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inter-edu’s eye

文科省の指定を受け、カリキュラム開発を進める富士見丘中学高等学校(以下、富士見丘)は「21世紀型教育のリーディング校」として知られています。全生徒が個人用のノートPCを持ち、効率的でしかも対話・交流の多い学習スタイルを実現しています。そんな最先端の学びのスタートラインとなるのが中学1年生の「ICT授業」。今回は、ICTスキルを高めるこちらの授業と、コロナ禍を受けたオンライン化の取り組みをご紹介します。

社会で通用するICTスキルを中1から!「ICT授業」レポート

今回、インターエデュが取材した7月21日の「ICT授業」では、データの管理・共有に関するアプリケーションの使い方を中心に学習。ノートPCを1人1台所持し、Wi-Fiも完備という恵まれた環境で、教員2人がかりで生徒たちを見守ります。多くの企業で採用されているMicrosoft社のサービス「Office 365」やGoogleのアプリケーションを使っていて、中学1年生の段階から社会でも通用するICTスキルを習得しつつあることに驚かされました。

授業
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授業
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「パソコンに不慣れ」でも大丈夫! パワーポイントも使いこなせる

授業後に、お2人の生徒にインタビューし、「ICT授業」で得た学びについてお聞きしました。新型コロナウィルスの流行による休校期間中もオンラインで、「ICT授業」は本来の週1回ペースで実施できたこともあり、ICTスキルの成長がうかがえました。

2人の生徒
W.M
さん
K.H
さん

富士見丘ではノートPCを使う頻度が高いようですが、もともとパソコンには馴染みがありましたか

K・H
さん

入学前にタイピングの練習をして準備しましたが、ほかの機能についてはほとんど知らなかったです。「ICT授業」で写真を保存したり、先生と共有できたりすることを学んでびっくりしました。小学校ではパソコンを使う授業は月1回くらいだったと思います。

W・M
さん

私もパソコンには慣れていませんでした。兄が学校の宿題をパソコンでやっていたり、両親が仕事で使っていたりするのを見て、上手に使えるのが羨ましかったです。

W・Mさん

「ICT授業」の中で、印象に残っていることを教えてください

K・H
さん

パワーポイントでスライドを作って好きな本を紹介する活動が楽しかったです。写真だけじゃなく、文字も画面に出すのですが、「じわ~っ」とだんだん濃くなるように表示したり「ビュッ」と勢いよく表示したりするアニメーションづくりまでできるようになりました。

W・M
さん

私も同じで「本のプレゼン」ですね。小学校で少しはパワーポイントを使ったのですが、知らなかった機能をたくさん使えるようになりました。プレゼンについては「短い時間でも、しっかり伝えたい」と思って、起承転結がしっかりある資料づくりと発表を目指しました。

K・Hさん

「ICT授業」以外の学習でパソコンを使うことはありますか

K・H
さん

社会科の授業で、配信された地図の画像にペンタブを使って島や川を書き込んでいく学習をしたことがありました。地形を調べるのにインターネットも使いましたね。また、パソコンに漢字の辞書アプリがあるので勉強に役立てています。

W・M
さん

社会科で「人口が増えるメリット・デメリット」をチームで調べて、結果をまとめる授業が印象に残っています。さまざまな国の人口がどう変わっているかを知れて面白かったです。

今後、ICTを使ってやってみたいことはありますか

K・H
さん

富士見丘は英語の授業が進んでいる学校だと思うので、英語力を上げていってパワーポイントで英語のプレゼンテーションがしたいと思っています。

W・M
さん

私はいろいろな国の文化に興味があるので、研究活動のテーマに設定したいと考えています。そして、最後は得られた成果を英語で発信したいです。

PCはもはや「文房具」! 海外とオンラインでつながる教育を目指す

「知らなかった機能がどんどん使えるようになった」「タイピングが早くなったら、文章が思いつきやすくなった」という生徒たち。大きな一歩を後押しする「ICT授業」ですが、富士見丘の6年間の学びにどうつながっていくのでしょうか。広報部長の佐藤一成先生と家庭科技術分野の美濃部直子先生にお話を聞きました。

