入試直前情報

※こちらは2018年度の情報です

2019年度中学校入試(私立型入試)

  1. 中学高校6年間の学びにつながる、小学校6年間の基礎学力をはかります。教科ごとに基礎を踏まえた応用力も見ますが、難問、奇問の類はありません。
  2. 受験生の思考力、判断力、表現力を見るために、設問の形式は選択式抜き出し式記述式など多様なものを準備します。

国語

出題の方針

国語力の基本である読解力・思考力・表現力の3つの力を総合的に判断します。

出題傾向

1日午前・2日午前・1日午後2日午後ともに、文学的な文章と説明的な文章を、それぞれ1題ずつ置いています。文学的な文章に関しては、登場人物の心理や状況の把握、筆者の思いを読み取る設問が主となります。また、文章表現上の特色や比喩表現の意味を問う問題なども出題します。解き進めることで読みが深められるような設問の作成を心がけています。
説明的な文章に関しては、文章の論理の展開を正確に追う力があるかどうかを問う設問が主となります。具体的には、理由説明・内容把握文と文、段落と段落の関係を問う接続詞の選択など。また、抽象的な言葉を具体的に言い換えたり、具体的なことを集約してまとめる力を見るための語句の問題、文章全体の構成や見出しをつけるなど、要点を大きくつかむような問題も出題しています。

設問形式

  1. 選択肢・本文抜き出しの設問が主です。問題文を的確に読むための鍵となる部分をおさえているか否かを確認します。
  2. 記述設問は、傍線部分の前後を読めば解答のペースに使える部分を見つけられるものがほとんどです。「字数にあわせて、どの表現を用いて、どうまとめるかという点で、表現力が必要となります。それと同時に、問題文全体、あるいは広い範囲を視野に入れないと対応できない場合もありますので、問題文を読解する際に大事な箇所をマークしておくことをおすすめします。
  3. 慣用的な表現・語句の意味・係り受けを問うなど語彙に関する設問は、基本的なものであり、文脈から判断できるレベルのものです。
  4. 漢字は頻出レベルの出題であり、書き取りが中心です。

受験生へのアドバイス

傾向は例年と大きくは変わりません。まずは、さまざまな文章に触れて、自分が知っている言葉、使える言葉の数を増やしましょう。入試の問題文を読んだり、まとめたりするには、ある程度の語彙力が必要だからです。同時に、文学的な文章の読解に関しては、日常生活の中でさまざまな事象に注意を払い、感性を磨くことや、自分の心の動きや相手の心の動きを意識し、注意深く見つめる目を養っておくことも大切です。説明的な文章に関しては、社会のさまざまな領域を扱った文章に意識的に触れておいてください。その時に、なぜ筆者はこのようにいうのか、どんな順序で説明しているのかなど、論理の道筋をしっかり追うようにしましょう。そして、自分が読み取った事柄を文章の形で表現する練習を重ねておいてください。
純心の国語では、文章を正確に読み取り、自分の言葉で考え、それを的確に表現する力を問うています。

算数

出題の方針

次の点を問う出題をします。

  1. 小学校で学ぶ算数の内容を偏りなく理解できているか。
  2. 中学校入試の基礎から標準レベルの問題を確実に解決できるか。
  3. 本校における数学の学習内容を理解できるだけの基礎的能力を備えているか。

出題傾向

小学校で学ぶ算数の内容を広く問います。市販の受験問題集や塾のテキストで、きちんと準備すれば確実に得点できる出題をしています。この内容がおおよそ6~7割を占めています。数量の力を問うものとして、割合や比の考え方を使う問題や、図形についての面積・体積を求める問題はこれまで毎年出題しています。こうした傾向を踏襲した出題を考えています。
また、応用力や考える力を問うために、あまり教科書では扱わないような問題も出題しています。ここでは、受験生の「気付き」に期待しています。

受験生へのアドバイス

計算問題については、面積や体積を求める問題などの中で、やや面倒な計算が必要になる場合もありますので、やり方だけを理解するのではなく、きちんと最後まで計算をして答えを出す習慣をつけてください。主な勉強方法としては、市販の受験問題集(塾のテキストでもよい)に載っている、ごく普通の入試問題をたくさん解いておくことです。それだけで、かなり得点できます。「教科書では扱わないような問題については、問題文がやや長めの場合が多く、一見難しそうに見ます。しかし、よく読めば実はやさしい場合が多いのです。こうした問題に取り組む場合、大切なのは素直にしかも粘り強く集中して取り組むことです。規則や周期性を発見してやろうという気持ちが大切です。推理する力も養っておいてください。「出題数は例年通りを考えています。概ねやさしい順に配列していますが、得手不得手があるでしょうから、取り組みやすい問題から手をつけたらいいでしょう。

