inter-edu’s eye
「世界で輝く人となる」を教育ビジョンに掲げ、先進的なグローバル教育を実践してきた大妻多摩中学高等学校(以下、大妻多摩)。2021年度からは「国際進学クラス」が開設され、英語が得意なお子さまが存分に活躍できる環境が整いました。ハイレベルな授業内容を通して生徒たちはどのように成長を遂げていくのか、在校生と先生にお話をうかがいました。英語力を活かせる受験方法もご紹介いただきます。
国際進学クラスは中2生〜高1生の各学年に1クラスのみ開設。海外生活の経験がある生徒はもちろん、中1生で初めて英語を学び、大きく伸びた生徒も在籍しています。海外大学進学まで視野に入れて、週6時間のうち3時間はネイティブの先生によるオールイングリッシュの授業を展開しています!
国際進学クラスに入った理由を教えてください。
加藤さん
小学生のときにマレーシアで生活した経験があって、「中学校では英語力を伸ばしたい」と思ったからです。当時は4か国語が話せる同級生もいてビックリしたことを覚えています。
樋口さん
私はもともと英語に興味がなかったのですが、大妻多摩に入学してから面白さに気がつきました。日本語だけの世界に生きていては分からないことがたくさんあると思っています。「帰国生の人に追いつきたい」という気持ちで勉強してきたことが実を結んで、国際進学クラスに入れました。
国際進学クラスならではの授業を教えてください。
加藤さん
オールイングリッシュのプレゼンテーションですね。「全部英語で」という以外は生徒が自由に発表内容を決めるので、工夫できることが多く、その分悩むことも多いです。
中2生のときは「理想の海外旅行プラン」を自分で組み立てて発表しました。パワーポイントの資料を作成して、BGMも添えてといろいろなことにチャレンジしました。
樋口さん
国際進学クラスは本当に表現力が上がりますよ。中3生では、プレゼンテーションに合わせて進路を考えることもありました。「自分が興味のある学問」について調べた内容を、大学で学びたいことを踏まえつつまとめて発表するという授業です。そのときは、卒業生の方が授業に合わせて来校して、大学生活について具体的なイメージが湧くようにお話ししてくださいました。
教科書を5周する”Five Rounds System”のその先へ国際進学クラスの特色
英語が上達するだけでなく、発想力や表現力も高まる国際進学クラスの授業。
通常クラスとの違いについて、英語教育改革を中心になって進めてきた先生にお聞きしました。
大妻多摩の英語は文章の一つひとつを「1回目はリスニング、2回目はリーディング」というように異なる技能を使って5周して理解する”Five Rounds System”を採用しています。こちらでも充分に英語力は身につきますが、国際進学クラスではさらに一歩踏み込みました。創造的な学びを実現するため、最後の5回目をインブットではなくアウトプットの段階と位置づけています。そのため、授業でプレゼンテーションが多くなるというわけです。ほかにも物語文の続きを創作するといった答えのない問いを通して、思考力・表現力が伸ばせるように促しています。
意欲が高い国際進学クラスの仲間と「自分を見つける」
ネイティブの先生に教わって良かったと思うことを教えてください。
加藤さん
プレゼンテーションも含めて、国際進学クラスは深く考える場面がたくさんありますが、そんなときにヒントを出してくれます。ほかにも、日本文化にすごく詳しくて、自分とは違った視点から語ってくれるのが勉強になります。「ねぶた祭りに行ってみたい」という話をしたら、先生は参加したことがあったということもありました。
国際進学クラスの生徒たちの雰囲気を教えてください。
樋口さん
ダンスがすごく上手な子、英語だけでなく中国語も話せる子……個性豊かな生徒がいっぱいで、自然と「自分も何か身につけたい! 勉強したい! 」という気持ちになります。英語はもちろん、ほかの教科についても、みんな負けず嫌いで学習に力を入れています。
国際進学クラスの学びを経験して、ご自身で成長したと感じるところを教えてください。
加藤さん
得意なこと、熱中しているものがある友だちが多くて、私もいろんな分野に興味を持とうと思うようになりました。「スピーチコンテストに出たい」「夏休みは美術館巡りをしたい」と目標も次々に生まれてきます。将来の進路についても、視野を広げて前向きに悩み倒したいです!
