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磨き抜かれた国際教育が目指すゴール

inter-edu’s eye

創立以来、数多の卒業生をエリートに育て上げ、社会に送り出してきた城北中学校・高等学校(以下、城北)。
2020年度には、東京大学へ8名、国公立・私立医学部へ60名、早慶上理へ349名の合格実績を出した板橋区の名門進学校である城北が、従来の研修・留学に加えて新たな語学留学を導入します。国際教育委員会委員長である紫藤潤一先生のお話からその背景を探りつつ、国際教育にかける情熱にスポットを当てて城北の魅力をご紹介します。

紫藤潤一先生

保護者も参加を熱望するプログラムの数々

実施されて以来、保護者の皆さまから定評を得ているという国際教育に
関わるプログラムの数々についてご紹介いただきました。

学年を経る毎に難易度と達成感が増すといわれるプログラムについて教えてください。

紫藤先生

中1から高1まで参加できる「イングリッシュ・シャワー」は国内留学と位置付けています。中学生と高入生を対象としており、毎学期に5~6人の少人数のグループを組み、ネイティブ講師による英語だけの研修を行い、徹底的に英語4技能を鍛えます。ネイティブの先生方に物怖じせずに英会話を楽しむことを目的としています。

イングリッシュシャワー
イングリッシュシャワー

紫藤先生

中3と高1が参加できる「オーストラリア語学研修」は、今まで培ってきた英語力を海外で応用し、現地の方々と意思疎通ができる喜びを感じてもらうというものです。大学でのディスカッションにとどまらず、小学校やハイスクールを訪問して異文化交流を行いながらも、ホストファミリーとの生活から多くの経験を重ねます。

オーストラリア語学研修
オーストラリア語学研修

紫藤先生

高1では選抜された10名程度が参加できる3か月間の「ターム留学」を実施しています。その名の通り、留学ですから引率教員はおりません。進級に必要な単位を予め取得してから現地に向かうため、気兼ねなく学びたい事柄に体当たりで挑戦してもらいます。授業では、演劇・家庭科・体育などを選択することを薦めています。英会話によるコミュニケーションだけでなく、忍耐力や物事に取り組む優先順位といったサバイバル要素も身につけられるハイレベルな留学です。

ターム留学
ターム留学

英語学習でネイティブ講師が及ぼす影響がありそうですね。

紫藤先生

計6名のネイティブ講師陣が日本人教員と連携するティームティーチング授業を進めてきましたが、生徒にはとても評判が良く、ネイティブならではの生きた英語を学んでいます。日常で使用する英語には、古い言い回しよりも適切な表現があり、そういった語彙を増やしながら聞く・話すに徹底した授業では、とにかく自分の意思を伝える姿勢をサポートしてもらっています。ネイティブ講師が生徒と共に過ごしながら英語を学ぶ環境が、本校の新しい文化として根差しているのは喜ばしいことですね。

選ばれた生徒のみが参加できる語学留学

多くの保護者の要望から生まれたという新たな語学研修に
ついて詳しいお話をうかがいました。

新たな語学研修を導入した経緯と目的を教えてください。

紫藤先生

オーストラリア語学研修はかつて参加者が40名程度だったものが、今では好評につき120名規模になりました。そこでワンランク上の取り組みが求められるようになり、新たに導入したのが高1・高2の中級・上級向けのプログラム「セブ島語学留学」(以下、セブ島留学)です。セブ島の大学や語学学校では、訛りのないオーソドックスな英語が使われており、かつ費用面でアメリカやカナダよりも安い点に着目しました。このプログラムは、現地のスタッフとマンツーマンで英会話をする授業が重要なポイントです。同じスタッフと長時間接していくと緊張感が失われてしまうため、途中で人員交代する徹底ぶりで、英語の堪能な添乗員と現地のコーディネーターが安全面でしっかりとサポートします。

どのような学習内容が計画されているのでしょうか。

紫藤先生

まずは、参加するには英語力を測る試験と目的意識を確認する面接をパスする必要があります。セブ島現地での学習内容は生徒各自の目標に合わせたオーダーメイドとなるため、本人の意思と言葉で申し込みを行い、最低限の英語力を確認するために選抜考査を行うという厳しいハードルを設けています。
事前研修は計4回、フィリピンの講師から現地の歴史や文化、マナーに至るまでオリエンテーションによる講義を受け、語学留学の心構えを持つためにモチベーションを高めるディスカッションを行い、観光目的ではないことを自覚してもらいます。そのうえで各個人の目標やそのレベルに合わせて学習内容を調整しながら、本番に備えるという流れになっています。
セブ島ではコンドミニアムで生活をし、バス通学で一日7時間の授業に挑みますが、学習内容はスピーキングに特化しており、宿題にもしっかりと取り組みます。土日は街に出て、セブ島で生活する方々と生の会話をしながら、現地でしか感じ取れない文化の違いを学ぶ充実の15日間となります。

