「純心の教えは私の人生の指針」卒業生が母校を語る

「純心の教えは私の人生の指針」卒業生が母校を語る

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東京純心女子中学校・高等学校(以下、純心)の卒業生の多くは、卒業後もたびたび学校を訪れ、先生方や在校生と触れ合うことを大切にしています。今回は38回生の谷内絵理さんに、在校時代の思い出や今に活きる純心の教え、卒業生だからこそ知る純心の魅力についてお話をうかがいました。

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あたたかい先生と気の合う友人に囲まれた学校生活

国家公務員として社会貢献の道を選んだ谷内さん
谷内さんは純心を卒業後、慶應義塾大学法学部に進学。現在は国家公務員として働く。純心には毎年2回ほど訪れ、顔なじみの先生方や在校生と語らっている。

インターエデュ(以下、エデュ):純心への入学を決めた理由を教えてください。

谷内さん:元々は受験を検討した併願校の一つでした。それが試験当日に私が体調を崩したことがきっかけで入学したい学校になったのです。それは、先生方がまるで自分の生徒のように心配してくださったこと。こんな優しい先生方に教わりたいと思ったのを覚えています。
それからお手洗いがすごくきれいだったのも良い印象を受けました。掃除は清掃業者ではなく生徒たちが行っていると聞きましたが、子ども心に尊敬の念を持ち「自分もここに通いたい」と思いました。今思えば、学園標語である「いやなことは私が喜んで」という精神が生徒たちに行き渡っていたのですね。

谷内さんは、何をするにも“喜んで”という言葉が行動の原動力になっていると語る。
谷内さんは、何をするにも“喜んで”という言葉が行動の原動力になっていると語る。

エデュ:当時の学校での過ごし方を教えてください。また、特にお気に入りだった場所はありますか?

谷内さん:毎日のように放課後まで教室に入り浸り、友だちとおしゃべりをしたり勉強を教え合ったりしていました。中3からは演劇部に入りましたが、大会を目指すというよりも在校生や先生方に楽しんでもらえることを目標に日々練習しましたね。
私のお気に入りの場所は講堂です。全校生徒が入れるほど広くて本格的なパイプオルガンがあり、入学式や卒業式、クリスマスなどの行事を行うのも講堂でした。入学式で先輩方が歌ってくれた校歌の美しい歌声に感動したのを覚えています。

エデュ:印象に残っている思い出はありますか?

谷内さん:バスでの通学時間が楽しかったですね。駅から片道20分ほどかかるのですが、試験前には車内で友だちと問題を出しあったり、普段はあまり会う機会のない友だちとも、たまたま乗り合わせて話せるのがうれしかったです。遠いから大変では?と思われるかもしれませんが、全然苦ではなく、むしろ大好きな時間でした。

エデュ:卒業後は慶応義塾大学法学部に進学されましたが、受験勉強にはどのように取り組みましたか?

谷内さん:予備校にも通いましたが、英語に関しては純心の授業レベルの方が高かったため、学校で学ぶことにしました。参考書選びから勉強方法にいたるまで、毎日のように職員室へ通って先生にアドバイスをいただいていました。
受験勉強がつらくなったときに先生がかけてくださった言葉を、今でも思い出します。「世の中にはできないことの方が多くて、駄目でもともと。だから、むしろ恐れずにやってみよう」。私にとって純心の先生は、まさに人生の師匠です。

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卒業後も自分のベースとなるのは純心での学び

エデュ:仕事に国家公務員を選んだのは、どんな理由があったからですか?

谷内さん:民間企業も多く見て回りましたが、シンプルに誰かの幸せのために働ける仕事を選びました。国家公務員は「国民全体の奉仕者」です。「人に喜ばれることをしなさい」という純心の教えそのものと感じて、自分の中ですごくしっくりきたんです。学校での学びが、仕事選びにも影響するほど染み付いていたのだなと驚きます。

エデュ:純心で学んだことは、仕事をする上でどのように活きていますか?

