掲載日:

海外体験がやる気と英語力を伸ばす高輪中高の教育

inter-edu’s eye

東京都港区高輪の都心にあり、中高一貫で男子教育を進める高輪中学校・高等学校(以下、高輪中高)。“学力の伸長”と“人格の育成”を目標に掲げ、生徒が本来持っている能力を磨きながら、次の時代のリーダーを目指す人材を育んでいます。目標を実現するために高輪中高が独自で行っている教育プログラムの中でも、海外体験に注目。教室の授業で得た知識を海外で実践する研修で、生徒はどのような成長を実感するのでしょうか。

能力を磨き、人格を向上させる基本姿勢

基本的な生活習慣の指導を徹底し、心身両面の教育に取り組み、社会人としての資質を備えた男子を育てる。これが高輪中高の基本姿勢です。次の時代を担うリーダーを育成し、社会に出ても即戦力になれる男子を育てています。
また、生徒の将来を考えていくとともに、希望する大学へ進学するための学力が身につくように指導。さらに、クラブ活動や学校行事を通して、一生の友との絆を深める環境が整っています。

生徒インタビュー
「海外でぼくたちは成長できた!」

左から順に

N.Mくん
高1。米国ヒューストンからの帰国生。イギリスサマースクールを体験。
N.Tくん
高3。イギリスサマースクールとオーストラリア海外学校交流の両方を体験。
T.Sくん
高1。サンタクルーズホームステイとイギリスサマースクールの両方を体験。

高輪中高では、学校の授業で得た知識を海外で活用する機会があります。海外体験を終えた生徒たちは、どのような成長を果たしたのでしょうか。高校生の3人に話をうかがいました。

インターエデュ(以下、エデュ):海外体験に参加しようと思ったきっかけについて教えてください。

T.Sくん

現地での生活を体験したかったのが、参加した理由です。

N.Mくん

入学前から海外研修のことは知っていて気になっていました。海外に住んでいたので、また英語圏の国に行けることを、高輪中高を受験する際のモチベーションにして勉強を頑張りました。

エデュ:現地での生活はいかがでしたか。

T.Sくん

最初は不安だったのですが、接してくれたみんながフレンドリーで安心しました。

N.Mくん

アメリカ以外に海外での生活経験が無かったので、英語を勉強中のイタリア人と話す際には不安でした。でも、実際話してみると、分かり合えたので安心しました。

N.Tくん

中3で初めてのイギリスでは生活面で不安があったのですが、高1で二回目のイギリスでは、慣れもあって現地の人と積極的に交流することができました。

海外語学研修のようす
すべての海外語学研修で、日本人以外の生徒たちと学ぶ授業を体験します。

エデュ:海外の学校はいかがでしたか。

T.Sくん

授業は、4人程度のグループに先生一人がつくコミュニケーション重視の学習を行いました。英語圏ではない国から来た生徒も、英語の会話レベルが高かったので、自分の勉強不足を思い知らされました。

N.Mくん

ただの読み書きだけでなく、話して聞けることが必要だと感じました。

N.Tくん

イギリスではさまざまな外国の生徒たちと授業をしました。オーストラリアでは現地の生徒との交流をしながら、アボリジニの文化を学ぶオールイングリッシュの授業を受けました。英語漬けの日々を送ったので、語学勉強へのモチベーションが上がったと思います。

エデュ:海外で学んだことや成長した点はありますか。

T.Sくん

英語が分からないから何もしないのではなく、何でもいいので話しかけたらコミュニケーションが取れることが分かり、積極性が大事だと感じました。

N.Mくん

以前よりも日常的に英語を使うようになりました。学校近くの泉岳寺で道に迷っている海外の方がいたので、電車のダイヤを英語で教えることができました。

N.Tくん

普段からアルファベットを使う国の生徒と日本人とは大きな差があるなと実感しました。いろんなことを経験できたので、もっと長く滞在したかったです。

現地ならではのアクティビティのようす
オーストラリアでは、勉強だけでなく、現地ならではのアクティビティも楽しみます。

エデュ:これからの目標について教えてください。

T.Sくん

来年のオーストラリアはファームステイなので、日本では出来ない体験をしてみたいです。また、航空管制官を目指しているので、英語の勉強が大事だと思っています。これからもしっかり勉強します。

