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大妻中野で育つ 世界と共生するグローバルな女性リーダー

inter-edu’s eye

グローバル力は、子どもたちがこれから生きていくうえで必要不可欠なものです。昨今どの学校でも「グローバル教育」は盛んに行われていますが、どのような教育が子どもにしっかりとした力をつけるのでしょうか。そこを探るため、SGHアソシエイト校である大妻中野中学校・高等学校(以下、大妻中野)のグローバル教育に注目。宮澤校長とグローバルリーダーズコース(以下、GLC)の生徒から話を聞きました。

グローバル力
グローバル力とは
世界規模で考え、主体的に行動する力

大妻中野中学校・高等学校 校長 宮澤 雅子先生

「世界を平和へと導く人材の育成」が本校のグローバル教育の理念です。そのためには、世界規模で物事を考えて、行動することが必要。本校では、これに必要な英語力に加え、思考する力、ゼロから新しいものを創造する力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を磨くために、さまざまな取り組みを授業に織り交ぜています。その方向性をより明確にするために開設したのがGLCです。L(リーダーズ)という名称には、社会のリーダーだけでなく、学校全体の牽引役にもなってほしいという意味も込められています。大妻中野は、全校生徒のグローバル力向上を目指しています。

大妻中野中学校・高等学校
校長 宮澤 雅子先生

GLCインタビュー

GLCには世界35か国の文化を経験した仲間たちがいますが、そこにはまず相手のことを理解しようという姿勢があります。みんなが自由な発言を受け止めてくれるので、とても居心地が良いです。(中2 N.Hさん)

中2 N.Hさん

幼いころから英語が好きで、英語教育が盛んな学校に行きたいと思っていました。英語の授業以外の場でも英語を使用する機会が多いことが大妻中野への入学の決め手でした。実際に、数学では英語表記の教科書も使い、物理の授業では先生が「この現象は英語では何て言う?」など、自然に英語が盛り込まれています。クラス内の多くが海外在留経験者で、育った環境がそれぞれ違います。ですから、お互いに理解しようと、友達の話をよく聞いて、自分と意見が違っても尊重し合う感じです。そんな環境にいるためか、私も自分の意見を率直に言えるようになりました。
「平和学習同校会」というクラブ活動で模擬国連に参加することがあったのですが、世界レベルの問題への関心が高まり、国連関係での仕事に就きたいという気持ちが強くなってきました。GIS(グローバルイシュースタディ)の授業では、世界で活躍する方々のお話を聞くことができ、自分の将来を具体的に考えるようになったのです。

外国語教育

GLCでは英語に加え、仏語も必須科目。複数言語を並行して学ぶことで、言語の成り立ちを俯瞰で捉えられるようになり、応用的な学習ができる。

GIS

国際的に第一線で活躍するゲストを迎え、人生における転機、現在の活動などを聞く授業。生徒たちにとっては、視野をひろげる良い機会となっている。

一人ひとり、問題に対して自分の考えを持っているところが良いところだと思います。カナダ研修で実感した多様性を、GLCでも日々感じます。

(中2 N.Sさん)

中2 N.Sさん

仏語の授業があるのでこの学校を選びました。5歳から5年間、フランスに住んでいたので、帰国後も仏語の勉強は続けたいと思ったからです。この夏は、欧州以外に行ってみたいと思い、カナダ研修に参加しました。研修では、現地の大学内を歩いている人にランダムに質問をしてみようというアクティビティがあったのですが、カナダの人々はとても親切に答えてくれて、とても驚きました。その他にも実際に行ってみて、国民性や文化に違いがあることをあらためて実感しました。
そういった多様性は、クラスでも感じます。授業ではひとり一台所有のタブレット端末を利用して、みんなで意見を発表しあうことが多いのですが、意見がさまざまで面白いです。一つの事柄に対していろいろな見方、考え方があることにあらためて気がつきます。

海外研修・留学

ここ数年で留学者は6倍に、研修の行き先はニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、タイ、カナダ、フランスなど。日程、カリキュラムなどプランは多彩。

グローバル×ICT

中1から高2までの全生徒がタブレットを利用して、授業の中で行うオンライン英会話授業。レベルに合わせたマンツーマン対応のプログラム。

校内にひろがるグローバルのムーブメント

GLCではあらゆる場面に織り込まれたグローバル教育によって、その気風が根付いているようです。しかし、それはGLCにとどまらず、校内全体に波及しているといいます。2人は2学期初めのエピソードを語ってくれました。

N.Hさん

N.Hさん:先輩が「校内で英語を使う機会を増やしませんか」と全校生徒に提案されたんです。それをきっかけに、校長先生や先生方もいろいろ考えて下さって。

N.Hさん

N.Sさん:職員室に入るときは「学年、クラス、名前、何々先生を呼んでください」を英語で言おうと全校のみんなで決めました。

N.Hさん

N.Hさん:恥ずかしがる人もいるのかとなと思っていたら、そんなことはなく、その日のうち に!

N.Hさん

N.Sさん:間違ってもいいから英語を使ってみようという雰囲気が、学校全体にありますね。

校長インタビュー

本校のグローバル教育は、GLCの生徒だけのステージではなく、GLCの教育プログラムが他の生徒のモデルとなって学校全体を牽引しているという手ごたえがあります。最初は生徒たちにグローバル教育の重要性を説いても、浸透は難しいかなと思っていました。しかし、SGHアソシエイト校の指定や、ICTの導入などにより、学校が目指している姿が、生徒にも伝わったのです。日々の英語活用運動のように、生徒たちから主体的な動きがあったのは嬉しいですね。

校長インタビュー

SGHアソシエイト指定校としての活動

全校生徒、誰でも参加できるSGHの活動の1つには、企業や大学から直接指導を受けるプログラムもあります。博報堂から地域活性化のスキルを学び、生徒たちはタイのチェンマイでそれを実践。上智大学の研究チームにもご協力いただいています。その他、キリンホールディングス、早稲田大学や東京藝術大学など、世界に展開する企業、研究者と交流することで、生徒たちは世界を広く深い視野で捉える具体的な体験をしています。

  • SGHアソシエイト指定校としての活動
  • SGHアソシエイト指定校としての活動
  • SGHアソシエイト指定校としての活動

編集者から見たポイント

こんなにも素直に相手の意見を理解し、尊重できるのは、見ている観点が「世界」だからなのだと感じました。その視野のひろがりは大妻中野全体に波及しています。改革で学校が変わっていくのと同時に、全校生徒がグローバルの織り込まれた学校生活を楽しみ、自信を得て、まるで新しい世界観へと解放されていくかのように見えました。

イベント日程

イベント 日時 対象 予約
第3回 学校説明会 10月14日(土) 10:15~ 小5以下の受験生の
参加も大歓迎
予約不要
海外帰国生入試・
グローバル入試説明会
10月14日(土) 14:00~ 小5以下の受験生の
参加も大歓迎
予約不要
入試問題説明会 11月11日(土) 10:15~ 小6の受験生と
その保護者対象
予約不要
アフターアワーズ説明会 11月17日(金) 19:00~ 小5以下の受験生の
参加も大歓迎
予約不要
オープンデー(学校公開日) 11月26日(日) 10:00~15:30 どなたでも参加可能 予約不要
(一部企画 要予約)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:大妻中野中学校・高等学校