グローバル化する社会の次世代リーダーとして、国際社会で活躍できる人材を育成するために2016年にスタートした「MGS（Meisei Grobal Science）クラス」。国公立大学、超難関私立大学を目指し、中学に1クラス、高校に2クラス設置されました。スタートしてから間もないですが、「成績が順調に伸び、クラス全体で学力がアップしている」と進路指導部主任の藤井先生は自信を見せています。生徒たちの目標も「国公立志望が増えてきている」と言います。

学力だけでなく、生徒自身の心の成長も実感しているそう。MGSクラス独自の行事やボランティア活動、文化祭の実行委員会などにMGSクラスの生徒が積極的に参加。「『自分たちで引っ張っていかなくては！』という強い気持ちが芽生えています」と、早くもグローバルリーダーの芽が育っているようです。特に文化祭では、「全体テーマをきちんと理解して見せ方を工夫し、順序良く計画を立て文化祭を成功に導いていました」と先生も感心するほど、「活躍力」がアップしているようです。このような活躍に見られる「人間力」、そして、当たり前のことをしっかりできる「セルフコントロール力」を伴った「活躍力」を育成していくことがこれからの学校全体の目標といいます。

建学の精神「和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する」にもあるように、グローバル社会で活躍するために明星が力を注いでいる「国際教育」。担当の黒瀬先生は、「本物のコミュニケーション力を身につけるために『語れるもの』と『言語力』を磨いてほしい」と教育プログラムを構築しています。これまで各教科それぞれで学んでいた内容について教科を取り払って総合的にまとめ、自分の言葉で発信することを目指しています。そのうえで、国語や英語などの「言語力」を育みます。

創立以来変わらないもの、そしてこれからも変わらないものが「凝念（ぎょうねん）」という精神。「『凝念』というのは、姿勢を正して、心を一点に集中させ、何事も真摯に向き合い結論を出すこと。これが明星の教育の根幹であることに変わりはありません」と教頭の中村先生は語ります。

また、一人ひとりに合わせた進路指導にもあるように、世話を焼き過ぎず、背中をそっと押す「手塩にかける教育」も創立以来変わらないもの。「豊かな自然の中、充実した施設の中で体験を繰り返しながら生徒の自主性を尊重し、『自律』と『自立』を兼ね備えた生徒に育てる。これが明星の伝統的な教育です」と力を込めます。