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一人ひとりの可能性を引き出す神奈川学園の国際教育

inter-edu’s eye

創立100年以上の歴史がある女子校「神奈川学園中学・高等学校」(以下、神奈川学園)。江戸時代末期の開国以来、国際都市として大きく発展してきた横浜市の中心に立地していることもあり、神奈川学園では古くから積極的に国際理解を深化させてきました。インターエデュ編集部は、従来からの取り組みに加えて、これからの国際教育に注目してご紹介します。

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神奈川学園の国際教育

海外研修

神奈川学園は、横浜駅から徒歩圏内で交通の便利な場所にあります。情報教育や体験型教育を通し、「自立した女性」の育成を教育理念に掲げています。これからの社会に備えて、神奈川学園が独自の21世紀教育プランを進める中でも特に、古くから力を入れて取り組んでいるのが国際教育です。2000年から始めたオーストラリアの語学研修など、生徒の実体験を大切にしたプログラムが特徴で、各自の学習段階に応じた挑戦の機会がたくさん用意されています。


英語科の先生に聞く国際教育の特徴

中高一貫校である神奈川学園には、どのようなプログラムがあるのでしょうか。英語科主任の三枝明音先生と国際部部長の吉原和夏子先生に話をうかがいました。

英語科主任 三枝明音先生・国際部部長 吉原和夏子先生

国際教育の概要について教えてください。

吉原先生
吉原先生

中1から高2まで5年間をかけて、段階的に国際教育を進めていきます。中学では、中3全員が参加するニュージーランド/オーストラリア海外研修に向けて、英語の基礎を身につけることはもちろん、横浜近隣で多様なルーツを持つ文化を実地で学んだりして国際理解を深めます。

三枝先生
三枝先生

中3の海外研修の経験を土台に高校の学習はスタートします。実践的でより高いレベルの英語力を身につけるとともに、校内英語研修などの機会を通して国際感覚を養っていきます。高2では、中学の段階から一歩レベルアップした希望者対象のカナダ海外研修も実施しています。このようにステップを踏んで、英語力とともに「生きる力」も磨きます。

中3の海外研修までにどのような準備をするのでしょうか。

吉原先生
吉原先生

事前に研修のイメージを持ちながら準備することを大切にしています。英語の基礎を身につけるだけでなく、現地での心構えやホームステイ先でのコミュニケーションの取り方まで細かくシミュレーションします。丁寧な指導をしながらも、同時に生徒自身が立てた目標や自主性を尊重し、自立に導くことも目指します。

三枝先生
三枝先生

中2では、2泊3日で「国内英語研修(イングリッシュ・キャンプ)」を行います。英語漬けの生活を送るのですが、行く前には不安だと話す生徒も学校に戻ってくると「行ってよかった」と満足していますね。

吉原先生
吉原先生

国内英語研修では、十数名の生徒につき海外出身の先生が1人ついて一緒に過ごします。英語が第一言語ではない国の先生もいるので、多様な国の文化を学ぶことができますし、英語が多様であることも実感できます。

三枝先生
三枝先生

ほかにも事前学習として、国際色豊かな横浜でいろいろな国にルーツを持つ方に会って、多文化共生の考え方を理解する研修も行っています。知識としてだけでなく、当事者の方からの実体験で違いを聞くことでより深く感じ、学べると確信しています。

海外研修では、どのようなことを学んでほしいと考えていますか。

吉原先生
吉原先生

中3の時点では、自分の伝えたいことを英語で話す難しさを味わってほしいと考えています。失敗から学ぶことは多いと思うので、英語でどんどん話してほしいですね。その経験が英語をもっと学びたいという意欲につながると信じています。
また、高2のカナダ研修は再チャレンジできる場所だと考えています。中3の海外研修でもっと英語を話せるようになりたいと感じ、次の1年間で培った英語力をカナダで試すなど、自分の課題を乗り越える良い機会だと考えています。

三枝先生
三枝先生

海外研修に行くだけでなく、姉妹校や交流校から来日する生徒を本校生のご家庭に受け入れる制度もあります。これは生徒にとってはもちろん、ご家庭にも得難い体験になっていて、異文化を受け入れながら違いを体感できる環境は整っていると思います。

海外研修・交流生受け入れ
国内外を問わず、多文化共生について考える機会に恵まれています。

毎日の授業で培われる語学力

通常の英語の授業はどのような形式で進められるのでしょうか。

吉原先生
吉原先生

これまでは、中1・中2では1クラス約40名の授業が中心でしたが、来年度からは中1の段階で1クラスを2つに分ける少人数制授業を始めます。意見をアウトプットする機会を増やし、より丁寧な指導をするのが狙いです。また、英語で表現する機会も多く、中1から中3までのスピーチコンテストや海外研修に向けて現地へ持参するオリジナルアルバム作成は、日本文化や生活習慣を英語でまとめながらも、日本について学び直す貴重な機会となっています。

交流生受け入れ・オリジナルアルバム
オリジナルアルバム

授業に限らずほかにも生徒をサポートする体制はありますか。

三枝先生
三枝先生

授業の中でも英検対策をするのに加え、面接やライティングなどを練習する時間を放課後にも設けています。また、英語ではありませんが、学校の指導体制として二人担任制であることは生徒にとって大きなメリットになると思います。副担任も担任と同じ役割を担っていますので、生徒の個性に合わせて互いの役割を切り替えながら手厚くサポートしています。

日常授業

わが子の得意を活かせる3科入試がスタート

来年度からは、従来の2科・4科に加えて、国算英の3科入試を導入する狙いを教えてください。

吉原先生
吉原先生

3科入試は、3教科の中で良い成績だった2科目で判定する方式です。英検3級程度の内容を予定しています。自己表現力やリスニング力が求められますので、英検に挑むつもりで準備しておくとよいかと思います。

三枝先生
三枝先生

12月には、英語のリスニングテストも体験できる入試問題体験会があります。当日は問題の解説もあるので、自分の実力を知る機会としてぜひ参加してほしいですね。

吉原先生と三枝先生

入試問題体験会・学校説明会

2019年12月14日(土) 入試問題体験会
2019年12月20日(金) 学校説明会・個別相談会
2019年1月11日(土) 学校説明会・授業見学・個別相談会

※準備の都合上、事前予約をお願いしています。

受験生向けイベントカレンダー

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:神奈川学園中学・高等学校