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聖徳学園のSTEAM教育 「創造的なアウトプット」に挑む子どもたち

inter-edu’s eye

学校現場でICTを使うこともすでに当たり前となった2022年。そんな中で、さらに一歩先を行く学校が聖徳学園中学・高等学校(以下、聖徳学園)です。目指すのは「創造的なアウトプット」。幅広い教科で情報技術や表現活動をコラボレーションさせたSTEAM教育を実践し、生徒主体の探究や創作活動に力を入れています。「教える、教わる」の学校教育から、生徒が自分自身で学びを深め、仲間と共有していく――先進校の姿から未来の教育が見えてくるかもしれません。

STEAM教育とは?

STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の各分野をまとめた教育手法のことを指します。聖徳学園では、さらに文系の教科まで含めて再定義。つまり、生徒がICTを使って創造性を発揮できる場面がさまざまな教科で設定されているのです。

「映画祭」中1で気づくSDGs

さて、ここからは生徒にSTEAM教育の体験についてうかがいましょう。
まずは、中学1年生で行う「映画祭」について、振り返っていただきます。

髙橋莉子さん
髙橋莉子さん(中学3年生)

インターエデュ(以下、エデュ)

「映画祭」で取り組んだことを教えてください。

髙橋さん

たくさんの写真を連続して映して動きを出すコマドリ動画を制作・発表しました。私のグループの作品はかぐや姫をアレンジした物語です。切られた竹から現れたかぐや姫が森林伐採に関するメッセージを投げかけるというものでした。SDGsの「陸の豊かさを守ろう」という目標に関連づけて、こうした内容にしました。

映像制作の作業の様子

エデュ

映像制作にチャレンジするのは大変でしたか。

髙橋さん

楽しくできましたよ! さまざまな教科で映像制作に役立つ授業があって、準備に時間がかけられたので大丈夫でした。例えば、美術で映画のセットやコマ撮りで動かす人形をつくるなど、事前学習はバッチリでした。

グループでの作業の様子

エデュ

思い出に残っていることはありますか。

髙橋さん

映像制作はグループで進めていくのですが、アプリが上手く使える人、発想力がすごい人、みんなそれぞれ長所があって「人の個性っていろいろなんだな」と発見できました。失敗と成功を繰り返しながら、アイデアを作品にしていくのはとても面白かったです。

映画祭の様子

表現する力を伸ばす「ICTで学び合う授業」

引き続き、中学3年間を振り返っていただくなかで、さまざまな授業でのSTEAM教育の事例について触れられました。

タブレットを使って勉強する生徒

エデュ

映画祭のほかに、ICTを使う授業で印象に残っているものはありますか。

髙橋さん

過去の授業だと、音楽でアプリを使って作曲をしたことです。今は武蔵野市の社会課題について調べて、資料を作成して発表することに挑戦中です。

エデュ

そうしたSTEAM教育を経験して、成長したと思う点を教えてください。

髙橋さん

自分の考えを発信することに慣れて、楽しく人に伝えることができるようになりました。人の考えの受け止め方も変わったと思います。3年間を通して、どの教科でもICTを使い、生徒同士で考えを共有しながら学んできたからでしょう。毎日、仲間の生徒から教えられることがたくさんありました。

仮装してゴミ拾い!?一風変わった社会貢献のきっかけ

ここからは高校生にご登場いただきます。なんとSTEAM教育をきっかけに学校外で社会課題解決に向けた活動を始めた生徒がいるとのことです。

仮装する生徒たち

エデュ

学校外で取り組んでいる活動についてご紹介ください。

南井くん

仮装してゴミ拾いをする活動を昨年10月にスタートしました。仮装する理由は、ゴミ拾いにつきものの真面目なイメージを変えたかったからです。通りすがりの人もよく声をかけてくれるので親しみやすい活動にできたと思っています。

南井洋人くん(高校1年生)
南井洋人くん(高校1年生)

エデュ

その活動を始めたきっかけを教えてください。

南井くん

中学3年生のときに行った武蔵野市の社会課題について調べて発表する授業です。聖徳学園でこれまでICTに親しんできた経験も活かして、サイト制作もしました。ゴミが多い地域をデータとしてまとめて掲載するなどしつつ、活動内容を発信しています。今はクラウドファンドの事業者とともにゴミ拾いのイベント開催に向けて動いているところです。

