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医学部・難関大合格で躍進 暁星中高で過ごす6年間

inter-edu's eye

都内でも有数のカトリック男子校で、高校での生徒募集を行わない完全中高一貫校として知られる暁星中学・高等学校(以下、暁星中高)は、毎年医学部や難関大学への進学者を数多く輩出しています。高い学力と教養を身につけることのできる暁星中高での学びについて、国公立大学の医学部・上智大学にそれぞれ合格を果たした高3生(2021年3月時点)にお話をうかがいました。

男子校で過ごす中高6年間

国公立大学の医学部医学科に合格したIくんと、上智大学総合グローバル学部に合格したSくんから、
暁星中高での学校生活を振り返っていただきました。

子校生活での日々を振り返って考えたことを教えてください。

Iくん・Sくん

Iくん

暁星幼稚園に入園以来小・中・高と、ほとんど男子しかいない環境で過ごしてきましたが、周りの目を気にせず自分の意見を述べることができた環境は、ぼくにとって居心地の良いものでした。男子校だからといってデメリットに感じることはまったくありませんでした。

所属していた物理部はプログラム、基盤、金属加工などを班ごとに担当し、協力してロボットでクレーンゲームなどを作り上げる、楽しい部活動でした。高2の時には物理部として初めて、LEGOのロボットキットでプログラム制御を競うコンテストにも出場しました。文化祭以外で発表する良い機会となり、活動の幅を広げるきっかけを作ったと思います。

Sくん

Sくん

オーストラリアからの帰国生として、日本の中学受験ではたくさんの苦労をしました。常にステップアップし続けていたいという気持ちがあった高校卒業の時点で大学受験にチャレンジできる暁星中高を選びました。初めてのミサに戸惑うこともありましたが、宗教の授業や年間行事を通して「隣人愛」の尊さに触れることができました。

ソフトテニス部では普段の練習でも体力的に厳しいメニューが課されます。その苦しさを乗り越えて試合に臨むことで、チームメイトとお互いを励まし合いながら絆を深めることができました。

Iくん

Iくん

両親からは勉強と運動とのバランスを取るように言われてきたので、柔道の道場に通っていた時期もありましたが、部長になったので物理部の活動だけに集中することにしました。ちょうどその頃、運動部を続けながらも医学部を目指して勉強する仲間の姿に勇気づけられたことを覚えています。高2まではスマホゲームなどに誘惑されることもありましたが、目標意識の高い仲間と一緒に勉強することで、自分を律することができるようになりました。

Sくん

中学生になって初めて、学年による上下関係を意識するようになり、ソフトテニス部の先輩方には敬語を使えるようになりました。暁星での生活から、勉強だけでなく日本の文化を学んだと感じています。多様な文化背景を持った生徒が集まる暁星中高で様々な経験を積んでいたことで、コミュニケーション能力が高まったと感じています。

望する大学を決めた時期や理由を教えてください。

Iくん

漠然とはしていましたが、中学の早い段階から医師になることを意識していました。工学系の進路も考えていたのですが、最終的に医学部受験を後押ししてくれたのは、高2で総合学習として取り組んだ「職業体験」でした。茨城県の大型病院を訪問して、チーム医療の現場を目の当たりにしたことで決心がついたんです。医学部を目指す仲間の存在に加えて、先生方のアドバイスからも大きな影響を受けました。これからは使命感を持った臨床医を目指して、医療技術や知識だけでなく、言葉で患者さんの心を癒せるような医師になりたいと思っています。

Sくん(職業体験)

Sくん

ぼくの場合は国際的な活躍ができる仕事をイメージしていました。海外で過ごした経験があったので自然と選べた道だと思います。高1の時点では国公立大を志望していましたが、高2の「職業体験」でJALに勤めるOBのお世話になり、羽田空港で働く航空管制官や天気予報士のオペレーション、整備場の見学といった裏方の仕事を見学する機会に恵まれました。それがきっかけとなってグローバル企業で働くイメージが固まり、上智大学を志望校にしました。入学予定の総合グローバル学部では、世界的な問題へのアプローチを探りながら語学の勉強にも打ち込むことができます。憧れの航空業界で活躍することを夢見て、必要な知識を増やしていこうと考えています。

