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実践女子学園の伝統あるグローバル教育

inter-edu’s eye

これまで長年にわたり、海外で活躍する女性を育ててきた実践女子学園中学校高等学校(以下、実践女子)では、帰国生入試で数多くの生徒を受け入れてきました。帰国生たちは実際にどのようなスクールライフを送っているのでしょうか。シンガポールからの帰国生に聞いた入学のきっかけや学園生活の魅力、そして英語力の強化に根ざしたグローバル教育についてもご紹介します。

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帰国生が語る実践女子の魅力

帰国生の津田さん

多くの帰国生が入学する実践女子。その帰国生が過ごす毎日の様子に注目したインタビュー取材を実施。シンガポールから帰国した中学生の津田さんにお話しいただきました。

シンガポールではどのような生活を送っていたのですか。

津田さん

9歳の頃にシンガポールで生活を始めてから約3年間、日本人小学校に通っていました。いつも夏のように暑くて、日本とは気候も違いますし、いろいろな国の人がいてさまざまな言語が飛び交っていたので大変でした。
実践女子は母の勧めで受験しようと思いました。現地の説明会で先生の対応や印象がとても良かったそうです。苦手な算数を頑張って克服したり、得意の国語は読解を勉強したり、英語は日常会話ができるので語彙力を増やすように単語を覚えて受験に備えました。

入学前に不安だったことはありますか。

津田さん

日本の学校に通うことを決めたとき、ようやく話せるようになった英語が使えなくなるのではないかと心配でした。入学してからは、クラスのみんなが帰国生なので、シンガポール以外の国の話を聞いて刺激を受けながら生活しています。ダンス部に所属していますが、まだ基礎練習の毎日です。高校の先輩がとても素敵で憧れているので、同じように上手くなりたくて頑張っています。目標はダンス部としてときわ祭(学園祭)に参加することですね。

生徒たちのようす

英語の授業や普段の過ごし方はいかがですか。

津田さん

英語の授業はレベル別に細かく分かれているので、入学前に心配していたようなことはありません。ネイティブの先生によるグループワーク中心の英会話の授業と、日本人の先生がじっくり教えてくれる文法の授業があります。国語が苦手な帰国生のために日本語課外授業もあるんですよ。
いろいろな国から来た帰国生がいるので、小学校の頃の過ごし方が違っていても安心して学校生活が送れるところが魅力的ですね。先生も優しいし、制服が可愛いのでとても気に入っています。先輩と後輩の関係がきちんとしているので、礼儀が身につくのも良いと思います。

学校生活

今後の夢や目標を教えてください。

津田さん

英語だけではないコミュニケーションを取りながら現地の文化を体験するために、アメリカやオーストラリアに短期留学してみたいです。そして将来は、海外の文化や魅力を子どもたちに伝える仕事がしたいと考えています。
これから実践女子を受験するみなさんは、勉強を頑張ることは大変だけれども、どんな結果になろうとも自分で選んだ学校なら後悔することはないと思います。中学受験が終わって実践女子に入学できた時の達成感を味わうために、悔いの無いように頑張ってください。

動画で見る英語授業

今年度から全てのクラスで英語教育が充実

教頭、英語科教諭の松下寿久先生

レベル別で少人数授業をしながら、ネイティブ教員の授業数を倍増するなど、実践女子はグローバル教育をさらに充実させています。帰国生への対応の基になっているグローバル教育について、教頭で英語科教諭でもある松下寿久先生にお話しいただきました。

従来のグローバルスタディーズクラス(GSC=国際学級)の募集を停止し、全クラスの英語教育を充実させる体制に変更した影響はいかがでしょうか。

松下先生

GSCの募集を停止したのは、後退ではなく、学年に1クラスあったGSCを一般学級と統合し、これまでGSCで培ったノウハウやプログラムを、全クラス体制で展開していこうとする革新的な取り組みです。全クラスの英語授業をレベル別の少人数多展開にして、ネイティブ教員による授業数を一般クラスと中級クラスは週2時間、上級クラスは週4時間に増やしました。この授業改革は生徒たちからの評判も上々です。

