inter-edu’s eye

国公立大学、早慶上理、GMARCHと、難関大学への合格実績が堅調な東京純心女子中学校・高等学校。特に2016年の卒業生は、妥協することなく、がんばる生徒たちが多い学年だったそうです。生徒たちのモチベーションは、どこから生まれてくるのでしょうか。東京純心女子ならではの進路指導についてうかがいました。

揺るぎ無い進学実績の背景にあるもの

難関大学に進む生徒はどんな生徒が多い?

今年、難関大学へ進学した生徒たちの多くは、最後まであきらめることなく、着実に力をつけていたのが特徴的だったそうです。授業中の集中力はもちろん、「分からないところは、その日のうちに解決する」という真剣さが光っていたと、指導された先生方は口をそろえます。また、受験日が遅く、最後は孤独になりがちな国公立大学を目指す生徒たちには、「みんなでがんばろう」というグループ活動を推奨し、功を奏したそうです。

「人の役に立ちたい」と多彩な進路に進学

大学講義体験

また、東京純心女子には、生徒一人ひとりの個性をしっかり応援する学習と、進路活動のシステムが整っているため、多彩な進路を生み出しているのも魅力。「人の役に立ちたい」と願う生徒たちがほとんどなので、直接的にそのことを実感できる学部学科へ進む生徒たちが多いようです。
理系では、「医学・歯学・薬学・獣医」系統、「看護・医療」系統、「管理栄養・ライフスタイル・生命科学」系統に。
文系では、「社会福祉・教育」系統を筆頭に、「国際・社会・文化」系統、「コミュニケーション・共生」系統、「法学・経済・経営・商学」系統に進学しています。そして、数は少ないですが、「芸術」系統に進む生徒もいるそうです。

自分を見つめ「これから」を描く

友だちとも先生とも距離が近くなる

進路への意識づけに効果を上げているのが、高校1年次に1泊2日で行われる「進路研修」。進路研修を通じて生徒たちは「悩み」を共有し、自分と同じ悩みを実はみんなも持っていたことに気付き、友だちとの距離が近くなります。また、興味深いことに、「先生にもこんな悩みがあったんだ」と気づくことで、教員との距離も近づくそうです。お互いに悩みを出し合い、解決策を話し合うからこそ、連帯感が生まれ、学年全体で一緒にがんばっていこう、という勇気が生まれるのでしょう。生徒たちにとっては、先生や友だちの意外な一面に気付いたりと、発見の多い研修になるようです。

自分の進路を具体的に描けるようになる

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進路研修の一番の成果は、具体的な進路を見据え、そこに至るプロセスを具体的に描けるようになることだそうです。漠然としていた将来の夢が力強い姿となって、生き生きと自分の身内に感じられるようになるといいます。

また、進路研修と連動して、2年次、3年次の自分の時間割を組み立て始めるため、より具体的に、2年間の学習スタイルをイメージすることができるそうです。

さまざまな進路指導で生徒をサポート

学校のルーツを学び献身の心を育む

懇談会

そのほかにも、卒業生と後輩たちが懇談する「在卒懇談会」など、卒業生の力を借りた進路指導も多くあります。さらに、中学3年次では「保護者による職業ガイダンス」も計画し、日頃とは違った父母の顔を見ることで、世の中で働いていくことのやりがいや苦労を共有することも行われています。

そして、高校1年次の「長崎研修」という学園のルーツを訪ねる旅では、建学の精神を振り返ることで、自分の立ち位置を確認し、生徒たちは自分には一体何ができるのだろうかと考えるそうです。この経験も、「人の役に立つ仕事に就きたい」という思いを育むことにつながっているのでしょう。

「いろいろなよい種を心の中に蒔きたい」

東京純心女子は、ミッションとして、「叡智」を身につけ、「真心」を従いながら、世界に「貢献」していく女性を育てることを掲げています。
「そのために、生徒一人ひとりの個性と向き合い、いろいろなよい種を心の中に蒔きたいと考えています。その種から、芽が出て、大きく育ち、大輪の花を咲かせてほしいですね。」と、進路指導を担当する先生からもメッセージをいただきました。

編集者が見たポイント

東京純心女子では、自分自身を見つめられる進路指導がなされているからこそ、それぞれの生徒が進路にしっかりと向き合い、進学先も多岐に渡ることがわかりました。
少人数教育の特色を生かしながら、これからも世の中のニーズにも敏感な学校として、生徒たちの進路を叶えていくことでしょう。

イベント日程

イベント 日程 時間
高等学校説明会 第1回 7月9日(土) 14:00~16:00
オープンハイスクール 8月27日(土) 13:30~17:15
純心祭(文化祭) 9月10日(土)・11日(日) 11:00~12:00