樋口さん
小学生のとき、どうしても成績のこと、受験のことを考えながら勉強してしまう自分がいました。でも今は、高い目標に向かいつつも「自分を見つけたい」という気持ちがあります。選択肢を広げながら、自分を最大限に発揮できる道を進みたい。そう思っています。
もっと英語を学びたいと有志クラブも発足!大妻多摩のオンライン英会話
大妻多摩ではオンライン英会話も積極的に取り入れており、ネイティブとコミュニケーションする時間がたくさん。英検の面接練習をしながら、フリートークを楽しむ生徒が多いようです。
(中1・高1は希望生、中2・高2・高3は必修)
世界4か国と提携するターム留学
高1~2生選抜制でオーストラリア、イギリス、ニュージーランド、ドイツの提携校へターム留学(1〜3月)することができます。
日本とはまた違った文化や風土に触れることで、より国際的な視点や考え方、コミュニケーション能力を身につけます。
挑戦するたびに変わっていく生徒たち
続きまして、お二人の成長を見守ってきた先生に国際進学クラスの生徒たちがどのように学校生活を送っているかうかがいます。
丸岡先生
国際進学クラスはどの生徒も個性豊かで、こちらとしても楽しみな生徒集団です。多彩な学習に前向きに取り組んでいて、挑戦するたびに変わっていく姿を見せてくれます。
山根先生
生徒たちは学習意欲が高くて、みんな良い意味で負けず嫌いです。でも、思ったことが素直に言える雰囲気で、プレゼンテーションのためにグループで動くときなどに仲間思いの一面が見えてきます。
国際進学クラスに入る資格は、①一般入試で入学し、中学1年生のときに一定の成績基準を満たす②受験時に「国際進学入試」に合格して入学する――という二つの方法があります。今回は、英語がお好きなお子さまのために、こちらの国際進学入試についてご紹介していただきました。
国際進学入試をどんな受験生におすすめしたいですか。
山根先生
英語を通して広い世界について学びたいという方、海外留学したいという方に挑戦していただきたいです。
試験日程・試験科目を教えてください。
山根先生
2月1日の午前・午後と2日の午前に計3回実施します。試験科目は原則として英語・国語・算数の3科目です。ただし、1日の午後は試験時間を短時間とするため、英検3級以上の資格証明書を提出していただき、国語・算数の2科目となります。
英語の出題内容について教えてください。
山根先生
小学校の授業がリスニング中心のため、100点満点で20分のリスニング問題です。記述問題としては、アルファベットが正確に書けるかチェックする問題や英語で聞いた内容を日本語で要約する問題が出されます。
合格に向けて、どのような準備をすべきでしょうか。
山根先生
英検3・4級のリスニング問題を使って、正解を出すだけでなく、聞いた内容を日本語でまとめる練習もすると良いでしょう。また、国際進学入試の最後の問題は「時事に関する長めの会話」が出ます。SDGsに関連した話題になるので、ニュースなどを見ておくのも合格につながります。英語に触れる機会を大切にして、受験に臨んでください!
編集後記
強い志を持つ仲間が集まる国際進学クラス。英語が得意な方はもちろんですが、今はまだ英語力に自信がない方でも中学1年生からの学習次第で、素晴らしい学習環境が待っています。「英語が好きな生徒」「国際関係の仕事に興味がある」「英語を使って国内外で活動したい」というお子さまにぜひチャレンジしていただきたいです。
夜の説明会 多摩 la ナイト(全学年対象)
2022年8月27日(土)
①17:00~18:40 ②18:45~19:30
総合進学入試説明会(6年生対象)
2022年9月27日(火)
①10:00~11:30 ②11:40~12:30
第2回学校説明会(全学年対象)
2022年10月12日(水)
①10:30~11:40 ②11:45~12:30
国際進学入試説明会(6年生対象)
2022年10月15日(土)
①14:00~15:00 ②15:00~15:45
適性型思考力入試説明会(6年生対象)
2022年10月15日(土)
①14:00~15:00 ②15:00~15:45
中学生活体験日(3年生以上対象)
2022年11月6日(土)
①10:00~11:15 ②11:30~12:30
入試模擬体験①(6年生対象)
2022年11月26日(土)
①9:30~10:50
②A11:15~11:35 ②B11:50~12:10
文化祭(欅祭)
2022年9月18日(日) 10:00~16:00
2022年9月19日(月・祝) 9:00~15:00
詳しくは説明会・イベント情報一覧ページをご覧ください。
企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:大妻多摩中学高等学校