ゴミ拾いの様子

発想力と可能性を本気で伸ばす聖徳学園

エデュ

聖徳学園のSTEAM教育を経験したことで、ご自身にどんな変化があったと思いますか。

南井くん

プレゼンテーションの機会が多いので、自然と「準備を怠らず、本番では肩の力を抜く」ことができるようになりました。そして、社会に対する興味が深まりました。いろいろな授業でICTを使って調べ学習をする場面があるからだと思います。

プレゼンテーションの様子

エデュ

STEAM教育から見えてくる聖徳学園の魅力を教えてください。

南井くん

聖徳学園は生徒の発想力、可能性を本気で伸ばそうとする学校です。仮装してゴミ拾いをする活動を認めてくれたのも、生徒のやりたいことを尊重しているからこそでしょう。STEAM教育の授業も自由度が高く、創造性を発揮できるように背中を押してくれるのを感じます。

「ゼロベースで始まる」STEAM教育だからこそ育つ意欲

最後に学校改革本部長の品田健先生から、聖徳学園がSTEAM教育にかける思いをうかがいます。

タブレットを使った授業を受ける生徒たち

エデュ

STEAM教育の優れている点を教えてください。

品田先生

自分から学ぼう、学びたいという気持ちが生まれることがまず挙げられるでしょう。過去の教育の在り方は、教員が講義型の授業を行い、生徒はそれを一方的に聞き、テストで正確にアウトプットするという受動的なものでした。しかし、STEAM教育は全く違い、生徒間で学びを深めながら、創造的なアウトプットをするという流れになっています。つまり、主体性が大きく発揮される教育手法なのです。

学校改革本部長 品田健先生

エデュ

そうした特色が表れている事例を教えてください。

品田先生

高校1年生の授業「外国語レッスンムービー」では、3週間で英語以外の馴染みのない外国語の挨拶などを紹介する動画を制作します。この授業の目的は手元に外国語のテキストもない、音声教材もないというゼロベースの状況から動画を完成させることです。生徒たちは「先生に教わらなくても学べる」ということに気づき、自分から学ぶ一歩を踏み出します。

ICTをマスター!さらにその先へ進む聖徳学園のSTEAM教育

エデュ

今後、STEAM教育の中で実現したいことを教えてください。

品田先生

多彩な知識・技能を組み合わせるということはこれまでにも力を入れてきました。一例を挙げますと、「日本にいながらできる国際協力」。生徒が関心のある国のデータを集め、考察した内容を発表する。その過程で、生徒たちはICTの使い方、表現の手法を習得しています。これからはさらに、表現の土台となる内省の部分にも重きを置いていきたいと考えています。つまり、自分と向き合うことで、より探究を深められるようにしていきたいです。

動画制作の授業の様子

エデュ

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

品田先生

皆さんは一人ひとり、学ぶべきものが違います。もちろん学校教育の範囲に収まる部分は指導しますが、そうでない部分は自分自身で掴み取ろうとしなくてはいけません。そのとき、STEAM教育で培った発想力・自ら調べようとする力は必ず役に立つでしょう。自分だけの学びにチャレンジできるように全力で応援します。

動画撮影の様子

編集後記

かつての学校教育は画一的な内容を学ぶ場でした。しかし、現代社会で活躍するためには、社会への目線やICTスキルに加え、主体的な態度が欠かせません。そうした資質を重視する聖徳で、お子さまに「自分だけの未来」を切り拓いてほしいです。

イベント情報

中学

イベント 日程 内容
中学説明会 2022年9月3日(土)、
2022年10月1日(土)
本校の教育方針や取り組みなどについて、詳しくお伝えします。
説明会はおよそ70分程度を予定しています。説明会終了後、校内見学・個別相談を行いますので、ぜひご参加ください。
AO入試説明会 2022年9月3日(土)、
2022年10月1日(土)
AO入試をご希望の方へ、AO入試説明会を実施します。サンプル問題を提示し、傾向や対策などをお伝えします。説明会はおよそ45分程度を予定しています。

高校

イベント 日程 内容
高校説明会 2022年8月27日(土)、
2022年9月24日(土)、
2022年10月15日(土)
本校の教育方針や取り組みなどについて、詳しくお伝えします。
説明会はおよそ70分程度を予定しています。説明会終了後、校内見学・個別相談を行いますので、ぜひご参加ください。

※詳しくは学校公式サイトでご確認ください。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:聖徳学園中学・高等学校