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東京私立男子中学校フェスタ2019 会場校日大豊山の男子教育

男子校フェスタ2019最新情報

inter-edu’s eye

受験生の保護者にとって最大の関心事ともいえる“学校選び”。春から秋にかけて、各学校ではオープンスクールが行われるほか、各地で学校合同イベントが催されます。中でも、6月に開催される「東京私立男子中学校フェスタ」は多くの男子校が集まるイベントとして、例年大きな盛り上がりを見せています。今年の会場は、日本大学付属校で唯一の男子校・日本大学豊山高等学校・中学校(以下、日大豊山)。そこで、一足先に日大豊山を訪れて、在校生と先生に男子校の魅力を聞いてみました。

教師は男子を育てるプロ

男子校の魅力を知り尽くす広報主任の田中正勝先生と、副主任の真利久ファルハン先生にお話をうかがいました。

男子校で培われるもの

インターエデュ(以下、エデュ):
世のお母さまにとって男子校は謎に包まれた存在です。男子校の特徴や強みは何でしょう。

田中先生
田中先生

教師はみんな、男子を育てるプロです。生徒は学校で人の話を聞き、時間を守り、やるべきことをして男同士の信頼関係を築いていきます。生徒が強さも弱さもさらけ出し、本音で学び合える環境が男子校にはありますね。

真利久先生
真利久先生

母親にとっては思春期の息子そのものが未知なる存在。男子校では「息子をどう育てればいいのだろう」という不安を取り除く手助けができます。小学校を卒業したばかりの男の子が、高3生になれば人の心を汲み取ることができるまでに成長しますよ。先日も制作中の卒業文集を見ていて、生徒たちが教師と上手に距離を取れるようになっていたことに改めて気づかされたところです。こうした経験則は実社会に出たとき必ず役に立つでしょう。

真利久先生・田中先生

学校選びは母校選び

エデュ:
先生方は男の子特有の心理や成長の仕方を熟知されているのですね。

田中先生
田中先生

“帰巣本能”が強いところも男子の特徴で、校内のどこかで毎日必ず卒業生の姿を見かけるんですよ。

真利久先生
真利久先生

卒業した彼らと話せたり、アドバイスしたりできることに喜びを感じますね。卒業生を見ていると、学校選びは母校選びなのだなと感じます。

田中先生
田中先生

生徒にとって、入学した学校が卒業後に何度も訪れたくなるような母校に成り得るかどうかは分かりません。だからこそ、偏差値や進学実績ではなく全体を知って学校選びをすべきだと受験生やご家族には伝えています。うれしいことに本校には「子どもが初めて自分から『行きたい』と言った学校が日大豊山だった。だから応援した」というご家族の声が毎年たくさん届いています。

授業のようす
真利久先生
真利久先生

男子校のよさは現場を見ないと分からないので、ぜひ足を運び、教師と生徒の距離感や学校の雰囲気を感じてほしいですね。

男子校での充実した日々

男子校の日々について在校生にインタビュー。中学生には学校生活について、高3生とOBでもある亀谷純先生には日大豊山の6年間についてうかがいました。

男子校中学生の本音

井上くん・高野くん

井上将輝くん
中1生。野球部に所属。

高野真之介くん
特進クラスの中3生。所属する水泳部では部長を務める。

エデュ:
入学のきっかけは何ですか。

井上くん
井上くん

「強く正しく大らかに」という学校の教育方針が自分に合っていると感じたことです。

高野くん
高野くん

男子校は全く選択肢になかったのですが、体験授業に参加したとき「しっくりくるな」と感じたのと、文化祭がすごく楽しかったので入学を決めました。

エデュ:
学校で自慢できることや、男子校に入学してよかったと感じることは?

井上くん
井上くん

プールや体育館まで入っている11階建ての大きな校舎が自慢です。男子校のいいところは、女の子の目を気にしないでのびのび生活できるところですね。

高野くん
高野くん

学校で悩みを打ち明けやすいし、話してみるとみんな同じ悩みを持っていて安心します。

エデュ:
今の目標を教えてください。

井上くん
井上くん

勉強と部活動の両立です。勉強では小テストでも満点を取るように心がけ、野球では素振りや長距離走など、みんながやりたがらない練習を率先してやるようにしています。

高野くん
高野くん

修学旅行で訪れたオーストラリアがすごく楽しくて、英語を学ぶモチベーションが上がり、いろんな国で仕事をしてみたいと思うようになりました。今は競走馬のトレーナーにあこがれているので、その夢を常に頭の片隅に置き、意識して行動するようにしています。

