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自分らしく輝く女性を育てる駒女の人間教育

inter-edu's eye

都心との境目にあたり、多摩エリアの入り口に位置する稲城市で広大なキャンパスを構える駒沢学園女子中学校・高等学校(以下、駒女)。首都圏でも数少ない仏教にルーツを持つ学校のひとつとして、平和な社会をつくる一員を育む人間教育を実践してきました。
卒業生であり、教師として母校に戻り生徒を指導する2名の先生方と、教育改革を力強く推進している学校長の土屋登美恵先生から、過去・現在・未来につながる駒女での学びについてうかがいました。

わたしが駒女を選んだ理由

早川 日加里先生
早川 日加里先生(英語科)

早川先生

中学受験で学校選びをする際に、駒女への入学を決めた一番の動機は「女子校でも硬式野球部がある!」という点でした。中高6学年合同のクラブ活動を通して、目上の方に対する礼儀や、仲間と助け合う心と感謝の気持ちを学ぶことができました。この経験を次世代の生徒に伝えるべく、当時顧問だった先生から受け継いだ思いをもって、私自身が硬式野球部の顧問を務めています。

宇佐美 りか先生
宇佐美 りか先生(国語科)

宇佐美先生

私は高2からの転入生なんです。小6の頃は自分がどういった学校に適しているかを判断することができませんでした。以前の学校ではテストの得点でしか評価されない環境に違和感を覚え続け、学校生活を楽しむことができなかったんですよ。思い切って駒女に転入した当時は、土屋先生(現校長)から大変お世話になりました。家庭と同じくらい長い時間を学校で過ごすのですから、学風というものはとても大切な要素です。

土屋 登美恵先生
土屋 登美恵先生(校長)
2019年度から校長に就任

土屋校長

授業やホームルームで二人を指導する立場にありましたが、勉強面で特に目立つ存在というわけではありませんでした。それでも、二人のことはよく覚えています。宇佐美先生は、複数の学校で指導者としての経験を積んで母校に戻ってきてくれました。早川先生は、クラブ活動でチームメイトと協働する中、仏教の教えに基づく利他の心を育み、駒女で教員になることを志してくれました。かつての教え子と共に、新たな時代を担う女性の育成に邁進できることを大変誇りに思っています。

早川先生

大学生活を通して、私に向いている仕事を選ぼうと考えていましたが、教職課程を履修するうちに英語科の教員を志すようになりました。自分の指導で生徒の理解が深まった様子を見ることがとても嬉しいですね。私が土屋先生から英語の授業を受けていた頃を時々思い出します。中高6年間をかけて得意教科にした英語を活かして、授業内容を理解できた時の驚きや言語で世界が広がる面白さを伝えていきたいです。

宇佐美先生

駒女で過ごした日々が楽しかったので、教員になろうと決心しました。かつて勤めた学校も私学で、それぞれに独自の方針や良さはありますが、久しぶりに駒女を訪れた時は、見知らぬ私に対しても、明るく挨拶してくれる生徒たちを見て「母校に戻ってきたんだ」という思いに包まれました。中高時代に苦労した経験があるからこそ、駒女で積み重ねていく毎日が楽しいと思ってもらえるためであれば、生徒に何でもやってあげたいという気持ちがより一層強くなりました。

未来を切り拓く力を伸ばす新しい女子教育

発表をする生徒のようす

早川先生

従来の英語教育は、先生の板書を書き写したり、文法1つ1つを時間をかけて指導するものでしたが、今では生徒自身が中心になって授業を進める4技能型学習が中心となりました。この学び方では、教員はあくまでもサポート役に徹し、ペアワークやグループワークといったアクティブ・ラーニング形式を採り、生徒同士がお互いに答えを出し合う内容となっており、さらに高校では二人担当制のティーム・ティーチングを採用しました。
毎週土曜には探究型授業のKomajo Questプロジェクトを実施し、社会で女性が活躍するためのライフデザインを考える機会を数多く用意しています。

