近年受験者数が伸びている実践女子学園中学校高等学校(以下、実践女子)。人気の理由は、生徒一人ひとりが生き生きと学校生活を送っていることにあります。その人気の一翼を担っているのが、2021年に発足した生徒による広報チーム「JJBlossom」です。「受験生の努力が実を結び、花が開いてほしい」という想いから「JJBlossom」と生徒たちによって名づけられました。
今回は、JJBlossomで活動している中学2年生、高校1年生、高校3年生の3名に、活動の内容や学校生活についてお話をうかがいました。
はじめに、JJBlossomの活動内容をご紹介します。

学年
中学2年生
所属クラブ
剣道部とグローバル研究会
JJBlossomに入った理由
剣道部の先輩に勧められたのがきっかけ

学年
高校1年生
所属クラブ
卓球部
委員会
校友会
(文化祭の企画・運営・進行を主とした委員会活動)
JJBlossomに入った理由
たくさんの人に関わりたいと思ったから

学年
高校3年生
所属クラブ
和装着付け部
委員会
校友会
JJBlossomに入った理由
実践女子の楽しさを受験生に伝えたいから
JJBlossom発足の経緯を教えてください。
学校説明会ではどのような広報活動を行っていますか?
学校説明会では、受験生や保護者に校内を案内して回る「生徒タクシー」や、「実践生と話そう」などのコーナーで、来てくださった方に実践女子の魅力を伝えています。


受験生と保護者から要望を聞き、生徒がその場で案内するコースを決めます
生徒タクシーで嬉しかったことは何ですか?
一緒に学校を回った受験生が、次の学校説明会にも来てくれて声をかけてくれたことです。「ときわ祭(文化祭)」にも絶対に会いに来ると言ってくれたことが、とても嬉しかったです。
どんな会話をしたらコミュニケーションが取れるか、共感してもらえるかを考えながら生徒タクシーをやっています。
自分の受験期のエピソードを伝えたときに、受験生だけでなく保護者の方にも良いリアクションをもらえたことが嬉しかったです。


学校説明会では約30~40名の生徒が参加しているので、たくさんの生徒から話が聞けます
ほかに印象に残っている活動を教えてください。
4月に行われた「女子校フェスタ」です。受験生と保護者への説明では、おすすめの先生を紹介しました。すると「とても印象に残りました」と声をかけてくださった方がいて、やりがいを感じました。
実践女子の色を出せるものはなんだろうと考えたときに、先生と生徒との距離が近いことだと思いつきました。A.H.さん、E.O.さんは大好きな先生がいるので、熱弁していましたね。

私は装飾担当のリーダーだったので、教室を明るく楽しい雰囲気にするようにデコレーションしたことが楽しくて印象に残っています。
ほかには、ルート案内動画を作成したことです。友達と動画を作成したいねという話になって先生に企画書を提出し、先生と一緒に撮影しました。動画もまだ学校サイトにありますよ。

続いて、JJBlossomの活動から得られたこと、学校生活や行事についてうかがいました。
JJBlossomをやっていて良かったと思うことは何ですか?
受験生や保護者、先輩や後輩、先生方とたくさんの人に関われることです。私は小学校の時、友達ともあまり関わらないタイプでした。JJBlossomの活動に参加してからは、コミュニケーション能力がついて、部活や委員会活動、合唱コンクールやかるた大会の委員長をやるぐらい、積極的にいろいろな活動に関わるようになりました。先輩と後輩の距離も近く、学年を越えた交流があるのもJJBlossomの良さです。
私は消極的なタイプでしたが、JJBlossomに入ってからは積極的に挑戦するようになりました。ときわ祭に向けて、山崎製パンのランチパック®のコラボレーション商品の企画を考えて、企業に面接に行きました。
校友会にも入ってときわ祭の装飾担当として関わりました。こうした活動が本当に楽しいです。

実は初対面の方と話すのが得意ではありませんでした。生徒タクシーは初対面の方と40分ぐらい話すので、最初は何を話したら良いかと緊張していました。でも、何回もやっていくうちに人と話すのが楽しいと思えるようになりました。
JJBlossomに入る生徒は、実践女子が大好きで楽しいから、それを受験生に伝えたいという気持ちが強いです。楽しい活動の中でも、実践女子の顔になるから、注意点も伝えます。楽しみながらも、責任感を持って活動しているのがすごいところです。

