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inter-edu’s eye

IB(国際バカロレア)コースの設置などの大きな改革を進めてきた武蔵野大学附属千代田高等学院(以下、千代田高等学院)が来年度、さらに進化します。全コースの共学化に加え、新たに医学部医学科、歯学部、獣医学部に特化したメディカルインテリジェンス(MI)コースを設置。加えて、吹奏楽推薦・単願入試も実施されます。今回は、その概要について荒木貴之校長に話をうかがうとともに、IBコースに通う高校1年生にインタビュー。世界標準の学びを実践する千代田高等学院の教育に迫ります。

利便性のいいアクセス環境と生徒の未来を考えた教育

東京メトロ有楽町線「麹町」駅から徒歩5分、東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅・JR総武線「市ヶ谷」駅・「四ツ谷」駅から徒歩7~8分。最寄駅がたくさんあり、アクセス環境が良好な立地にある千代田高等学院。生徒の個性を大切にし、互いを認め合い、共に生きるという「心の教育」を軸とした教育を展開しており、1888年創立の歴史ある伝統校です。4ターム制、45分の授業をはじめ、世界市民の育成を目標とするIBコースの設置など、生徒の未来を第一に考えた特色ある教育を進めています。

生徒の教育のようす

新たに始まる教育体制

生徒の多様な要望・進路をサポートするため、千代田高等学院では来年度から新たな教育体制をスタートさせます。これまで女子のみを募集していたリベラルアーツ(LA)、メディカルサイエンス(MS)コースですが、2020年度は全コースで男女共学化となります。また、医・歯・獣系学部への進学を目指すメディカルインテリジェンス(MI)コースを新設。大学入学共通テストや個別試験、面接・小論文試験に対応したカリキュラムで希望進路の実現を目指します。
IB、文理探究(IQ)、グローバルアスリート(GA)、LA、MS、MIの全6コース体制で生徒を全力サポートします。さらに2020年度からは新たに吹奏楽団を創設。それに伴い、吹奏楽推薦・単願入試を導入します。日本を代表する指揮者・作曲家などによる指導で、吹奏楽活動を充実させるとともにコース制の下で、大学進学をサポートしていきます。

メディカルサイエンス(MS)コースのようす

「生徒全員の夢を応援したい」荒木先生インタビュー

荒木先生が掲げる「生徒中心主義」は、千代田高等学院が教育改革を進めるうえで象徴的なキーワードです。導入するプログラムが生徒の成長を促すものなのか、生徒のためになることなのか。学校の取り組み、学習面においてすべての判断基準を生徒に置いて考えています。

荒木貴之校長
カリスマ性と行動力で数々の教育改革を成し遂げてきた、校長の荒木貴之先生。

生徒中心主義を進めていくためには、個別最適化を図ることが大切だと考えています。一人ひとりが希望する進路は異なりますし、目標設定も違います。各々に最適なアプローチをして希望の進路を実現させる。これができてこそ生徒中心主義といえるのではないでしょうか。そのための手段の一つにICTの活用があります。生徒はそれぞれ自分のコンピュータを用いてネットワークにアクセスし、学習を進めています。学習履歴がクラウド上に残るので、生徒の学習を確認することができます。また、生徒と先生の交流の場になったり、学校外での学びに活用したりしています。

2020年度からスタートするMIコースでは、医療に従事するための素養も身につけてほしいと考えています。私自身、大病を患った経験があり、その際は尊敬できる医師に出会いました。その方に感じられたのは、人間が好きであるということ。これこそが医療の基本であると思います。生徒にも、私が命を預けてもいいと思える医師になってほしい。だからMIコースは、人間を知りたい、突き詰めて理解したいという人間探究の場であってほしいです。

2020年度からは全6つのコース体制となりますが、適切なコース設定をすることで、志が一緒の仲間が集まり、切磋琢磨して勉学に励むことができます。もしかしたら、1人ではくじけてしまうことも、共に歩む仲間がいることで乗り越えられる。明確な目標を持つ生徒にとって大きなプラスになると考えています。

文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」による海外留学や、アメリカ・中国・インドのIB World Schoolとの交流など、国際交流も盛んになってきました。
学校独自の留学奨学金の給付により、多くの生徒が留学にチャレンジしています。
カリフォルニア州立コミュニティカレッジとの協定によるアメリカの四年制大学への進学を目指した「2+2」制度の確立など、今までの学校にない取り組みを進めていきます。