帰国後の事後研修も大切になりますね。

紫藤先生

その通りです。ターム留学に参加した生徒と同様に、現地で学んだ事柄や体験した物事を振り返る報告会として、保護者を前に英語のプレゼンテーションを行います。その後も定期的に英語学習の進捗を確認し、受験期に向けた継続的な取り組みを続けていくことになります。
希望する全員が参加できるわけではないので、生徒自身が自主的に情報収集をすることが求められるのですが、既に直接話を聞きに来た生徒がいました。それくらいの積極性をもってセブ島留学に臨んでもらいたいですね。

事後研修

参加を希望する生徒に期待するものはありますか。

紫藤先生

自分の意思で異文化に飛び込んでいった体験を、将来にわたってずっと大切にしてほしいですね。つまり、生きた勉強として学ぶ意味を考え、より使える英語を身につけられるチャンスにしてもらいたい。語学は単なるツールであり、知識や人間性といった中身が無いと意味が薄れるものだと考えています。また、異文化で生活するうえで何が出来て、何が出来ないのか、何を求められているのかを真剣に考えることで人は成長します。この経験は進学にも活かされるもので、自分自身を見つめ直し、プレゼンテーションできるレベルに高められたら、医学部等の受験で必要とされる面接にも通用するはずです。

生徒と先生

国際教育が目指すゴールをどのようにお考えでしょうか。

紫藤先生

多様な社会の中で生きていくには、才能を活かすためのコミュニケーション能力が必要とされますが、優秀な若者が海外では活躍しきれていない日本独自の現状があります。地球が狭く感じるほどになった現代社会では、どこでも学べて生活でき、かつ働くことのできる人材を育てることがグローバル人材育成教育のゴールと考えています。

城北の“今”を知ることができる説明会

他校にもれず、中止や延期が続いた説明会ですが、
その最新状況と受験生の皆さんへのメッセージを聞かせていただきました。

説明会のみどころについて教えてください。

紫藤先生

例年、予約を希望される方が殺到しており、残念ながら人数制限をする状態が続いてきました。今年度は異なる理由で来校者数を制限せざるを得ませんが、オンラインでの学校説明会や質問会に参加することでも、本校の魅力の一端を垣間見ることができる内容となっています。可能であれば実際にキャンパスを訪れ、グラウンドをはじめとした施設の規模を体感してほしいですね。ほとんどの説明会は小学4年生から参加することができますので、今後の情報に注目してもらいたいと思います。

学校

困難な状況に挑む受験生や保護者の皆さまへのメッセージをお願いいたします。

紫藤先生

本校の生徒たちの間には、勉強や運動など互いに異なる得意分野を尊重し合う風潮があり、たとえ小さな成功体験であっても周囲が温かい声掛けをしています。数多くの学校行事を通して、リーダーシップやフォロワーシップを身につけながら人間としての魅力を磨ける環境でもあります。また、自ら卒業生でもある教員が多く、みんなが城北愛を持っており、目の前にいる生徒のためになることであれば何でもしてあげたいと考えています。受験勉強は、挫けることなく努力を続けるための心を鍛えられる大切な機会ですから、今を乗り切って合格通知を勝ち取ってください。

生徒

編集者から見たポイント

最上位の留学であるターム留学に続き、新しくセブ島語学留学を導入した城北の国際教育は、これからのグローバル社会で活躍する男子を育てるために、歩みを止めない進化を続けています。日本の社会を変えていけるような実力を持った卒業生の登場を期待できるエリート育成校「城北」の今後から目を離せません。

イベント日程

※日程が変動する可能性があります。最新情報は城北学校HPをご覧ください。

中学説明会

オンラインになります

  • 2020年11月21日(土)~2020年11月23日(月)
  • 2021年1月16日(土)~2021年1月17日(日)
  • 2021年2月27日(土)~2021年2月28日(日)※新小学5・6年生対象

中学入試説明会

オンラインになります

  • 2020年12月5日(土)~2020年12月12日(土)

高校説明会

オンラインになります

  • 2021年1月16日(土)~2020年1月17日(月)
  • 2021年3月6日(土)~2020年3月7日(月)※新中2・3年生対象

高校入試説明会

オンラインになります

  • 2020年12月5日(土)~2020年12月12日(土)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:城北学園 城北中学校・高等学校