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中学校最後の3か月を海外で!ニュージーランドで磨かれるのは英語だけじゃない!

inter-edu's eye

「海外に行きたい!」。生徒の願いを叶えるため、東京都市大学付属中学校・高等学校(以下、都市大付属)は3年ぶりにニュージーランドターム留学を再開しました。中学生から高校生へと進学するタイミングで、3か月間にわたって海外生活を経験するプログラムです。英語力以外の面でも、大きな成長を遂げることができました。今回はこちらの留学を入口に、多彩な体験を積ませ、将来への一歩を後押しする都市大付属の教育に迫ります。

01 他校より一歩早く! 本格的な海外経験

ニュージーランドターム留学は希望者制で、実施期間は中学3年生の1月~3月末。長期間の留学は、高校進学後に行う中高一貫校が多いなか、都市大付属は早い時期に本格的な海外体験を積むことが可能です。

生徒たちは語学学校で1週間程度かけて英語のコミュニケーションに慣れてから、ニュージーランド各地の学校に散らばり、たった一人で現地の子どもたちと同様に学校生活を送ります。

02 一人ひとりが違った学校へ! 自分だけの体験と出会う旅

ニュージーランドターム留学について、現在高校1年生の生徒たちに振り返っていただきました。

留学先の学校の紹介をお願いします。

舌崎くん
舌崎くん

舌崎くん

オークランド市のロズミニ・カレッジに通いました。カトリックの男子校で都市大付属の姉妹校の一つです。毎週日曜日はアセンブリーというキリストを讃える行事で、神父の方が僕の額に灰で十字架を描いたこともあって、異文化を感じることができました。

授業はすべてICTで、年齢が下の生徒に使い方を習うこともありました。みんな本当に上手に扱えて驚かされます。留学生も現地の生徒と同じ課題に取り組むので、キリスト教の授業でプレゼンテーション用の資料を作成するといったすごくチャレンジが必要なこともありました。

池田くん
池田くん

池田くん

ウェリントン市のウェリントンハイスクールという学校で、制服がなく男女共学という普段と全く違う環境でした。1歳下の学年に入って授業を受けたのですが、見た目は幼い印象の生徒でもディスカッションではしっかり自分の考えを表現するんです。「ニュージーランド原住民の歴史」といった難しいテーマについても、ちゃんと意見と知識を持っていました。

たくさんの人種の生徒がいる環境で学ぶのは初めての体験でした。一人ひとりの個性を尊重して、自由にさせてくれる校風があったと思います。日本文化が好きな生徒が多くて、アニメの話から仲良くなれることもありました。

留学生は「特別じゃない」ぶつかった壁をどう越えたか

現地の学校の生徒と仲良くなっていく過程を教えてください。

舌崎くんと現地の学校の生徒

舌崎くん

留学生だから歓迎してもらえるかなと思っていたら、全くそういうことはありませんでした。最初は、自分から話しかけていくのが基本です。一人でいるときに「どんな話題なら会話が弾むかな」と考えて、一歩踏み出してみる。その繰り返しでした。

池田くん

僕はバスケットボール部に所属していて、現地の学校でもバスケットボールのクラブに入りました。プレイ中に話す内容は日本とほぼ同じなので、そこから会話に慣れていって、よく話す仲間ができて…という流れでした。

留学中に感じた壁を教えてください。

舌崎くん

英語を聞き返すと「What?」と言われてしまうのが怖かったです。でも、向こうとしては別に普通に接しているだけだったようで、最終的には仲良くなれました。ほかの生徒の真似をする、文法を気にせず、言い回しのパターンを意識して話すことで格段に変わりました。

池田くん

最初は落ち込むこともありました。オリエンテーションで先生が何を言っているのかが分からないところからのスタートでした。会話中、すぐに返事できないと知らんぷりされてしまうこともありましたね。でも、聞き返すのを恐れず、自分から発信していく姿勢があれば、仲良くなれる人と出会えるものだと思います。

留学を経験してご自身が変わったところ、新しく気づいたことを教えてください。

舌崎くんと現地の学校の生徒たち

舌崎くん

すごく自信がつきました。ニュージーランドではショッピングをするのも緊張しましたが、そうした些細なことを一つひとつクリアするたびに達成感がありました。

池田くん

ニュージーランドの生徒と接していて、「自分は間違ってない」という考え方の気が強い人が多いなという印象がありました。もしかしたら、僕は謙虚すぎるのかもしれないと思い直して、堂々と生きようという気持ちが生まれました。