医学部合格への道のり

2019年度の卒業生162名中、現役での医学部合格者数がのべ65名であった暁星中高の学習指導について、
Iくんから詳しくお話をうかがいました。

Iくん

格に直結したと思われる学習内容を教えてください。

Iくん

暁星中高では数学などで先取り学習をしているので、時間的な余裕をもって基礎学力をつけることができました。受験校の推薦入試は一般入試よりも3か月早いため、入試対策の勉強を仕上げるにあたって大変助かりました。医学部に通う卒業生の先輩方との繋がりがあり、どのように勉強していけばよいのかアドバイスをもらう機会もありました。

推薦入試では筆記形式の適性検査と小論文・面接があるので、志望理由を深堀りするために自己分析を行い、先生と面接の練習を繰り返しながら、授業内容を理解し、応用力を伸ばすことを意識して勉強しました。もしも推薦入試が残念な結果になっても、一般入試で合格できるように備えつつ学び続けてきた結果が表れたと思います。

系の選択授業での学習内容を教えてください。

Iくん

高3では志望コース別の授業となります。国公立コースでは5教科全てを学ぶので、要領よく勉強量をこなせることが大切になりました。苦手意識のあった化学や物理などは、気持ちを切り替えながら集中力が途絶えないように工夫をして勉強しました。数学は自分の実力に合った三段階のクラス編成で、上を目指すことでモチベーションを保つことができました。

男子校で過ごす中高6年間

運動部を続けながら難関大学に合格したSくんからは、学習意欲につながった独自の語学教育や、
部活動と勉強の両立についてお話をうかがいました。

仏2か国語教育から受けた影響を教えてください。

Sくん

言語の習得は異文化を理解するためのスタート地点と考えていたので、世界への興味・関心を広げる手段として、強い気持ちをもって学んできました。英語とフランス語とは単語や発音などが似通っており、第一外国語である英語を基準にしてフランス語を学び、教科書や文学作品、映画などを通してヨーロッパの文化に造詣を深めることができたと思います。国際ニュースを見て、その背景を考えつつ、なぜ志望する学部で学びたいのかといった気持ちを自問自答することは、推薦入試で大いに役立ちました。

Sくん

フトテニス部を続けるために工夫した勉強法を教えてください。

Sくん

部活動の練習には集中して取り組んだので、帰宅後には疲れ果ててしまうことがよくあったのですが、仮眠をとってからでも毎日机に向かう習慣を身につけることから始めました。また、通学時間には苦手な日本史の用語を暗記するなど、隙間の時間を有効活用したり、問題演習をしっかりとこなすようにしました。また、自宅では家族のルールに従ってスマホを使う時間を抑えたりするなど、気持ちの面でオンオフを切り替えて授業に臨むようにしていましたね。

未来の後輩へのメッセージ

最後に、お二人から中学受験を頑張るみなさんへのメッセージをご紹介します。

Iくん

中高で過ごした6年間を振り返ると、入学以来ずっとより良い勉強法を探していたような気がします。暁星中高だったら、いつか自分に合った勉強法を見つけることができるはずです。勉強に集中できる環境があり、向上心のある仲間が集う学校なので、安心して入学してほしいと思います。

Sくん

暁星中高の特長は、人間関係を大切にし仲間との絆を深めることができるところです。心の教育を大切にする学校なので、周りの人たちから助けられて生きていることも学べます。中学受験は家族全員の助けがあってこそ成功することができるのですから、受験生も感謝の気持ちを忘れずに、体調面で気をつけながら高い目標を掲げてチャレンジしてください。

2021年 イベント日程

※説明会等のイベント情報をご希望の方は、ホームページトップ「イベント申込」のバナーから「暁星中学2022年度入試広報情報」に4月初旬以降にアクセスしてください。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:暁星中学・高等学校