社会

出題の方針

第1に、小学校課程の基礎知識がしっかりと身についていること、第2に、文章や資料をきちんと読み、それらを活用して物事を考え簡潔に説明できること、第3に、社会や人間に対するみずみずしい好奇心を持っていること。

出題傾向

問題数は、毎年2問から3問程度の構成になっています。歴史・地理・公民(時事問題を含む)からできるだけまんべんなく出題するように心がけています。例えば近年では、「古代の仏教」「近畿地方の地誌」「生糸の歴史」「九州地方南部の地誌・環境問題」「行政の役割」「米の歴史」「四国地方の地誌」「参議院選挙と都知事選挙」「日本国憲法の公布」「白本の農業」「キリスト教の伝来と南蛮貿易」「東日本大震災とエネルギー政策」などのテーマについて出題してきました。基本的な問題がほとんどですが、中にはグラフや資料の読解をもとに説明を求める問題や、時事問題についての理解度を問うものも出題します。

受験生へのアドバイス

基本的な事項を確実におさえておきましょう。グラフや資料などの図版を含めて基本的な学習をつみあげ、過去3年分ほどの入試問題を解いてみてください。また、短い文章で説明を求める場合があります。そのような時には、設問をよく読み、何が問われており、それにどのように答えることが求められているのかをしっかりつかんでから、解答を作成するとよいでしょう。

理科

出題の方針

小学校で理科の学習に十分取り組んできたか、理科学習や科学に対しての興味関心の度合いがどれくらいあるかをはかります。そこで、小学校の授業で学習した基本的な学習内容の理解が、十分かどうかを確認します。
また、理科の学習は、実験や観察を通して自然のさまざまな現象に触れながら、自然の原理や法則を見つけていくことを大切にしているので、
1.実験や観察結果から何が分かるか
2.学習して得た知識をどれくらい応用(活用)して考えることができるか
3.身近な自然現象や日頃のニュースなどに、興味や関心をどれくらい持っているか
をはかる問題も出題し、科学に対する興味関心やセンスもチェックします。

出題傾向

「エネルギー」「物質」「地球」「生命」の各分野とも毎回出題し、大幅な偏りがないようにしています。それぞれの分野からは、ねらいでもあげたように、基本的な知識がどれくらい定着しているかを知るための問題を作成しています。設問の方法は、○×問題、選択問題、穴埋め問題、計算問題、説明を要する問題などさまざまです。

受験生へのアドバイス

まずは、基本的な知識、用語の理解、確認を十分にはかってください。実験の操作や結果、理由などを説明する問題もあります。落ち着いて問題文を読解し、自分の言葉で考え、表現できる力を養ってください。計算問題では、正しく計算できるように練習をしておきましょう。

2019年度中学校入試(適性検査型入試)

出題の基本方針とアドバイス

南多摩中等教育学校・立川国際中等教育学校に準じた問題です。

  1. 文章を正確に読み、内容を的確にとらえた上で、自己の思考や判断に加え、論理的に説明する力を見ます。
  2. 資料を活用して自らの考えを導き出し、効果的に表現する力を見ます。
  3. 物事をとらえる時、さまざまな考えを広く受け入れた上で、多面的に見つめ、よりよく解決する方法を見つけ出す力を見ます。

適性検査型I

出題の方針

与えられた文章等を正確に読み取り、課題と正対し、自らの考えや意見を明確かつ論理的に表現する力を見ます。

問題の構成と主なねらい

  • 大問を1題とし、小問3題で構成します。
  • 文章の内容を的確にとらえ、課題に対して表現する力を見ます。
  • 文章の内容と自己の経験や体験を関連させながら、自らの考えや意見を論理的に表現する力を見ます。

適性検査型II

出題の方針

具体的な資料を正確に読み取り、分析・考察する力や、課題と正対して思考判断し、的確に表現する力を見ます。

問題の構成と主なねらい

  • 大問を3題とし、小問題で構成します。
  • 図形的な性質についての理解と思考力、言葉、数、式などを用いて考え表現する力、数理的な処理の力を見ます。
  • 実験器具の適切な操作方法を理解する力、実験結果を分析する力、資料を読み解き、自然現象との関わりについて「論理的に考察し、的確に表現する力を見ます。

2019年度中学校入試(タラント発見・発掘型入試)