N.Tくん

世界を相手に工業系デザインの仕事をしたいです。元々考えていた、ものづくりをする仕事に加えて、海外体験のおかげで「世界」という新しい視点が加わりました。

N.Mくん

ヒューストン時代にNASAの関係者と話しているうちに憧れるようになったので、航空宇宙関係の仕事に就きたいと考えています。

アメリカ・サンタクルーズ・ホームステイ
アメリカ・サンタクルーズ・ホームステイ(中3、10日間)
自然豊かで、心地よい気候のサンタクルーズで過ごす語学研修・ホームステイ体験です。
授業やアクティビティを、現地の高校生・大学生と一緒に体験する研修スタイルで、ホームステイ先の家族とコミュニケーションを取る毎日を過ごしながら、常に英語で発言し、聞き取らなければいけない英語漬けの生活にチャレンジします。
イギリス・サマースクール
イギリス・サマースクール(中3/高1、13日間)
国際人の育成を目的に、ヨーロッパの歴史と文化にふれるイギリス・サマースクール。ロンドンから約1時間のギルフォードの丘陵地に建つサリー大学には、世界中から学生が集まっており、一緒に英語研修の授業を受けます。
また、さまざまなアクティビティを通して、他国の生徒たちとの交流も深まります。
オーストラリア海外学校交流
オーストラリア海外学校交流(高2、6日間)
高2全員でオーストラリア現地の高校を訪問し、一緒に授業を受けたり、お互いの文化を紹介するなどで交流を深めます。
3~5名に分かれて、各農家にお世話になるファームステイでは、今まで学んできた英語力・コミュニケーション能力を発揮する体験授業の集大成です。

横尾淳一先生インタビュー
「段階に応じて身につけられる英語力」

世界で活躍する実力を養うために、高輪中高では英語教育を重視しています。具体的にはどのようなプログラムがあるのでしょうか。入試広報部の横尾淳一先生にうかがいました。

エデュ:英語の授業を少人数で行うことでどのような効果が出ていますか。

横尾先生

英会話では1クラスを2つに分け、それぞれにネイティブ教員を配置していますが、学年が進むにつれて、確実に英語を聞き取り話す力が備わってきていると実感しています。

エデュ:授業以外で英語に関する取り組みはありますか。

横尾先生

中3ではスピーチコンテストがあり、クラスごとに英語で発表します。2分程度の長いスピーチを行い、優秀者は学年全体の前で発表します。また、中3から高2までGTECを全員受検しています。

スピーチコンテストのようす
少人数で学んできた英会話授業の集大成として、クラス単位でスピーチコンテストを開催。優秀者は学年全体の前で発表します。

エデュ:海外体験に向けて準備していることはありますか。

横尾先生

英会話の講習を実施して、現地の情報や注意点を説明しています。また、行く前に不安を解消し、モチベーションを上げることができるように心がけています。現地では最低限の干渉にとどめて、生徒の自主性を尊重しています。
生徒たちは、海外体験などの行事から外の世界に目を向けるようになりました。中には、イギリスの建築物に魅了された生徒が、ロンドン大学に進学した例もあります。

イベント情報

高学祭(文化祭)

2017年9月30日(土)・10月1日(日)
10:00~16:00

※入試相談コーナーを設置します。

入試説明会(保護者・受験者対象)

2017年10月8日(日)
10:00~12:00・14:00~16:00

2017年11月5日(日)
10:00~12:00・14:00~16:00

※参加には予約が必要です。
申し込みや問い合わせは、お電話でお願いします。
※各教科の出題傾向と対策についてお知らせします。

編集者から見たポイント

「自分らしくいられる」学校だと生徒が語る高輪中高には、生徒自身が考え行動できる環境が整っています。校内でも海外でも、先生たちは生徒の自主性を尊重して、ヒントを与えるアドバイザーに徹するそうです。そんな高輪中高の雰囲気を感じるには、学校に足を運ぶのが一番です。これからの行事や説明会に足を運んで、学校の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:高輪中学校・高等学校