谷内さん:純心で培った相手への想像力を、仕事仲間とのコミュニケーションに活かせていると感じます。今、私は4人の部下のリーダーを務めているのですが、部下たちが何か悩んでいないか、仕事で困っていないかなど、常に気を配るようにしています。
また、英語力に関しても純心に感謝しています。外国の公務員と接する機会がありますが、とりわけ何もしていなくとも日常会話ならスムーズに話せる英語力が身につきました。

一般公開されることもある講堂
谷内さんが在校時にお気に入りだった講堂では、パイプオルガンによる一般公開のリサイタルも開催される。

エデュ:谷内さんは今でも年に数回純心を訪れるそうですが、何をされていますか。

谷内さん:私だけではなく、多くの卒業生が集まりますよ。みんな学校に恩返しをしたいという気持ちがあるので、具体的にできることはないか話し合っています。
在校生に向けた講演を先生に頼まれることもあり、先日は中2~3を対象に「仕事とは何か?」という話をしました。講演後に生徒たちが感想の手紙を書いてくれたのですが、全員の真剣さが伝わり、「ああ、純心生らしい内容だなぁ」とうれしくなりました。
母校に帰るのは、自分が初心に帰れるからかもしれませんね。今後も人間として純心生の自分から離れないようにしたいです。

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エデュ:社会を知った今、谷内さんから見て純心はどのような学校だと思いますか?

谷内さん:隣人を愛せよというキリスト教の教えが根付き、中1の頃から相手の気持ちを自然と思いやれるようになります。そういった心の教育は、ミッション校ならではの特徴ではないでしょうか。
牧歌的な環境と、生徒一人ひとりの個性を大切にしてくださる先生方がいます。そのため、生徒たちは有機野菜のようにおっとりとしていて純朴ですね(笑い)。

穏やかな時間が流れる学び舎の風景
木々がふんだんに茂る環境の良い学び舎では、穏やかな時間が流れる。

エデュ:最後に、純心の受験を考えているみなさんにメッセージをお願いします。

谷内さん:ぜひ一度、学校に足を運んでいただいて、校舎を囲む豊かな自然、聖堂の清廉な空気、先生方のあたたかみを肌で感じていただきたいと思います。都心からは少し離れていますが、純心への入学がみなさんにとって人生の出会いになるかもしれません。

編集者から見たポイント

「学校の良いところを熟知されているのですね」と問いかけると、「好きだからでしょうか」と少しはにかむ谷内さんを見て、本当に母校を愛しているのだと感じました。卒業生にとって純心とは、これからも関わっていきたい場所であり、初心に帰れる懐かしい場所でもあるようです。それは何より、在校中の学生生活が充実したものだったからにほかなりません。

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学校説明会・イベント日程

中学校

イベント名 日時 備考
純心体験を積み重ねよう!③
小6入試体験会
2019年12月1日(日)
14:00~16:00
要予約
クリスマス・ページェント
(同時開催 9:00~10:00 適性検査型入試説明会)
2019年12月22日(日)
10:30~12:30
要予約
純心体験を積み重ねよう!④
小6入試体験会ファイナル!
2020年1月5日(日)
9:00~11:00
要予約
中学 今だからこそ伝えたいこと③
適性検査型、タラント発見・発掘型入試 ミニ説明会
2020年1月11日(土)
10:30~12:30
要予約
個別相談(一組30分) 2020年1月11日(土)
13:00~16:00
要予約
中学校イベントの予約はこちらから ≫

高校

イベント名 日時 備考
入試に関する個別相談会 2019年11月28日(木)29日(金)30日(土)
13:00~16:00
要予約
入試に関する個別相談会 2019年12月2日(月)3日(火)4日(水)
13:00~16:00
要予約
純心を体感しよう!⑤
クリスマス・ページェント
2019年12月22日(日)
10:30~12:30
要予約
高等学校イベントの予約はこちらから ≫

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