宇佐美先生

中1から始める新たな取り組みとして、従来の試験期間を廃止して「単元テスト」を実施します。短いスパンで細かく学習成果を確認することで、普段の授業がどれほど大切なのかに気づけるようになりました。さらに、覚えた内容がすぐに得点化されることで生徒自身のモチベーションが高まる効果が見られています。また、ルーブリック評価を参考にした「パフォーマンス評価」を採用し、勉強面の得点だけでなく、授業や行事への積極性を重視しながら毎日を振り返るための点数をつけるようになりました。

土屋校長

私たちは生徒の「好き」という気持ちを尊重して、「得意」な分野を伸ばす教育で最大限のサポートをしています。2021年度からは、英検・漢検・数検などさまざまな検定に力を入れ、その取得級がテストの得点に加算されるようになります。普段からの学習成果が試されるだけでなく、大学進学にも直結する新しい試みとして全校を挙げた学力向上を目指していきます。

自分らしく輝ける学び舎

硬式野球部の活動のようす
広々としたグランド

早川先生

生徒として在校していた6年間で知った英語の楽しさや、クラブ活動に全力投球することの大切さから、多くの物事を学びました。そして、多くの先生方や生徒が心を交える駒女の存在が、教師として指導するうえでのモチベーションにつながっています。

宇佐美先生

生徒一人ひとりへ真摯に向き合いながら、個性を活かした学びを施す点が、駒女の教育指導の大きな魅力です。また、礼儀正しさを大事にしながらも、先生と生徒、公私を切り分けることで必要以上に慣れ合わない美徳も駒女の良さになっていると強く感じています。

土屋校長

本校の全教員に共通している思いは、「学校生活を通して生徒が本来持っている可能性の芽を伸ばしてあげる」というものです。世界が平和であるためには、自分自身が幸せになり、かつ社会の幸せのために行動する力が必要になってきます。人助けできる能力や慈悲の心を持ち、自分らしく輝ける女性になってほしいという願いを持って、私たちはこれからも全力で皆さんを支えながら、共に歩んでいこうと思います。

編集者から見たポイント

かつて生徒として通った母校で指導をする先生方の視点から、今この時を大事に過ごしながらも、未来に目を向けた学びが駒女の指導に根差していることをお聞かせいただきました。土屋校長からは、「自分自身が出来ることを少しずつ増やしていけば良い」といったお言葉も預かりしました。駒女は、その学習環境や指導体制だけでなく、生徒間の人間関係を構築することにも取り組んでいます。中学受験に不安を感じているご家庭の皆さんは、ぜひとも緑のあふれる広大なキャンパスを訪れて、先生方のお話を聞かれてはいかがでしょうか。

中学校イベント日程

イベント名 開催日時
学校説明会・クラブ施設見学会 2020年10月10日(土) 13:30〜15:00
2020年11月7日(土) 13:30〜15:00
2021年1月16日(土) 13:30〜15:00
学校見学会 2020年9月5日(土) 10:30~11:30
2020年9月12日(土) 10:30~11:30
2020年9月19日(土) 10:30~11:30
2020年11月14日(土) 10:30~11:30
入試体験会 2020年9月26日(土) (全学年対象) 13:30~15:00
2020年12月12日(土) 入試シミュレーション・入試説明会(6年生対象) 13:00~
合唱コンクール 2021年2月17日(水)
吹奏楽部定期演奏会 2021年3月28日(日)
オープンスクール 2021年2月13日(土) 10:00〜11:30
2021年3月6日(土) 10:00〜11:30

高校イベント日程

イベント名 開催日時
クラブ・施設見学会(説明内容はオンライン) 2020年9月26日(土) 13:30〜15:00
2020年10月10日(土) 13:30〜15:00
2020年11月7日(土) 13:30〜15:00
学校見学会 2020年9月5日(土) 10:30~11:30
2020年9月12日(土) 10:30~11:30
2020年9月19日(土) 10:30~11:30
2020年10月24日(土) 10:30~11:30
2020年10月31日(土) 10:30~11:30
2020年11月14日(土) 10:30~11:30
2020年11月21日(土) 10:30~11:30
入試説明会・個別相談会 2020年11月23日(祝・月) 10:00~12:00
2020年11月28日(土) 13:30~15:00
面接シミュレーション 2020年12月5日(土) 10:00~
合唱コンクール 2021年2月17日(水)
吹奏楽部定期演奏会 2021年3月28日(日)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:駒沢学園女子中学校・高等学校