広報部長 佐藤一成先生
広報部長 佐藤一成先生

「ICT授業」を行う目的を教えてください

佐藤
先生

富士見丘は文部科学省から2015~2019年度にかけて「スーパーグローバルハイクール」に、2020年度からは「ワールド・ワイド・ラーニング」の拠点校に指定され、グローバル社会を見据えた21世紀型教育を進めています。ICTを活かした協働学習や発表活動の機会が多いため、中1の段階からその使い方を身に付けてもらうことが目的です。学習に使う機能を中心にメディアリテラシー、ネットのマナーもしっかりと指導しています。

家庭科技術分野 美濃部直子先生
家庭科技術分野 美濃部直子先生

ICTを使った学習の事例を教えてください

美濃部
先生

今年のオンライン授業や課題配信はもちろんですが、以前から各教科で活用が広がっていました。英語のテキストを読み上げた音声をデータで提出してもらう宿題、理科の実験を画像付きのレポートにまとめる授業などさまざまです。特に、本校が重視している探究学習では、外出しづらい状況下でも、生徒たちが積極的にオンラインで議論を続け、資料を共同制作していて驚かされましたね。PCがもはや「当たり前の文房具」になったと感じています。

これまでのICT教育の実践は、新型コロナウィルス対策に活かされましたか

美濃部
先生

小学校のICT活用状況はまちまちで、パソコンに不慣れな新入生もいましたが、「ICT授業」があったことで、オンラインでのコミュニケーション、学習方法について一つひとつ教えることができました。上級生はICTスキルがあるため、スムーズにオンライン授業に対応していましたね。受験指導の面談も行えました。

佐藤
先生

今年は1人1台PCを持つ環境になって4年目でもあり、大きな成果を感じているところです。富士見丘はオンライン化をさらに進め、海外の学校との共同学習につなげていきます。文科省指定の2020年度からは「ワールド・ワイド・ラーニング」の拠点校として、アメリカ・ハワイ州にある大学や高校などと連携して探究学習のカリキュラム開発を進めます。国際社会に目を向ける生徒の意欲に応えていきたいです。

「苦手教科もICTで楽しく」「女子も堂々とプレゼン」受験生へのメッセージ

記事の最後に、生徒さんと先生からいただいた受験生へのメッセージをご紹介します。

富士見丘は英語が好きな人におすすめです! 授業がアクティブで、休み時間などもネイティブの先生とお話しできます。もともと苦手だった教科もICTをたくさん使って勉強するので楽しいです。

Kさん
Kさん

色んな場面でパソコンを使いますが、「小学校で全然使ったことがない」という人も「ICT授業」があるので安心ですよ。富士見丘のいいところは生徒数が多すぎず、先生にどんどん質問できるところです。

Wさん
Wさん

富士見丘は「輝く女性が育つ学校」です。生徒が堂々とプレゼンテーションする姿をずっと見てきました。恵まれたICT環境が開放的な学校環境の土台になっているのではないでしょうか。

美濃部先生
美濃部先生

富士見丘には学習に関する目標意識が強い生徒が多いです。「意志・意欲」を重視する入試の成果かもしれません。ぜひ、本校の説明会にお越しください。生徒の「志の高さ」と、それを支える本校の教育を知っていただけたら嬉しく思います。

佐藤先生
佐藤先生

編集者から見たポイント

富士見丘といえば、先進的なカリキュラムのイメージが強いですが、その背景には求められるICTスキルを丁寧に指導する「ICT授業」がありました。先生方の面倒見のよさが新しい教育につながっていると感じています。

イベント日程

中学校

2020年926日(土)

第3回 学校説明会・英語授業体験

13:00~14:00 中学校説明会
14:10~15:00 英語授業体験(初級・中級)

2020年1024日(土)

第4回 学校説明会・文化部発表会

13:00~14:00 説明会
14:00~15:30 文化部発表会

高校

2020年926日(土)

第2回 高校説明会/部活動・校内見学ツアー

10:00〜11:00 説明会
11:10〜12:00 部活動・校内見学ツアー
※生徒が学校生活について説明する見学ツアーです。

2020年1024日(土)

第3回 高校説明会/文化部発表会

13:00〜14:00 説明会
14:00〜15:30 文化部発表会

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:富士見丘中学高等学校