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inter-edu’s eye

雑誌「東洋経済」の中高一貫校特集で“学力や意識を高め、生徒を伸ばす学校”として大きく取り上げられるなど、近年注目度を高めている青稜中学校・高等学校(以下、青稜中高)。国際教育では、多様な文化に触れて豊かな心を育むことを目指し、国内・海外プログラムを設けています。そこで、中学校で毎年実施されている「English Fun Program」にエデュスタッフが密着し、国際教育の実態を探ってきました。

英語がもっと好きになる! English Fun Program

English Fun Program(以下、EFP)は、中学校の全学年が参加する行事。学年ごとに2日間行われ、生徒7~9人のグループにネイティブ講師が1人つき、生徒は授業で学んできた英語で交流を試みます。

English Fun Programのようす
English Fun Programのようす

プレゼンに次ぐプレゼン

中3生のEFPは夏休み中の8月に開催。テーマに沿ったプレゼンテーションに挑戦します。テーマは「環境問題・学校紹介・オリンピック」の3つ。生徒はグループに分かれ、1日目からさっそくプレゼンの練習を。2日目の後半には、選んだテーマについてクラスで発表し、代表に選ばれたグループは全体発表で学年の生徒を前にプレゼンをします。

先生と生徒
プレゼンのようす

潜入レポート

全体発表では、「学校紹介」をテーマに選んだ2グループの内容が真っ向から衝突。1グループが「私の好きな色は青で、制服も青。制服のデザインはキュートで好き」と発表すれば、別のグループは「青は好きじゃない。制服を変えたい!」と思いのたけを英語で訴え、客席から笑いが起こりました。

先生と生徒
プレゼンのようす

MOVIE

English Fun Programの様子をダイジェストで!

真面目で元気! やるときはやる! それが青稜生

2日間のプログラムを終えた中3生に、EFPや学校生活について聞いてみました。

山田くん
山田くんきれいな校舎と自宅からのアクセスのよさから入学を決意。野球部に所属。
石井くん
石井くん自学自習システム「Sラボ」など、学習面のサポートとアクセスのよさに惹かれて入学。バスケ部に所属。
山田くんと石井くん

プレゼンでは、どんなことを取り上げましたか。

石井くん

環境問題をテーマに選び、地球温暖化について原因や影響を調べて発表しました。

山田くん

僕のグループも環境問題で、気候変化や異常気象について調べました。大変だったことは、難しい内容を英語で話すこと。ネイティブの先生とメンバーでプレゼンの練習を重ねて、その苦労の甲斐あって最終プレゼンを成功させることができ、うれしかったです。

山田くん

中3生には3度目のEFPになりますね。

山田くん

毎年参加することで、人前で話すことに慣れたかなと思います。

石井くん

ネイティブの先生と話せるEFPは、実力がつくし向上心も上がります。実は英語が苦手なのですが、昔に比べて先生が話す内容を理解できるようになったので、自分の成長を感じました。EFPで海外への関心がより強くなったので、いつか留学したいです。

石井くん

青稜には英語研修や留学制度があるので夢が膨らみますね。お二人にとって学校はどんなところ?

石井くん

落ち着ける場所であり、勉強面では自分の力を先生や仲間と高められる場所。きょうは夏休みだけどEFPがあったので、久しぶりに友達とたくさん話すことができて楽しかった!

山田くん

やりたいことに夢中になれる場所です。生徒はみんな明るいけど、根はまじめ。勉強とか、やるときはしっかりやるし。

山田くんと石井くん

ぜひ、受験生に激励のメッセージを。

石井くん

青稜には真面目で元気な子や、自分の能力を上げようと頑張る子たちがいて、そんな仲間と楽しく過ごせます。受験勉強は大変だけど頑張ってください。

英語を楽しみ、異文化に触れてほしい

英語科主任・国際教育部部長の郡山民子先生に国際教育についてお話をうかがいます。

郡山 民子 先生
郡山 民子 先生国際教育部/英語科主任

EFP実施の狙いは何ですか。

郡山先生

英語を楽しみ、苦手意識を軽減することです。ネイティブ講師と交流する中で、英語が通じてうれしい、聞き取れてうれしい、と“Fun”につながる経験ができるようにしています。また、プレゼンの経験を重ねて自信をつけてもらうことも大きな狙いです。

こだわっていることはありますか。

郡山先生

出身国の異なる講師をあえてお呼びして、さらに、担当するグループを1日目と2日目で変えています。生徒は各講師から出身国の紹介をしてもらい、異文化への理解を深めます。

講師

多様な文化に触れるという、国際教育の方針が反映されているのですね。

郡山先生

そうですね。国際教育というからには、海外で活躍する人材を育てなければなりません。一方で、英語をコミュニケーションツールとして日常で使えるようにすることも大事だと思っています。例えば、戸惑うことなく海外旅行を楽しんだり、海外から来た人を助けてあげられるようになったりすることです。

郡山 民子 先生

国際教育における新たな取り組みはありますか。

郡山先生

今年度から、中学生では初めての留学制度がスタートしました。希望制で2か月半滞在するニュージーランド短期留学です。
国際教育ではありませんが、新しい取り組みでいえば、来年度から中2・3生を対象とした「ゼミナール」が始まりますね。これは教員が好きなテーマで授業を構成し、学年の枠を取り払って生徒を募集します。洋書を読もうとか、プログラミングをしてみようとか、そうしたテーマの授業を2時限で行います。

留学のようす

それは面白そうですね! 生徒が学校に来ることが、ますます楽しみになりそうです。

郡山先生

本校の魅力の1つは、いろいろな行事があること。人間教育に力を入れているので、自然教室や東北研修といった行事もあります。生徒が協働する機会が豊富にあるので、コミュニケーション能力に優れ、友人を大切にする生徒が育ちますね。多くの生徒が一生付き合える友人を作っています。

受験生とその保護者へのメッセージをお願いします。

郡山先生

見学に来て入学したお子さんは、みんな“青稜中高に合う子”です。本校を見学していただければ、書面では分からない何かを感じてもらえると思います。

編集者から見たポイント

ネイティブ講師の方々はとてもフランクで、エデュスタッフにもどんどん話しかけてくださいました。オロオロするエデュスタッフとは違い、異文化交流を“Fun”していた生徒たち。EFPには個性を尊重し、他者を認め合うという学校の方針が反映されていることが分かりました。10・11月には中学校の体験入学イベントが開催されます。学校の雰囲気を肌で感じられる貴重な機会ですので、ぜひ参加してみてください。

2019年イベント日程

中学校説明会日程

中学校学校説明会 2019年
10月12日(土)
体験入学【第2回】5・6年生対象 2019年
10月19日(土)
体験入学【第3回】5・6年生対象 2019年
11月16日(土)
中学校学校説明会 2019年
11月30日(土)

高等学校説明会日程

高校学校説明会 2019年
10月5日(土)
高校学校説明会 2019年
10月26日(土)
高校学校説明会 2019年
11月30日(土)
高校学校説明会 2019年
12月14日(土)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:青稜中学校・高等学校