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社会を築くことを学ぶ日本でただ一つの学校 これからの100年に向けて創造的な教育を

inter-edu’s eye

学校という小さな社会を子どもたち自らがつくりあげる――他校にはない生徒自治と主体的な学習を実現している学校法人自由学園中等科・高等科(以下、自由学園)。2021年に100周年を迎えたことを契機に、ここから大規模な学校改革に乗り出すことで注目を集めています。これまでの男女別学制から2024年度に男女共学化へと舵を切り、多様化する社会を見据えた教育にさらに力を入れていくとのこと。自由学園が描く「これからの100年」を、学校生活の特色とともにご紹介します。

校則も自分たちで考える!?ユニークな寮生活と生徒自治

自由学園は現在、男子部は7割が寮生、女子部は4割が寮生です。2024年に共学化されても、自治を尊重し、教育姿勢は変わらないでしょう。まずは、学校改革についてうかがう前に、日々の学校生活にスポットを当てます。

中学受験生に知ってほしい自由学園の特徴を教えてください。

男子寮生活
中畝くん
中畝くん

寮生活を通して、強い団結力が生まれるところです。自由学園は学校を「一つの社会」として捉えていて、個人を尊重しながらも生徒全体で学校生活を改善していこうという意識を共有しています。

平田さん
平田さん

女子は希望者のみ入寮という仕組みなのですが、中等科・高等科の昼食を持ち回りで1クラスが調理することになっていて、そこは他校にないところだと思います。集団全員の動きを把握して、自分がやるべきことを判断できるようになりました。

委員会
調理
時の係
関根さん
関根さん

たしかに自由学園は考える力が伸びる環境だと思います。決められた校則がなく、生徒で組織される服装の係や出欠席の係の団体の方針を受けて、どう振る舞うかを自分で決める仕組みになっています。

勉強は「机の上にあるだけじゃない」創造的に体験的に

中畝くん

学習に関する自由学園の特徴を教えてください。

中畝くん
中畝くん

さまざまな教科で、自分の気になることについて自分で解決するということが多かったです。中学生の数学で統計について学んだときは、アメリカンフットボールとサッカーの選手の身長・体重のデータを集めて、体格がどう勝敗に影響するか探りましたね。パソコンに詳しい先輩の助けを借りながら進めたのですが、そこは寮生活で培われた絆があるからこそかもしれません。

平田さん
平田さん

黒板に向かって、先生の言ったことをノートに写して……というのではなく、自分が創造する余地があるところです。自由テーマについて研究を深める探求の時間に、私は「記憶と香り」というテーマで、寮で暮らす生徒たちが日常生活の中の香りから連想するものを探りました。同じ生活経験があるためか「学校に生えているキンモクセイの香りをかぐと、秋の行事について思い出す」という生徒が多いことなどが分かりました。こうした研究成果を発表する「学びの共有会」は、みんなの個性が見える面白いイベントでした。

学びの共有会1
学びの共有会2
学びの共有会3
寮の学習
関根さん
関根さん

授業の面白さはもちろんですが、学習面での個別指導の手厚さも知ってほしい自由学園の強みです。先生がフランクに接してくれて、授業で分からなかったポイントや効率的な勉強方法について親切に教えてくれました。苦手科目でも一定の成績を保ててきたことで、苦手なことからも学びがあることに気づけました。

「学校で学ぶ意味」自由学園の生徒たちの答えは

生徒のお話の最後に、自由学園で気づいた「学校で学ぶ意味」をうかがいました。

ICT
中畝くん
中畝くん

「未来の社会を担う存在として、社会を築くことを学ぶ」ことです。大きな社会に出る前に、学校という社会を変えていく、生徒全員によって過ごしやすい場所に変えていくことに挑戦してきました。

平田さん
平田さん
平田さん

教科の内容は、映像授業でも学べると言われています。でも、得た知識は人に教えることができたときに定着したと言えるもので、やはり仲間がいることには大きな価値があると思うんです。自由学園では、友達と教え合う場面がとても多いです。人が隣にいることで、学ぶことが楽しめるし、社会性も磨かれます。

関根さん
関根さん
関根さん

知識を身につけることは大人になってからでもできることです。中学生・高校生という時間は、何にも縛られずに、どんな大人になりたいかという思いを蓄える時間なのではないでしょうか。自由学園の集団生活を通して、自分たちのことを自分たちで決め、学びたいことを自分で追いかけるなかで、将来の指針となるものが見つかると思います。

選択授業の幅が広がる!個別の学びにさらに力

生徒たちが大きな気づきを得る自由学園。ここからは、さらなる発展について先生にうかがいます。

創立者お羽仁もと子・吉一による会合の模様。ここから自由学園は始まりました

ユーザーに向けた学校紹介をお願いします。

佐藤副学園長
佐藤副学園長

自由学園は1921年に女子教育の実践校として創立しました。当時の女性が社会に出ることが当たり前ではなかった社会を、創立者の羽仁もと子は変革することを目標としていました。100周年を迎えたことを機に、創立者と同じ情熱を持って、多様化の時代に向けた学校改革を進めていきたいと考えています。

授業

今後、学校がどう変わっていくのか教えてください。

佐藤副学園長
佐藤副学園長

2024年度に男女が教室で一緒に学ぶ共学化を実現しますが、それだけにとどまりません。教育の内容についても高等科は選択授業を増やし、自らカリキュラムをデザインする単位制を導入します。また、すでに始まっていますが、共生学・探求・キリスト教を通して創立者の思想を学ぶTLPなどの新科目を設けています。
共生学は平和・人権・環境をテーマとする講座を全教員が担当し(現在は24講座)、その講座を受け実社会に働きかけていくプロジェクトを基礎とした学習活動を展開しています。この共生学は、社会の課題の本質を知り、自分たちに何ができるか、自分事として取り組むことを大切にしています。

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

佐藤副学園長
佐藤副学園長

社会の姿は変わっていきますが、どんな社会であっても隣人に関心を寄せる姿勢は欠かせません。個人としても集団としても生徒を尊重しながら、そうした社会の一員としての自覚を育んでいきたいです。そして、これからの100年に向けて、創造的に教育活動全体をデザインしていくので、ご期待いただければと思います。

イベント日程

男子部校舎

男子部

2022年9月24日(土)
14:30~15:45
学校説明会
2022年10月22日(土)
14:30~15:45
学校説明会・受験勉強会
2022年11月12日(土)
14:30~15:45
入試対策勉強会・入試相談会
2022年11月19日(土)・20日(日)
未定
志望作文ってなんだろう?
大芝生

女子部

2022年9月17日(土)・18日(日)
未定
野の花祭(ミニ学校説明会)
2022年10月22日(土)
14:30~15:45
入試対策勉強会・入試相談会
2022年11月12日(土)
14:30~15:45
入試対策勉強会・入試相談会
(男女合同開催)
2022年11月19日(土)・20日(日)
未定
志望作文ってなんだろう?

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:学校法人自由学園中等科・高等科