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東京都市大学付属中学校・高等学校(以下、都市大付属)は近年、大学合格実績が急上昇している人気校です。2020年3月の卒業生では、難関大学の合格者はのべ527人にのぼります。今回はその背景に迫ると同時に、中学校3年間で60テーマに及ぶ実験を行う「理科教育の高い充実度」、帰国生が1学年40人以上在籍する「英語力・国際感覚を磨く学校環境」の魅力をご紹介します。
都市大付属では今春、GMARCH、早慶上理ICU、国公立大の現役合格者が527人に上りました。昨年の392人から大きく増え、中学受験生の間でますます注目されています。この要因を教頭の堤英次先生に聞きました。
堤教頭
英語・数学の基礎的な内容については頻繁に確認テストを行い、学習の遅れが出ないよう指導を徹底しています。また、応用的な内容に挑戦する放課後講習も充実しています。また、本校は厳格な校風ではなく、男子校にしては穏やかで自由な雰囲気の学校です。「自分自身をありのまま出せる安心感」が学力を伸ばしていると感じています。
堤教頭
生徒一人ひとりと向き合い、第一志望の大学に合格させたいと願っています。その結果が進学実績として現れるでしょう。難関大学を目指して、全力でサポートしますのでご安心ください。
現在、大学入試では思考力・判断力・表現力が重視されるようになりましたが、そうした資質・能力を都市大付属は以前から大切に育ててきました。その姿勢が強く表れているのが「理科教育の充実度」です。中学3年間で60テーマに及ぶ実験を行い、各実験結果を詳細に記述するレポートも生徒に課しています。いまや文系・理系のどちらにも求められる「探究する力」「記述力」を育てる都市大付属の理科教育。その魅力を2人の生徒に聞きました。
江尻くん
実験がたくさんあるのでただ教科書で学ぶよりも面白いですし、知識も身に付きます。また、実験テーマの中には「メッキを使ってキーホルダーをつくる」といった身近なものが多く、普段の生活と理科が関わっていることにも気づけました。
早嶋くん
僕は鏡を作る実験が印象に残っています。何気なく使っている鏡の原理を深く理解することができ、教科書以上のことが学べました。
早嶋くん
1年生の頃は穴埋め形式の簡単な記述から始まり、だんだん長く書くようになるので大丈夫です。
江尻くん
最初は難しかったですが、だんだん慣れてくると文章力が上がるのを実感できます。
詰め込み型の教育ではなく、生徒に気づきを与える都市大付属の理科教育。中学校の理科を担当されている中嶋亮太先生にその強みをうかがいました。
中嶋先生
実験内容をレポートに記録させることで、「論理的に考え記述する力」が身に付きます。また、実験した科学現象は忘れないため、大学受験にもいい影響があるでしょう。大学入学共通テストでは「身近な科学現象に対する理解」が問われますが、出題の可能性がある実験テーマも扱っています。本校の理科教育は生徒の成長と進路実現の両方にメリットがあると言えるでしょう。
中嶋先生
たくさんの科学現象を体感し、深い理解ができるところです。また、系列の大学が理系教育の伝統を持っていることもあり、実験教室は6部屋に分かれ、器具も多く揃えています。ここまで設備が充実している学校は珍しいのではないでしょうか。
都市大付属の強みは理科教育に留まりません。「日常生活の中で国際感覚を養うことのできる学校環境」も大きな魅力です。平成26年度から帰国生入試をスタートし、現在は各学年で40人を超える帰国生が在籍しています。そこで生まれる「一般生と帰国生が影響し合いながら学ぶ環境」について、さきほどのお2人に聞きました。
江尻くん
普段の生活の中で教科書にはない英語表現を聞くことがあり、とても勉強になります。英語の授業は一般生と帰国生が合同で受けるものもあるのですが、帰国生は発音が圧倒的に上手いです。追いつきたいという気持ちになります。
早嶋くん
英語力が一定の水準を満たしている生徒が参加しています。アメリカで使われている教科書で学ぶなどハイレベルな内容なので、英語力を維持できるのではないでしょうか。ディベートやプレゼンテーションが多く、ネイティブの先生と話すのも楽しいです。
江尻くん
外国について多角的な見方ができるようになりました。たとえば、海外のニュースについて現地で生活した経験がある生徒と話し合うと、報道されている以上のことが分かります。
早嶋くん
僕はアメリカで生活した経験はありますが、ほかの国から来た生徒の話を聞くことができるので楽しいです。帰国生でも視野が広がる環境だと思います。
一般生と帰国生が学びあう都市大付属。主幹教諭の松尾浩二先生からも改めて、その長所をご紹介頂きます。
松尾先生
帰国生の6~7割は英語圏での生活経験があり、その多くは英語を流ちょうに話すことができます。そんな姿に影響され、「少しでも近づこう」と一生懸命に学習を始める生徒、留学を決める生徒が少なくありません。学校全体で英語を学ぶ意欲が高まったことは、各種検定試験の結果からも顕著に分かります。
松尾先生
英語力が高い生徒向けの取り出し授業を行い、英語力を維持できるようにしています。学校外の英語塾に通うのは大変なので、その負担をなくしてあげたいです。また、一定の帰国生の人数を確保し、一般生に対して気後れしない環境を実現できています。一般生と帰国生の間に壁はありません。お互いに影響しあう「化学反応」が起き、サポートしあう関係性が生まれています。
都市大付属の国際教育の魅力は帰国生の多さだけにとどまりません。海外研修も充実しており、「アメリカ研修旅行」や「マレーシア異文化体験」のほか、ニュージーランドを行先として夏休みの語学研修、希望者向けの3か月ターム留学も実施。多彩なプログラムが用意されています。
今の子どもたちは大学卒業後、グローバル社会を生きることになります。国際色豊かな環境で進路実現できる都市大付属はとても貴重な学校なのではないでしょうか。
水曜ミニ説明会
2020年12月2日(水)
10:00~11:30
※小学6年生とその保護者の方を対象とします
土曜ミニ説明会
2021年1月16日(土)
10:00~11:30
※小学6年生とその保護者の方を対象とします
堤教頭
一つ挙げるとしたら「授業にかける熱意」です。本校は「生徒が塾・予備校に行かずに、志望校に合格できる」ことを目指しています。教員は1コマの授業準備にかなりの時間をかけ、ICTを使った発表活動やグループワークなど多彩な学習内容を用意しています。そのため、生徒の学習意欲が高まり、合格実績につながったのではないでしょうか。教員の熱意に生徒が応える信頼関係が本校の最大の強みです。