どのくらいのレベルの生徒が入学してくるのでしょうか。

松下先生

現在の中1と中2は、中級と上級が1クラスずつ、あとはすべて一般(初級)という状況です。レベル感を大まかに言うと、中級が英検3級程度、上級は準2級以上です。小学校での英語教育が既に始まっているので、将来的には中級や上級の生徒が増えても柔軟に対応できる態勢です。帰国生と言っても英語のレベルは各々異なりますから、中学入学時の個々の英語力をスタートラインとして、さらに伸ばしていく仕組みが重要と考えます。

自分のレベルに合ったクラスで学べるのであれば帰国生も安心ですね。

松下先生

先ほど述べた他にも、放課後や長期休暇期間での補習体制が整っていますし、カウンセリングも行っています。日本語に不安がある帰国生には日本語課外授業も行っています。そして何より、多くの帰国生が在籍していることが一番大きな安心材料ではないでしょうか。全校生徒約1,500人中、長期の海外経験者は14%、7人に1人を占めています。伝統的に豊かな教育文化に加え、閑静で緑多い文教地区、2万5千平方メートルの広大なキャンパス、充実した施設設備など、生徒にも保護者の皆さまにも安心していただける要素がたくさんあります。

ネイティブ教員のみなさん

グローバル教育の目標はどういった内容ですか。

松下先生

単に英語教育や海外研修をやればいいといった捉え方ではなく、“日本を知る”、“世界を知る”、“自分の役割を知る”という展開で学ぶのが実践流のグローバル教育です。まずは日本の伝統文化を理解して身につけ、日本人の誇りや情緒を醸成します。そして海外研修や模擬国連などを経験して世界を知り、その上で社会貢献ができる進路を選択するという流れです。英語などの社会的スキルはもちろん、世界の人々と対等に良好な関係が築ける人間力を備えた、“凛として品格ある日本人女性の育成”が本校の目指すところです。多様な背景を持つ帰国生たちが、お互いに違いを認めて尊重し合う風土の中で、切磋琢磨しながら共に成長する環境、つまり、実践女子全体をグローバル教育の舞台としています。

編集者から見たポイント

数多くの帰国生を受け入れてきた実績のある実践女子が、学園全体で取り組むグローバル教育。初めて英語に触れる生徒は基礎から学び、もっと英語力を上げたい生徒は上級レベルで学ぶことができるので、帰国前の語学レベルを維持したい帰国生にも不安なく過ごせることでしょう。日本語課外授業や充実した講座の数々などのフォロー体制も従来通りしっかりしています。いろいろな国や文化を認め合う異文化理解の先進校である学園の雰囲気は、これまで進めてきた「実践教育」の賜物ではないでしょうか。

これからの学校説明会・公開行事

プログラム 日時 概要
第1回ミニ説明会
※全学年対象
2019年7月30日(火) 10:00~11:30 ・卒業生教員(中1学年副主任)による学校紹介
・中学入試について
・校舎・施設案内
第2回ミニ説明会
※全学年対象
2019年8月3日(土) 10:00~11:30 ・卒業生教員による学校紹介
・中学入試について
・校舎・施設案内
第3回学校説明会
※全学年対象
2019年8月31日(土) 14:00~16:30 ・吹奏楽・ダンス部によるオープニング
・帰国生対象説明会
・英語模擬授業体験
第4回学校説明会(スターライト)
※全学年対象
2019年9月13日(金) 18:30~20:30 ・室内楽部によるオープニング
・高校生徒会による発表
※説明会の内容は第3回学校説明会の内容と同一となります。(体験授業はありません)
第5回学校説明会
※全学年対象
2019年10月5日(土) 10:30~12:30 ・合唱・ダンス部によるオープニング
・英語研修についての生徒発表

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:実践女子学園中学校・高等学校