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難関国立大続々合格 その先を見据えた聖徳(しょうとく)のメソッド

inter-edu’s eye

東大、京大に合格者を出し、近年は進学実績にも注目が集まる聖徳学園中学校・高等学校(以下、聖徳)。ICT教育では先駆者といえる位置づけで、活用法を他校がお手本にするとも聞きます。このICT教育と聖徳が培ってきた教育メソッドとの融合が、どう進学実績に結び付いているのか。その最前線を探ってきました。

6年後、さらにその先の
子どもたちにできること

聖徳のメソッドはキャリア教育、ICT教育、進学セミナーの三本柱。
「大学に入ったらそれでいいというのでなく、どうなるかわからないこの先の世の中でも、しっかりと豊かに生きていってほしい。在校中に自分の強みを見つけ、将来像を描けるようになっていてもらいたい。その術を備えさせるために聖徳の教育があります。」と聖徳の先生たちは自信をのぞかせます。

聖徳のストーリー

01
キャリア教育
本物を体験して将来像をイメージ

自分の将来を描くうえで、本物を知るのは大切なこと。
聖徳では大学の先生を招いての講義、大学の研究室見学など、実社会につながるキャリア教育を進めています。
実際の映画監督を呼び、映画制作を通じてコミュニケーション力の重要性を学ぶという、注目のCAL(シネマ・アクティブラーニング)などユニークな取り組みも。
さまざまな研究や職業を知ることで、自分の将来像をイメージし易くなります。

  • キャリア教育のようす①
  • キャリア教育のようす②
  • キャリア教育のようす③
  • キャリア教育のようす④

02
ICT教育
使いこなしてこそ、自分の将来が拡がる

聖徳では自由にICTを使いこなし、いかに活用の幅が拡げられるかを学習します。自分も他人も守るためのICTリテラシーを学び、検索や閲覧といった受動的な方法に、動画撮影やプレゼンテーション・プログラミングなど能動的なICTの活用法を身につけます。
「ICTの授業」ではペアワークやグループワークを取り入れ、課題を協働で進めることによるコミュニケーション能力や情報活用能力の向上も図られています。

  • ICT教育のようす①
  • ICT教育のようす②
  • ICT教育のようす③
  • ICT教育のようす④

03
進学セミナー
校内完結型、一般科目以外の芸術系講座も

描いた将来像を実現するためにあるのが、40年近く行われてきた独自の進学セミナー。
放課後の時間を有効活用し、進路に合わせた授業を受けられるというもので、志望の多い芸術系の講座もあります。近年は、難関大学を目指す生徒が増えてきたため、教育コンサルタントとの連携でプロジェクトチームを結成。教科横断型の教育やカウンセリングで生徒の頑張りを支えています。

  • 進学セミナーのようす①
  • 進学セミナーのようす②
  • 進学セミナーのようす③
  • 進学セミナーのようす④

本物に触れるキャリア教育と自在のICTスキル、そして進路実現のための進学セミナー。この三位一体が聖徳の教育メソッド。方法だけでなく、生徒の個性、適性を最大限引き出そうとする先生の熱意があります。卒業生も声をそろえて言う「先生との距離の近さ」も、生徒一人ひとりを大切にし、6年後、さらにその先の将来を先生がともに考えてくれるからかもしれません。

大学に入れるまでが学校の役割
それでいいのか

多くの学校がICTを導入していますが、ICTをひとつの教科として扱っているのは聖徳独自の取り組みです。モデル校のような側面も持つ、先進的な聖徳のICTについて担当のお二人にお話しいただきました。

横濱友一先生

ファシリテーションできる力を育てる

情報システムセンター長 横濱友一先生

AIが台頭してくる時代において、ますます重きが置かれるようになるのはファシリテーション力(※)。その力を育むために聖徳のICT教育はあると言ってもいいでしょう。
ICTの使い方のみを学ぶのではなく、ICTの活用の幅を拡げ、生きる力につなげてもらうための学習でありたいと思っています。

※中立的な立場でメンバー個々の能力を引出し、協働を促進させるスキル。

品田健先生

いずれ教育制度も変わる

学校改革本部長 品田健先生

聖徳のICTはリテラシー教育をしたら、あとは自由に使える環境を用意します。さまざまなプロジェクトに取り組みながら、ICT活用のメリット、デメリットを実践的に学びます。活用の拡がりが先生の教え方、生徒の学習法を変え、やがて学校そのものも新しいカタチへと変えていくのではないでしょうか。

「自由」が学習を加速する

横濱友一先生

横濱:使い方なら教員が生徒に教えてもらうことの方が多いかも知れません。iPadに触れている時間は圧倒的に生徒の方が長い。ツールとして使いこなし、活用の幅を拡げていますよね。

品田健先生

品田:それはICTの環境だけ与えて、やり方は自由! といった本校のスタンスがうまくいっているからでしょう。他校で耳にするのが、導入前にiPadの使いすぎ防止策で制約を多くしたため、導入後に先生も生徒も全然使わず困惑しているという話。失敗を恐れず、試してみないことにはICTのメリットもデメリットもわからないじゃないですか。

横濱友一先生

横濱:そうですよね。デメリットを知ることでさらに活用法が拡がることもありますね。
以前、ある生徒がiPadのゲームにはまってしまったのですが、その後iPadで本を読むようになりました。何かに興味を強く持つことはこの時期よくあることなので、長い目で見ながら自分で気が付かせるのはICT教育においても必要ですね。

品田健先生

品田:情報の共有においても、ICTが万能ではないことを実践で学ぶことがポイント。
方法は自由で、情報を相手に共有する授業とテストを行いました。データを送るだけの生徒もいますが、それだけでは相手は内容を正しく理解できない。テストで明確な差が出ます。相手に理解させるために、ICTの効果的な活用を体験させています。

今後のICT教育について

横濱:日本ではまだ「ICT教育」と言わないと教育現場に組み込めない状況です。本来、学力の中にICTのスキルは含まれているはず。
鉛筆で書いて学ぶからといって「鉛筆教育」って言わないでしょう? ICTはすでにライフライン、これからの生活力に直結するものです。進学のためのICTではなく、その先に幸せな生活を送れるスキルとしてICTを活用していきたいと思いますね。

品田:そう、ICTをやっているから学力が伸びるのではなく、ICTの活用が授業を合理化して新しい学びを創造しているのです。情報は世界中にありますから、これからは講義型の授業ではなく、知識や情報の活用法を教える先生、授業、学校へと変化していく必要があると思っています。

今後のICT教育について

イベント情報

イベント 日時 対象 予約
イブニング説明会 10月11日(水) 18:00〜19:00 受験生・保護者 受付中
適性検査型説明会 10月14日(土) 10:00〜11:30 保護者 受付中
体験授業&説明会 10月28日(土) 14:30〜16:00 受験生・保護者 受付中
授業見学説明会 11月9日(木) 10:00〜11:00 保護者 受付中

編集者から見たポイント

大学進学にとどまらず、その先を見据えた教育がなされている聖徳。
独自のICTにも同様の姿勢が見られました。将来像が具体的だからこそ、難関大学も一つのステップとして多くの生徒が進むのかもしれません。聖徳の教育と新しい技術が生徒たちの将来を一層拡げています。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:聖徳学園中学・高等学校