実践女子らしいと思う学校の雰囲気や行事について教えてください。
入学するときに、グループに入れなかったらどうしようと不安でした。でも私がいたクラスはグループができずに、みんなが友達という雰囲気ですぐに打ち解けました。
私は運動が苦手で球技大会が不安だったのですが、選択できる競技もあって、自分でもできそうな競技を選んで参加できたことが楽しかったです。
今年6月に行われた球技大会です。声を枯らしてしまうぐらいの声援で盛り上がりました。
球技大会では、クラスごとに応援グッズを用意します。クラスメイトがクラスタオル(応援タオル)のデザインを考えてくれました。大会当日は、担任・副担任の先生も、クラスタオルのモチーフの洋服を着たり、グッズを持ってきてくれたりして、一緒に楽しむことができました。
最後に、広報部の中根花奈先生にうかがったJJBlossomの生徒の様子と、生徒、先生からの受験生へのメッセージをお届けします。
JJBlossomでの活動で生徒に身についた力は何でしょうか。
教員は広報活動の機会を提供しているだけで、内容はすべて生徒が考えます。
例えば学校説明会では、実施時期だけを伝えて、どういった内容にするか、どのように進めるかは生徒が決めます。JJBlossomへの参加勧誘から、企画実施後の振り返りまで、生徒同士で話し合い、改善点を出してブラッシュアップしています。本校には学校行事や部活以外にも生徒有志の活動が多く、その中でも、主体的に行われている活動の1つがJJBlossomです。そのため、JJBlossomの活動を通して、主体性や共感力、周りを巻き込む力が身についていることを感じます。

受験生へのメッセージをお願いします。
消極的だった私が実践女子に入っていろいろな活動に参加し変われたのも、受験をしたからこそ得られたものです。
受験勉強はつらいこともあるけれど、絶対に楽しいことが待っているので、無理をせず笑顔で頑張ってください。
受験勉強は大変で、やめたいと思うこともあるかもしれません。でも、実践女子は友達も先輩も後輩も先生もみんな優しくて一緒にいて本当に楽しいので、実践女子の学校生活を楽しみにして、受験勉強を頑張ってください!

実践女子を一言で表すと、私は多様性だと思っています。学校にはさまざまな場所から来ている生徒、いろいろな考えを持つ生徒がいて、お互いを尊重し合う雰囲気があります。また、実践女子は120年以上の歴史を大切にしながらも、新しい取り組みにも積極的です。
生徒がやりたいと思ったことを、先生も全力でバックアップしてくれる学校なので、実践女子に来てたくさんのことに挑戦してください。
本校には、部活や委員会に打ち込んでいる生徒、絵が好きな生徒、一人でいるのが好きな生徒など、さまざまな生徒がいます。他学年や異なるコミュニティーの生徒が、一つの目標に向かって交流する機会をたくさん設け大切にしています。
こうした他者との関わりを通して、好きなものや得意なものに気がつき、生徒一人ひとりが自分らしい花を咲かせることができる、それが本校の大切にしている教育です。学校説明会では、たくさんの実践生に会えますので、その姿を見に、ぜひ見学にいらしてください。

8月夏の個別見学会 | 2023年8月22日(火)・23日(水) 8:40~15:50 | |
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第3回学校説明会 (来校型&オンデマンド) |
2023年9月9日(土) 10:30〜12:30 | |
ときわ祭(中高合同) | 2023年9月16日(土)・17日(日) | |
第4回スターライト学校説明会 (来校型&オンデマンド) |
2023年9月29日(金) 18:00〜20:00 | |
第1回入試説明会 (来校型&オンデマンド) |
2023年10月21日(土) 10:00〜12:30 | 小学6年生対象 |
第2回オープンスクール | 2023年11月4日(土) 14:00~16:00 | |
第2回入試説明会 (スターライト) |
2023年11月17日(金) 18:00〜20:00 | 小学5・6年生対象 |
第1回入試体験会(2科) | 2023年12月9日(土) 8:40~11:10 | 小学6年生対象 |
第2回入試体験会(2科) | 2023年12月9日(土) 14:00~16:30 | 小学6年生対象 |
第3回入試説明会(来校型) | 2024年1月13日(土) 10:00〜12:30 | 小学6年生対象 |
質問にもテキパキと答えてくれたJJBlossomの3名の生徒。活動を通してコミュニケーション力が磨かれていることを感じました。受験生の花を咲かせたいという想いが、JJBlossomのメンバーの花を咲かせることにも繋がっているようですね。今後も実践女子の生徒の活躍に注目したいと思います。
生徒による広報活動はもともと生徒会で行われていましたが、活動に参加できるのは生徒会のメンバーだけでした。そこで、希望すれば誰でも参加できる有志の活動としてJJBlossomがスタートしました。発足当時は約50名だったのが、今は6学年合わせて約100名います。