オーストラリア修学旅行
2018年10月のオーストラリア修学旅行。高野くんにとっては、初めての飛行機と海外旅行、そして最高の仲間たちとの思い出づくり。

日大豊山で重ねた6年の日々

亀谷先生・高原くん

亀谷純先生
日大豊山のOB。
現在は特進クラスの担任とスキー部顧問を務める。

高原俊太くん
高3生。中高ともに野球部に所属。
4月から日本大学経済学部へ進学する。

エデュ:
6年間を振り返って、部活動と勉強の両立は大変でしたか。

高原くん
高原くん

日大豊山に入学を決めた理由の一つが、小学校から続けていた野球を高校卒業まで続けられることでした。それは叶いましたが、高校進学時に特進クラスに入れず、成績が徐々に下がってきたので「このままではいけない」と奮起し、目標の学部へ入学できるように頑張りましたね。

亀谷先生
亀谷先生

私が生徒だった当時から、勉強と部活動のどちらも頑張りなさいと教える学校でした。在学中は気づきませんでしたが、教師として戻ってきた今、厳しさと優しさを併せ持つ本校の良さを感じています。

エデュ:
将来の夢は何ですか。

高原くん
高原くん

公務員を目指して日本大学経済学部への進学を決めたのですが、視野が広がるにつれ、「自分は公務員になりたいのだろうか」という迷いが頭をもたげてきました。今は、毎日を楽しみながら本当にやりたいことを見つけようと思っています。

亀谷先生
亀谷先生

男子校のいいところは、人間の土台となる部分をしっかりと作れるところだと思います。迷ったり道を外れそうになったりしても、土台がしっかりしていれば、今の高原くんのようにまた前を見て歩き出せるんです。

高原くん
高原くん

そうですね、僕の人間性は日大豊山で形成されたと断言できます。

部活動
勉強も部活動も楽しく一生懸命に取り組めるのが、男子校の魅力のひとつです。

エデュ:
受験生へのメッセージをお願いします。

高原くん
高原くん

クラスが固定されていないから、学年が上がるたびにどんどん新しい仲間ができます。部活動をしていなくても何かを極めている子がいたりと、仲間がどんどん新しい発見をくれて、僕にとってめちゃくちゃ楽しい6年間でした。男子校は最高です!

男子校が集結 「東京私立男子中学校フェスタ2019」

6月には日大豊山の校舎を会場に、「東京私立男子中学校フェスタ2019」が開催されます。田中先生にイベントの見どころを教えていただきました。

東京私立男子中学校フェスタ2019

東京私立男子中学校フェスタ2019

男子校の魅力を紹介する小学生男子対象のイベント。21の男子校が集まり、学校合同でさまざまな企画を実施。昨年度は現役男子高生が登壇するパネルディスカッションや、校長講演、学校CM動画コンテスト、体験授業、男子校鉄道クイズ王選手権などが行われました。また、部活動のようすが分かるダンスパフォーマンスや吹奏楽演奏、硬式テニス体験、鉄道模型展示なども行われ、親子で見て・聞いて・参加して楽しめる企画が満載です。

エデュ:
都内男子校が21校も集まるビッグイベントで、参加者を出迎えるのはどんな方たちですか。

田中先生
田中先生

各男子校を代表して集まる生徒やOB、さらに生徒の保護者です。男子校の教師も総動員してホスト役に徹しますよ。私学各校には、創立時から積み重ねてきた歴史や守り続けている指導方針があります。これらは公立校にはない私学のよさであり、生徒の価値観を形成するものでもあります。東京私立男子中学校フェスタは各校の指導方針や雰囲気を知り、さらに生徒や先生方の素顔を見られる貴重な機会ですので、ぜひ多くの方にお越しいただきたいですね。

編集者から見たポイント

「男子校ってどんな感じなんだろう」と漠然とした疑問を持つお母さまや、学校選びをスタートさせるご家庭にとって、東京私立男子中学校フェスタは1日でさまざまな男子校の情報を入手できる貴重なイベントです。各校の生徒と先生のやり取りを間近に見ることで、学校の雰囲気や男子校の楽しさを感じ取れることでしょう。また、日大豊山は有楽町線「護国寺駅」から徒歩1分のアクセス容易な立地にあるため、埼玉や千葉、神奈川に住む方もご家族そろってお気軽に参加されてみてはいかがでしょうか。

公開行事のお知らせ

行事名 開催日時 対象
施設見学会・入試ミニ説明会・個別相談会 5月11日(土) 13:00~15:00 中・高
東京私立男子中学校フェスタ2019 6月9日(日) 9:00~16:00 中学
授業参観デー・入試ミニ説明会・個別相談会 6月22日(土) 8:30~13:00 中・高
高校進学説明会 8月3日(土) 10:00~12:00 高校
中学クラブフェア 8月31日(土) 10:00~12:00 中学

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:日本大学豊山高等学校・中学校