純心のこの新しい形の入学試験は、2017年度から始まりました。本校の教育目標は「他者とともに社会に貢献する女性」を育てることです。先を見通しにくい複雑な現代社会の中で、社会に貢献するためには、他者と協働して問題を発見し、解決の道筋を探っていくことになるでしょう。そこで求められるのがコミュニケーション能力です。
この能力の基本は、他者に向かって自分の心を開き、自分の考えを語るとともに、他者の声に耳を傾け、他者を理解しようとする姿勢によって身につきます。このような双方向のやり取りの中で深められていくものです。
そこで、受験生の皆さんには、この試験問題に取り組むことで、その能力の基本を身につけ、純心に入学してからは、純心オリジナル探究型学習で、力を伸ばしていただきたい、そんなメッセージを込めた入試です。
このメッセージに応えてくださる多くの受験生をお待ちしています。

出題の基本方針とアドバイス

自己アピール作文

  1. 自己アピール作文とは、<今までに自分が頑張ってきた事柄>をテーマとし、他者に向かって、言葉によりアピールするものです。
  2. <今までに自分が頑張ってきた事柄>とは、勉強のことでも、習い事でも、ボランティア活動でも、何でもかまいません。自分が自信を持って他者に伝えられる事柄だと考えてください。

「聴く力・書く力」等をはかる問題

  1. 大問の一つ目では、「聴く力」、聴いた内容を「まとめて書く力」、その上で「判断」しながら、自分の考えることを「表現する力」を見たいと考えています。聴いていただく文章は、文系的な内容ですが、小学校6年間の基礎学力(国語・算数・理科・社会)があれば十分に理解することのできるものです。
  2. 大問の二つ目では、「読む力」、読んだものを「まとめて書く力」、その上で「判断」しながら、自分の考えることを「表現する力」をはかりたいと考えています。「読んでいただく文章は、理系的な内容ですが、小学校6年間の基礎学力(国語・算数・理科・社会)があれば十分に理解することのできるものです。

対話(面接)

  1. 対話(面接)に関しては、自己アピール作文をもとにして行います。受験生1人に対して、対話(面接)担当者は2人です。
  2. 主に、<制限時間の中で自己アピールを的確に行う力>、<質問事項について的確に対応できる「表現力」>を見ます。

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2019年度高校入試(推薦入試)

推薦入試作文課題

2018年度

ボランティア活動に対するあなたの考えを、具体例を交えながら、六百字以内で述べなさい。

2017年度

携帯電話やパソコンによるインターネットを利用したコミュニケーションについて、その長所や短所に触れながら、あなたが考えるよりよい利用のしかたを、六百字以内で述べなさい。

2016年度

あなたが高校生になり、しばらくすると、十八歳で選挙権が与えられます。「選挙権が与えられる」ことによって、あなたは何を期待されているのでしょうか。考えるところを、六百字以内で具体的に述べなさい。

2015年度

今年は純心学園のルーツである長崎に原爆が投下されて、七十年目を迎える節目の年です。純心で学ぼうとしいるあなたは、平和を実現する道筋として何が必要だと思いますか。あなたの考えるところを、六百字以内述べなさい。

2019年度高校入試(一般入試)

出題の基本方針とアドバイス

  1. 高校3年間の学びにつながる、中学校3年間の基礎学力をはかります。教科ごとに基礎を踏まえた応用問題も出題しますが、難問、奇問の類はありません。
  2. 受験生の思考力、判断力、表現力を見るために、設問は、選択式・抜き出し式・記述式など多様な形式を準備します。

国語

出題の方針

国語力の基本である読解力・思考力・表現力の3つの力を総合的にはかることができる問題を出題します。

出題傾向

現代文では、文学的文章と論理的文章からそれぞれ1題ずつ、また、古典では、やさしい古典評論から1題出題します(古文の知識を問う問題を含みます)。
文学的な文章では、登場人物の心理や状況の把握、筆者の思いを読み取る設問が主となります。また、文章表現上の特色や比喩表現の意味を問う問題なども出題いたします。解き進めることで読みが深められるような設問の作成を心がけています。「論理的な文章では、文章の論理の展開を正確に把握する力を問う設問が主となります。具体的には、理由説明・内容把握・文と文、段落と段落の関係を問う接続詞の選択など。また、抽象的な言葉を具体的に言い換えたり、具体的なことを集約してまとめる力を問う語句の問題、文章全体の構成や、見出しをつけるなど、要点を大きくとらえる問題も出題しています。

