掲載日:

プログラミングにAI! 時代の先を行く物理部に注目!

inter-edu's eye

日本大学の付属校である千葉日本大学第一中学校・高等学校(以下、千葉日)は、大学と連携した理系教育を進めています。現在は、物理部と大学が連携し、バッテリーカーや宇宙エレベーター(軌道エレベーター)の研究を進めるなど先進的な活動を行っています。今回は、ロボットの大会などで輝かしい成績を残している物理部に注目。時代の先を行く物理部の活動に迫ります。

ロボットの設計やプログラミングに夢中の部活動

ロボットに夢中の生徒

中高合同の物理部では実際にどのような活動をしているのでしょうか。元部長の三宅皓太くん(高3)と現部長の根津光佑くん(高2)、そして中2の関口結心さん、安倍希咲さんに話を聞きました。

三宅くんと根津くん

高校3年 元部長
三宅 皓太くん

高校2年 現部長
根津 光佑くん

関口さんと安倍さん

中学2年
関口 結心さん

中学2年
安倍 希咲さん

──まずは千葉日に入学を決めたきっかけを教えてください。

三宅くん

オープンキャンパスに来て雰囲気のよい学校だなと感じたのが入学を決めたきっかけです。

根津くん

小6の夏に文化祭に行ったとき、物理部が二足歩行ロボットや宇宙エレベーターの展示をしていて興味を持ったのがきっかけです。

関口さん

将来、医療関係の仕事に就きたいと考えていて、日本大学に希望する学部があったので入学を決めました。

安倍さん

姉が通っていて文化祭や部活動、学校の雰囲気を知って興味を持ったのがきっかけです。

PCを使ってロボットをプログラミングしているようす
PCを使ってロボットをプログラミングしているようす

──物理部に入部した理由を教えてください。

三宅くん

システムエンジニアの父の影響で小さい頃からロボットが好きだったので入部しました。

根津くん

文化祭で見た時から入部を決めていました!

関口さん

部活動紹介でロボットを動かしていてかっこいいなと思って入部しました。

安倍さん

私も部活動紹介で気になって入部を決めました。

宇宙エレベーター整備中! 中学生も積極的に参加
宇宙エレベーター整備中! 中学生も積極的に参加

──主な活動内容を教えてください。

三宅くん

日大理工学部と連携して二足歩行のロボットをパーツから組み立てたり、ブロックを使って宇宙エレベーターを作ったりしています。ほかにはバッテリーカーを製作してタイムと燃費を競う大会にも参加しました。

根津くん

日大の付属校が参加するAIの大会にも参加して、犬と猫と人の画像認識に挑戦しました。

大会で好成績を残したバッテリーカー
大会で好成績を残したバッテリーカー

──大会の成績はいかがでしたか。

三宅くん

バッテリーカーの大会では20チーム中5位でした。工業系の学校も参加しているので手ごわいです。

根津くん

宇宙エレベーターの大会では優勝経験もあります。前回は3位でした。

──部活動の中で印象に残っていることはありますか。

三宅くん

自分が作ったものが表彰されたときがうれしかったです。

安倍さん

今、先輩からロボットのプログラミングを教えてもらっているのですが、動きがつながったときはうれしかったです。

関口さん

ロボットでアルゴリズム体操を作ったのが楽しかったです。

大会のルール変更等にも柔軟に対応できる力があります
大会のルール変更等にも柔軟に対応できる力があります

──部の雰囲気はいかがですか。

根津くん

中高一緒に活動しているのですが、先輩・後輩関係なく一緒にモノづくりを楽しんでいます。フレンドリーな雰囲気です。

安倍さん

先輩たちの会話のやりとりはとても面白いです。

──将来の夢や今の目標はありますか。

三宅くん

将来はエンジニアかロボットやAI関係の仕事に携わりたいです。そのためにまずは大学受験を頑張りたいです。

根津くん

大学受験を頑張ることと、大会で優勝することが目標です。

関口さんと安倍さん

──最後にメッセージをお願いします。

三宅くん

大学の研究室と直接関われるので物理に興味のある人にぜひおすすめしたいです。

根津くん

物理というと堅苦しいイメージを持ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。ロボットや宇宙エレベーターを作りたいという気持ちがある人はぜひ物理部に入部してほしいです。

三宅くんと根津くん

大学と連携するハイレベルな部活動

校舎

日本大学の付属校という強みを活かして大学と連携した活動を行っている物理部。連携のメリットや効果について物理部顧問の深谷憲章先生に話をうかがいました。

──物理部の特徴を教えてください。

深谷先生

物理部の主な活動は宇宙エレベーター、バッテリーカー、二足歩行ロボットの3つです。レゴ®を使った宇宙エレベーターや二足歩行ロボットなど10年ほど前から日大精密機械工学科と連携して活動しているところが一番の特徴かと思います。

──大学と連携することでどのようなメリットがありますか。

深谷先生

まず大学生と同じレベルで活動することができる点が挙げられます。活動のなかで大学入学後の自分の姿をイメージができる点もメリットです。レベルの高い活動を中高のうちから経験することで生徒自身の将来に向けて適性を知ることもできます。

物理部顧問 深谷憲章先生
物理部顧問
深谷 憲章先生

──部活動に打ち込む生徒たちのようすを教えてください。

深谷先生

とにかくモノづくりが好き、触って何かをしたいという生徒が多いですね。みんなで作り上げる活動が多いので、大会でよい成績を収めたとき喜びを分かち合う姿はとても印象的です。教室ではおとなしくても部活動になると積極的になる生徒もいます。

部活動に打ち込む生徒たち

──受験生にメッセージをお願いします。

深谷先生

勉強だけでなく部活動や行事などさまざまな経験を通して中高6年間で自分の進路を見極めることができるのが千葉日の良さだと考えています。中学校では基本をしっかりと身に付けられるよう指導しています。千葉日で自分の特性を見出してほしいです。

学びと居場所がある!校内施設フォトギャラリー

カメラ
  • 外観
    外観
    2018年に完成した新校舎
  • 昇降口
    昇降口
    学校全体がバリアフリーに対応しています
  • 吹き抜け
    吹き抜け
    開放感のある吹き抜けでは物理部が宇宙エレベーターの実験をしていることも
  • 廊下
    廊下
    廊下は光が差し込み広々としています
  • 廊下2
    廊下2
    さまざまな場所が生徒たちの学びや交流の場となっています
  • 自習室
    自習室
    100席の自習室は生徒たちにも大人気
  • サイエンスプラザ
    サイエンスプラザ
    生物・化学・物理・中学理科室の前はサイエンスプラザになっており授業などで活用しています
  • ランチルーム
    ランチルーム
    放課後も使えるランチルームは仲間と自習に励む生徒達に人気です
  • 職員室
    職員室
    カウンター型の職員室ではわからないところをすぐに先生に確認できます

編集者から見たポイント

部活動中のインタビューでしたが、ほかの部員は中高入り交じって熱心に活動していました。その姿は学生というよりエンジニアそのもの。生徒の話からも活動への意欲を存分に感じることができました。深谷先生の「ただ大学に入ればよいのではなく、入学して学科の内容に夢中になってほしい。そんな生徒を中高で育てたい」という言葉どおり、大学に入学してもすぐに活躍できる生徒が物理部にはたくさんいます。まさに時代の先を行く部活動でした。

イベント日程

  • 中学オープンスクール

    824日(土)

  • 高校オープンスクール

    720日(土)

    824日(土)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:千葉日本大学第一中学校・高等学校