「やりたいことをサポートしてくれる学校」生徒インタビュー

生徒は実際に、千代田高等学院での毎日をどのように過ごしているのでしょうか。IBコースに通う高校1年生の2人に話を聞きました。

IBコースの高校1年生
IBコース2期生となる、高校1年生の上村さんと新美くん。
2人ともアメリカでの生活経験があるそうです。

──入学して学校生活はいかがですか。

新美
くん

IBコースというと勉強が大変そうなイメージがあったのですが、実際はきつくもなく緩いわけでもなくバランスが良いです。学校側が生徒にある程度の余裕を与えてくれているので、自分のやりたいことに打ち込むことができます。

上村
さん

先輩とも仲が良くて卒業後の進学イメージなどについて話をすることもあります。他のコースの生徒との交流もあるので、学年やコースの区別に関係なく仲良くしています。

──授業はいかがですか。

新美
くん

先生が個性的で面白いです。授業は、先生が問いかけをした後、生徒同士でディスカッションするアクティブラーニング形式が多いので楽しいです。生徒自身が築き上げる授業だと思います。

上村
さん

質問しやすい雰囲気がありますね。英語の授業も知識を入れるだけでなく、自分で意見をいう場面もあるので楽しいです。パソコンで学習した内容を後で見直したり、思い立ったらすぐに情報交換できたりするのも魅力的です。

──今、夢中になっていることはありますか。

新美
くん

校外活動に熱中しています。中高生の総合的な教養を競う「ワールドスカラーズカップ」では、世界大会に出場します。また、高校生が何か行動を起こすきっかけを提供するためのイベントを運営したり、日本総先生化プロジェクトという活動で社会人の方と一緒に活動したりしています。自分のやりたいことを受け入れてくれる環境が学内外にあるのでありがたいです。

上村
さん

私は、夏休みに3週間アイルランドに留学します。生物学者になるのが夢なので、そのためにまずは語学を学びたいと考えています。現地では、和太鼓も披露するので楽しみです。文部科学省が主催する「トビタテ!留学JAPAN」にもチャレンジするつもりです。千代田高等学院の生徒の活動に注目してください!

編集者から見たポイント

IBコースがある千代田高等学院では、海外から多くの生徒が来校するそうです。世界トップレベルの生徒と交流を深めることで生徒たちは大きな刺激を受け、さまざまな学びが得られるとのことでした。また、さまざまな企業から講師を招待する出張授業も実施するなど「社会に開かれた教育」を積極的に進めています。ここだけでは紹介しきれない千代田高等学院の教育を知るには、説明会やオープンスクールに足を運ぶのが一番です。ぜひ一度話を聞き、教育現場を見て、生徒が過ごす姿を実際に確かめてみてはいかがでしょうか。

オープンスクール イベント日程

大切にしているのは、深く掘り下げて考え抜き、仲間と協力しながら新たな発見を追求し続ける「探究型」の学び。武蔵野大学の教授陣や千代田高等学院の先生方による授業を通して、高校・大学、そして、社会人と、あなたの人生につながる学びを体験してみませんか。

2019年7月27日(土)
14:00~16:00

体験授業

  • IB Math
  • 情報 ドローン体験
  • 国際理解 英会話
  • 日本文化演習 茶道
  • 理科 科学実験

部活体験

  • クッキング部
  • バスケットボール部
  • バドミントン部
  • 競技かるた部
  • ソフトテニス部
  • バトン部

2019年8月3日(土)
10:00~12:00

体験授業

  • IB History
  • 情報 Minecraft体験
  • 国際理解 英会話
  • 日本文化演習 着付け
  • 理科 物理実験
  • 薬学/看護系授業

部活体験

  • テコンドー部
  • 競技かるた部
  • ソフトテニス部

2019年8月24日(土)
10:00~12:00

体験授業

  • IB TOK(知の理論)
  • 情報 Minecraft体験
  • 国際理解 英会話
  • 理科 電気実験
  • 日本文化演習 琴
  • 薬学/看護系授業

部活体験

  • クッキング部
  • バスケットボール部
  • テコンドー部
  • 競技かるた部

2019年9月7日(土)
14:00~16:00

体験授業

  • IB TOK(知の理論)
  • 情報 ドローン体験
  • 国際理解 英会話
  • 理科 電気実験
  • 日本文化演習 着付け
  • 薬学/看護系授業

部活体験

  • バスケットボール部
  • バドミントン部
  • テコンドー部
  • 競技かるた部

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:武蔵野大学附属千代田高等学院