受験生へのアドバイス

現代文は、本文読解のために、語彙力を高めること、論理の筋道を正確に読み取ること、文脈に即して内容をきちんと把握すること、本文を要約することなど、基本的な学習を大切にしてください。また、理解したことを、簡潔な言葉で他者に伝える力が身につくよう、日頃から意識的に文章を組み立てることを心がけてください。そして、演習問題を解き、さまざまなジャンルの文章に触れることで、読解力、思考力を養いましょう。
また、国語力はあらゆる機会を通して育まれるものですから、日常生活の中でもさまざまな事象に注意を払い、感性を磨くことや、自分の心の動きや相手の心の動きを意識し、注意深く見つめる目を養っておくことも大切です。さらに、社会のさまざまな現象や出来事に関心を払い、どんなことが問題なっているのかを認識し、それについて、自分の言葉で考える習慣をつけていくとよいでしょう。「古典は、やさしい古文の文章の音読多読をおすすめします。また、資料集などに載っている古文常識、基本古語、簡単な文法などを確認し、覚えておきましょう。その上にたって、問題演習に取り組むとよいと思います。

数学

出題の方針

次の点を問う出題をします。

  1. 中学校で学ぶ数学の内容を偏りなく理解できているか。
  2. 本校における数学の学習内容を理解できるだけの基礎的能力を備えているか。

出題傾向

出題傾向は、例年通り中学校で学ぶ数学の内容を広く問いたいと思います。数と式の分野では「文字式の計算」「方程式」、図形の分野では「図形の基本的性質」、関数の分野では「一次関数」「二乗に比例する関数」、その他は「確率」が出題の中心となっています。
「二乗に比例する関数」だけでなく、「一次関数」も重要分野として、グラフを絡めた出題をしています。また、融合問題としては、「図形」と「関数のグラフ」を関連づけたものを出題しています。教科書や問題集等で、きちんと準備した受験生なら確実に得点できるようにしています。

受験生へのアドバイス

計算問題については、問題の中で、やや面倒な計算が必要になることがありますので、やり方だけを理解するのではなく、きちんと最後まで計算をして答えを出す習慣をつけるとよいでしょう。主な勉強方法としては、用語・定理等の基本事項を理解した上で、なるべく多くの問題を解くことです。問題集ではやや難しい問題まで取り組んでください。それだけで、かなり得点できるはずです。
出題数は5~6題で、概ねやさしい順に配列していますが、得手不得手があるでしょうから、取り組みやすい問題から手をつけたらよいでしょう。

英語

出題の方針

英語の力を伸ばすためには、語彙力・文法力を基礎として、読解力・リスニングカ・会話力・作文力をつけることが必要です。本校では受験生が中学校で習った英語の基本をどれだけ理解し、使える力を持っているかをはかるための問題を出題します。

出題傾向

基本的には昨年度と同じ形式です。長文問題(総合問題)、会話問題、文法問題(整序問題を含む)、リスニング問題が出題されます。なお、リスニング問題は、英語検定試験3級〜準2級程度とし、問題形式もそれに準じています。

受験生へのアドバイス

学校で使用する教科書はもちろんのこと、入試問題集などで扱われる単語はできるだけ覚えてください。これは入学試験に合格するためだけでなく、入学してから自信を持って授業に臨むためにも必要です。中学校で学習する基本的な文法は、時間をかけずにどんどん答えられるように練習してください。いろいろな構文や表現を覚えておくとよいでしょう。日常会話的な英語については、英語での簡単な受け答えが求められます。
総合問題は、長い文章の中で必要な情報がきちんと理解できるかどうかを見るものですから、前後関係を把握しながら文章を読んでください。文法力も使って正確に読むことが必要です。リスニングについては、一語一語が分からなくても焦らずに、聞いた英語全体で内容を判断しましょう。日頃からCDやテレビ、ラジオ等で耳を慣らしておいてください。入学してからもきっと役立ちます。

社会

出題の方針

地理的分野、歴史的分野及び公民的分野について、基礎的・基本的な知識・理解及び技能を見るとともに、地図や統計等の資料を活用して、社会的事象を多面的・多角的に考察し、適切に表現する能力を見ます。

出題傾向

都立高校入学試験に準じるものとなります。

受験生へのアドバイス

基本的な事項を確実におさえておきましょう。グラフや資料などの図版を含めて基本的な学習をつみあげてください。また、文章で説明を求める場合があります。設問をよく読み、何が問われており、それにどのように答えることが求められているのかをしっかりつかんでから、解答を作成するとよいでしょう。

理科

出題の方針

自然の事物・現象について、基礎的・基本的な事項の知識・理解を見るとともに、観察・実験や探究的な活動を通して養われた科学的な思考力や表現力を見ます。

出題傾向

都立高校入学試験に準じるものとなります。

受験生へのアドバイス

  1. 教科書レベルの基本事項はしっかりおさえておきましょう。
  2. 実験や観察をもとに、図や表やグラフを科学的に考察できるようにしておきましょう。
  3. 速く正確に文章を読み取る練習をしておきましょう。

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