕微鏡が1人1台あるんですよ」と伝えると、少し驚いている様子でした。文教の強みが伝えられた手応えがあります。
文教コンダクターに参加した理由を教えてください。
大江さん
人と話すことが好きなので、コミュニケーション力をもっと上げたい、人との接し方を学びたいと思って参加しました。参加して2年目になりますが、受験生の方の質問を上手く引き出せるようになりました。
岩本くん
もともと僕は人前で話すのが苦手で、それを克服しようと思ったことがきっかけでした。今回の学校説明会でもあまり緊張はありませんでした。これまで学校説明会でたくさんの人に会うなかで、変われたと思います。
今回のイベントの役に立った文教での経験があれば教えてください。
大江さん
文教の授業は自分から何かを発信する機会がとても多いんです。ユニークだなと思ったのですが、「授業内容をしっかり学習して、生徒が先生役になってみんなに教える」という授業もありました。
岩本くん
文教は生徒主体の学校です。自分から動くことに慣れているためか、今回のイベントをまとめていくのも、プレッシャーを感じずに自然にできました。
最後に受験生へのメッセージをお願いします。
大江さん
ぜひ文教に来てほしいです。文教コンダクターは通常の学校説明会でも、校内見学のご案内をします。
岩本くん
文教の学校生活についてぜひたくさんの方とお話しできればと思います。受験に向けては、学習習慣を大切にしてください。
今回のイベントに来場した小学生が、生徒たちの話を聞く姿がとても真剣だったのが印象に残っています。「文教の生徒たちは、小学生の関心があるトピックを的確に捉えているのでは」と思わされる光景でした。ぜひ親子で楽しめる文教の学校説明会に足を運んでいただきたいです。
中学校
学校説明会
2023年11月25日(土) 14:00~15:00
2023年12月2日(土) 10:30~11:30
授業公開デー
2023年11月11日(土) 10:30~11:30
理科実験教室
2023年10月28日(土) 14:00~15:30
入試模擬体験
2023年12月16日(土) 14:00~16:40
入試問題対策説明会
2科目2024年1月13日(土) 14:00~15:20
4科目2024年1月13日(土) 14:00~16:30
高校
学校説明会
2023年11月25日(土) 10:30~11:00
2023年12月2日(土) 14:00~15:00
イブニング説明会
2023年11月7日(火) 18:00~19:00
2023年11月21日(金) 18:00~19:00
授業公開デー
2023年11月11日(土) 10:30~11:30
入試問題対策説明会
2023年12月9日(土) 14:00~15:40
文教大学付属中学校・高等学校(以下、文教)は、対話やプレゼンテーションが多く盛り込まれた授業、生徒自身が気になることを調査・研究した成果を発表するイベントなど、21世紀型の学力を伸ばす教育が光る学校です。生徒に求めるものは、「受け身にならずに、自ら考えて行動すること」。ついに一部の学校説明会でも、生徒が主役になり、先生方は応援役に回るようになりました。