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世界標準の学びをかなえる生徒の可能性を広げる教育

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工学院大学附属中学校・高等学校(以下、工学院中高)では、世界標準の学びを実践できる教育環境が整っています。そのひとつが、日本初の「Cambridge English School(ケンブリッジ・イングリッシュ・スクール)」認定校として世界で通用する英語を学ぶ授業を展開している点です。認定校のメリットや内容についてご紹介するとともに、工学院中高の新たな挑戦ともいえる世界標準の「学校図書館活用」に迫ります。

日本初のケンブリッジ・イングリッシュ・スクール認定校とは

工学院大学附属中学校は昨年日本で初めて「ケンブリッジ・イングリッシュ・スクール」の認定を受け、世界標準の英語教育を実践しています。その内容やそのメリットについて、校長の平方邦行先生にお話をうかがいました。

日本で初めてのCambridge English School認定校としての教育手法を導入した、校長の平方邦行先生。 日本で初めてのCambridge English School認定校としての教育手法を導入した、校長の平方邦行先生。

インターエデュ(以下、エデュ):「ケンブリッジ・イングリッシュ・スクール」とはどういったプログラムなのでしょうか。

平方校長:ケンブリッジ・イングリッシュ・スクールは、ケンブリッジ大学出版局とケンブリッジ大学英語検定機構とともに、3か年計画のコミットメントで学校全体の英語力向上に取り組む教育プログラムです。

エデュ:具体的にはどのような学習内容なのでしょうか。

平方校長:授業は、ケンブリッジ大学出版局が発行するテキストである「Uncover」と「UNLOCK」を中心に進行します。そして、その成果をケンブリッジ大学英語検定で測定します。“Reading” “Writing” “Listening” “Speaking”の4技能をバランスよく修得するのに最適であると考えています。このプログラムは世界中で採用されており、生徒にとっては学びながら“Global Network”、つまり、世界的なつながりを感じることができるのも大きなメリットの一つです。

エデュ:学校全体にとってもメリットはあるのでしょうか。

ケンブリッジ大学出版局が発行するオリジナルテキスト「Uncover」と「UNLOCK」。英語4技能を伸ばす教材として世界中で使用されています。 ケンブリッジ大学出版局が発行するオリジナルテキスト「Uncover」と「UNLOCK」。英語4技能を伸ばす教材として世界中で使用されています。

平方校長:英語科の教員に対しては、その職能開発のためのオンラインプログラム「Cambridge Teacher Development」を受講できるなど、いくつかの魅力的な特典が用意されています。授業でデジタル教材を使う際のヒントや最新のトレンドを知ることで、教員の英語指導力アップが期待できるので、生徒にフィードバックされるメリットはとても大きいと思います。
さらに、プログラムの導入にあたって、日本語で行っていた英語科の教科会議はAll Englishで行うようになり、指導する側のスキルや熱意も高まることで、学校全体での英語4技能習得の取り組みに拍車がかかっています。

エデュ:受験生保護者のみなさまにメッセージをお願いします。

平方校長:工学院中高の英語教育は海外大学への入学を視野に入れながら、学びの場で必須となった英語4技能の力を習得し、議論や論文などで求められる探求知はLogical thinkingやCritical thinkingによって、さらに深めていきます。予測がつきにくく急速に進むグローバル化時代にあって、国際共通語としての英語によるコミュニケーション能力に加えて、創造性と社会性を共に伸ばしていける教育を意識した中高一貫校として、本校を受験志望校に選んでいただきたいと思います。

新しいアイデアを生み出す図書館

工学院中高の新たな取り組みのひとつが、学校図書館活用の改革です。電子図書館の導入や生徒のアウトプットの場である「ファブスペース」の設置など、世界標準での活用方法が推し進められています。国語科教諭と司書教諭を兼任されている有山裕美子先生にお話をうかがいました。

エデュ:工学院中高における学校図書館は、どういった役割を担っているのでしょうか。

有山裕美子先生は、国語の授業や、学校図書館の運営だけでなく、中学生全クラスと高校1年生ハイブリッドインタークラスの「デザイン思考」を担当しています。 有山裕美子先生は、国語の授業や、学校図書館の運営だけでなく、中学生全クラスと高校1年生ハイブリッドインタークラスの「デザイン思考」を担当しています。