03 海外研修はほかにも! より短期間でチャレンジしやすく

都市大付属には今回ご紹介した以外にも多彩な海外研修の機会があります。英語が好きなお子さまにぜひチェックしていただきたい学校です。

マレーシア異文化体験プログラム

中学3年生の夏に実施。多民族・多言語のマレーシアの姉妹校に通いながら、異文化を肌で感じる10日間。ホームステイをしながら、国際交流に挑戦します。

マレーシア異文化体験プログラムの様子
マレーシア異文化体験プログラムの様子

ニュージーランド語学研修

高校1年生を対象に姉妹校4校で夏休み中の3週間にわたって学ぶプログラム。中3ターム留学と同様に現地校の生徒と2人1組で行動します。

ニュージーランド語学研修の様子
ニュージーランド語学研修の様子

04 保護者から精神面の成長を実感する声も

ここからは英語科の主幹教諭 松尾浩二先生にニュージーランドターム留学の意義について、そして都市大付属の教育方針についてうかがいます。

ニュージーランドターム留学を経験して、生徒はどのような成長を遂げますか。

松尾先生

当初は語学の習得を目的に始めたプログラムですが、ターム留学は精神面の成長についても強く期待できることが分かってきました。「これまで何も話してくれなかった我が子が学校生活について話すようになった」「家事をするようになった」「自分から行動するようになった」…保護者からもこうした声が寄せられています。

留学の様子

海外生活は生徒の心にどのような影響を与えるのでしょうか。

松尾先生

留学生は「お客さま」ではありません。海外で初めて会う人に、初めて訪れる環境で、自ら積極的に働きかけていくことが求められます。そうした経験が、誰しもが経験する思春期のモヤモヤを乗り越えるヒントになるのではないでしょうか。普通ならそれを乗り越えるのに2~3年かかる答えが、ターム留学の短い期間に見つかるのかもしれません。

都市大付属の「将来の青写真」を描く学習とは

生徒の精神面での成長を促す学習体験には、ほかにどんなものがありますか。

都市大付属の生徒たち

松尾先生

都市大付属の中学3年生には、「キャリア・スタディ」といって、将来の青写真を描く取り組みがあります。各界で活躍する社会人講師の方々に来校していただき、生徒たちに仕事にかける思いを伝える時間を設けています。また、夏休み中には班毎に本校OBの働く企業を実際に訪問します。

都市大付属の生徒たち

松尾先生

また、高校1年生で半年にわたって取り組まれる「中期修了論文」では、ゼミ形式で指導を受けながら4000字以上の論文を書き上げることに挑戦します。以前、ある大学生から自身の論文に引用したいという依頼がありましたが、そのクオリティーの高さには感心させられます。中高6年間のちょうど真中に位置する「キャリア・スタディ」と「中期修了論文」が、卒業後をしっかりと見据えた深い学びにつながっています。

05 東大合格者は全員現役!早慶に125名!大学合格実績をチェック

23年度の大学合格実績を見ると卒業生228名のうち、都市大付属は東京大学に7名(全員現役)が合格。国公立大学の合格者は79名に上ります。早稲田大学には66名(現役59名+既卒7名)、慶應義塾大学には59名(現役54名+既卒5名)が合格しました。国公立大学医学部でも合格者が多数出ています。松尾先生に聞いたところ、「ここ数年、最後まで志望大学を変えない生徒が増えている」「先輩に追いつこうと努力する雰囲気がある」とのこと。都市大付属なら6年後に大きく期待できます。

06 ぜひ学校訪問で確かめてほしい「師近距離」の教育

松尾先生

松尾先生

都市大付属には「距離」という表現があります。生徒に耳を傾けながら、言うべきことは言う。ただし、過干渉にならない。その適度な距離感を大切にする教育方針を指す言葉です。厳しすぎず、優しすぎない絶妙な指導が本校の伝統なのです。

編集後記

海外留学、キャリア教育など、全方向から生徒の資質を磨く都市大付属。先輩方の積極的な姿に、マイペースなお子さまも影響を受けるに違いありません。国際社会を見据えながら、最高の6年後へ歩き出しましょう!

イベント日程

「授業見学ができる」土曜ミニ説明会

2023年10月14日(土) 10:00〜11:30

2023年12月2日(土) 10:00〜11:30

2024年1月13日(土) 10:00〜11:30

学校説明会

2023年6月17日(土) 14:00~16:30

2023年9月9日(土) 14:00~16:30

イブニング説明会
(【同時開催】帰国生説明会)

2023年7月19日(水) 18:30〜20:00

柏苑祭(文化祭)

2023年9月30日(土)、10月1日(日)

入試説明会

2023年11月19日(日) 10:00~12:30

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:東京都市大学付属中学校・高等学校