有山先生:学校図書館とは、実際の授業や活動と結びつき、支えることができる施設であるべきだと考えています。インターネット検索やデータベースが利用できることはもちろん、何かを思いついた時にはそれらをすぐに形にできる道具も揃っています。「図書館に行けば何でもあるから、まずは図書館に行こう!」と生徒たちに思わせるようなクリエイティブな空間であるべきだと考えています。

エデュ:電子図書館を導入された経緯について教えてください。

有山先生:工学院にはインターナショナルクラスがあり、読み応えのある洋書をそろえてほしいというリクエストがありました。紙の本がなかなか揃えにくい状況にあり、電子図書館の導入を決めました。

エデュ:生徒はどのように電子書籍を使っているのでしょうか。

中学生の全員に貸与されているタブレットで読むことができる電子図書館。ICT機器を活用することで、情報活用能力やリテラシーを自然と身につけることができます。 中学生の全員に貸与されているタブレットで読むことができる電子図書館。ICT機器を活用することで、情報活用能力やリテラシーを自然と身につけることができます。

有山先生:生徒には個別にIDとパスワードを発行しています。生徒のパソコンやタブレットでIDとパスワードを入力すると電子図書館につながり本を借りることができます。
本校の電子図書館のメリットとしては、洋書が充実しているので英語学習に活用できると思います。中にはナレーション付きの本もあり発音も身につくと思います。英語に興味を持つきっかけにもなるのではないでしょうか。今後は、生徒の論文や作品を校内限定で閲覧できるように準備しています。

エデュ:図書館の中に設けられたファブスペースとはどのような場所なのでしょうか。

ファブスペースには、3Dプリンタのほか、レゴやMESH、MiP、大型ディスプレイ、ホワイトボードなどアイデアを形にする道具が揃っています。 ファブスペースには、3Dプリンタのほか、レゴやMESH、MiP、大型ディスプレイ、ホワイトボードなどアイデアを形にする道具が揃っています。

有山先生:生徒のアイデアをカタチにするスペースです。これまでの図書館といえば、本を読んだり、調べ学習をしたりするイメージですが、それだけではなくアイデアを拾ったりアウトプットしたりできる場所になればと思っています。そのために、3Dプリンターやホワイトボードなどがあります。物を作ったり、プレゼンテーションの資料を作ったり、話し合いをしたりできるファブスペースの可能性はたくさんあると思います。

エデュ:ファブスペースに集う生徒たちはどんな活動をしているのでしょうか。

有山先生:3Dプリンターを使って作品を仕上げたり、プログラミングをしてゲームを作ったり、個人がそれぞれ作りたいものを作っています。工学院生ほど3Dプリンターを活用している中学生は珍しいと思いますね。

エデュ:これから興味を持つ生徒たちにはファブスペースをどのように使ってほしいですか。

何かを試してみたいと思う生徒が、自然と集まってくるのがファブスペース。他校ではクラブ活動に所属しないと出来ないようなプログラミングに、気軽に取り組める羨ましい環境です。 何かを試してみたいと思う生徒が、自然と集まってくるのがファブスペース。他校ではクラブ活動に所属しないと出来ないようなプログラミングに、気軽に取り組める羨ましい環境です。

有山先生:プログラミングに興味を持つきっかけになったらうれしいですね。基本を学んで、そこから自分の作りたいものを思うままにプログラミングする。自分のアイデアをそうやって表現する場であってほしいと思います。

編集者から見たポイント

世界標準の学びを目指して工学院中高は常に挑戦を続けています。プログラミングに関しては工学院大学とも協力し、スマホアプリの開発やゲーム開発、3Dプリンターによるモノづくり、さらには映像や音楽の制作までも手掛けています。取材当日には、プログラミングに関する総合アクティビティを行う合宿研修「Life is Tech(プログラミングキャンプ)」が実施されていました。やりたいことを見つけ、自分の手で具体的な形にしていく教育プログラムやチャンスの数々。生徒の可能性を無限大に広げる環境が、工学院中高にはあるようです。

中学校説明会・入試対策説明会

開催日時
イベント名
11月23日 (金・祝) 10:00~
入試本番模擬体験(小6生対象)
12月25日 (火) 10:00~
クリスマス説明会&相談会、吹奏楽部クリスマスコンサート
2019年1月12日 (土) 14:00~
入試対策説明会(算数・国語・理科・社会/思考力セミナー/英語相談)

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提供・取材協力:工学院大学附属中学校・高等学校