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inter-edu’s eye
国内有数のスポーツ強豪校として圧倒的な知名度を持つ帝京大学系属 帝京中学校・高等学校(以下、帝京中高)は、都内にありながら緑に囲まれた文教地区に位置しています。中高一貫校ならではの手厚い学習指導や、中学生の成長に焦点を当て、その強みや魅力をご紹介します。
生徒や家庭に寄り添ったガイダンスや面談を繰り返すことで、自らの適性を知り、学習方法をブラッシュアップしてきた中学生の3名からお話をうかがいました。
授業を通して得意になった教科や、苦手な教科への取り組み方を教えてください。
もともと数学が得意でしたが、文章の説明が多い理科に苦手意識があるので、そういった科目は、早めに登校して友だちと勉強したり、教科書を何度も繰り返し読み込んで、分からない箇所をそのままにはしないように心がけています。先生に質問することが多く、要点をまとめて教えてくれるので、とても助けられています。
ネイティブの先生との英会話授業が楽しいので、もっと上手に日常会話をしてみたいと思って勉強を続けていたら、少しずつ英語が得意になってきました。毎週、英単語と文法のテストを受けていますが、覚えられなかったポイントは、自分で問題を作って何度も声に出しながら読み返すことで頭に入れています。
苦手な数学は、授業中に理解できなかった内容を職員室で質問するのですが、短い休憩時間でも先生方は分かりやすく教えてくださいます。
一貫進学コースには朝読書の時間があり、文章を読むのが好きになったおかげで、国語と英語が得意科目になりましたが、苦手なのは数学の計算問題です。難しい問題は友だちや先生への相談からヒントなどをもらっていましたが、そのアドバイスから自己分析することで、自分に合った勉強方法を見つけることができました。いろんな人の意見を聞いてみることで初めて発見できたことがたくさんありますね。
学校で身につけた自分なりの勉強法があるのですね。
一貫特進コースでは国・数・英の小テストを毎朝受けるので、勉強の理解度を確かめることができます。ハイレベル補習という時間があり、授業より難しい演習問題に取り組むことで数学の成績を伸ばしてきました。いつもは、教科書に載っている例題や答えに目を通しておいてから、簡単な問題、難しい問題へと順序立てて挑戦するようにしています。
小テストの追試は満点になるまで何度も繰り返すのですが、一度で満点を取れない悔しい体験をしたことがあるので、油断をすることは許されないなと思いました。自作の暗記表を作って、大切だと思うポイントをまとめているうちに覚えることも多いです。定期考査が近づいてきたら、その暗記表を見返すことで成績が上がったこともありますよ。
英・数の定期考査や小テストで指名補習を受けなくて済むように、小テスト対策に集中してきたおかげで、授業で学んだ内容はその日のうちにまとめる習慣が身につきました。
定期考査のたびに勉強不足を後悔することがなくなり、今までのノートを少し見直すだけで良くなったんです。余った時間を趣味に費やせるのでおすすめしたい勉強法です。
面談や教科相談会で先生から受けたアドバイスを教えてください。
面談では定期考査の成績を分析してもらいます。苦手な理科の勉強法について一緒に考えてもらった際には、問題の範囲を全部やり直すよりも、単元を絞り込んで勉強したほうが良いとアドバイスをいただきました。生活面での悩みや自習時間の使い方など、細かいことも相談しています。
将来の進路に必要な勉強の進め方を教えていただきました。理系学部進学を目標にしているので、苦手意識のある数学を克服するために、これからも相談に乗っていただく機会が多いと思います。
好きな科目ばかり勉強していて大丈夫なのかと思い悩んだ時期があり、先生からは今のままで良いと太鼓判をいただきました。多くの事柄に興味を持ち、視野を広げることが大切だと肯定してもらえたんです。僕の場合は、教えてもらうよりも自分自身で調べたほうが達成感を得られるタイプだと理解できたことがうれしかったですね。
数学科教諭で中2クラスを担当されている工藤慶之先生から、家庭との連携や指導姿勢についてお話しいただきました。
学習ガイダンスなどで話されている内容をお聞かせください。
本校には学校で充分な教育をするという考えがあり、入学後すぐの学習ガイダンスでは、小学校との違いを説明しながら、授業よりも先に全体の学習計画や本校の考え方をお伝えしています。頻繁に開催される保護者会や面談の際には、生徒を交えながら苦手科目の対策や家庭での学習環境についても話し合っています。
中1生の数学を指導して何度も見てきたのが、算数が数学に変わったことで苦手意識を持ってしまう「中1ショック」と呼ばれる現象です。これを乗り切るためには、授業だけでなく家庭学習での取り組みも必要になってきます。中学の段階で自分なりの勉強法を確立し、高校生になって躍進するための道筋を立ててあげることが、我々の使命の一つと考えています。
先取りと繰り返しを交互に進めていく学習スタイルの成果をお聞かせください。
特進・進学それぞれのコースで先取り学習の進度は異なりますが、どちらのコースでも生徒に負担がかからないように気を配っています。しかし、学習の成果を確認できる復習の時間も必要ですから、バランスの取れた学習進度が大切です。
勉強へのモチベーションを維持し、苦手意識を持たせないためにも、相談の回数を増やしたり、アプローチの仕方を厳選して接しています。伸び悩んでいる生徒にこそ手をかけるべきで、できる生徒は自らの意思でどんどん伸びていくものです。一人ひとりに備わっている本来の伸びしろを活かし、学年全体をレベルアップさせていく指導が、本校ならではの強みと言えます。
生徒からも話があった部活動と勉強の両立についてお聞かせください。
勉強こそが最も重要であり、部活動はプラスアルファの要素だと諭しています。もしも部活動を理由に勉強を怠るようなことがあれば、教職員一同は必ず注意します。ゲームやスマホなど誘惑にあふれる時代ですが、勉強に集中する時間を自ら作り出せるのなら、私たちが押しつけることは何もありません。結局は自分自身で学び始めないと学力は定着しません。そのための学習習慣をつけるサポートを本校では徹底しています。
※要予約
イベント名 | 日時 | 詳細 |
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中学3年生による 学校紹介(特進・進学) |
2021年9月18日(土) 10:30〜 | 3年生がコースの特徴をお話しします。 |
授業見学会 | 2021年10月16日(土) 10:30〜 | 授業見学ができます。 |
過去問題研究対策会 | 2021年11月13日(土) 13:30〜 | 算・国・理・社・英の過去の入試問題の傾向と本年度入試の対策について説明します。 |
入試問題研究会 | 2021年12月11日(土) 13:30〜 | 本校の入試問題について、徹底解説。卒業生からのアドバイスもあります。練習問題へ取り組むことで入試突破の自信がつきます。 |
直前!入試問題説明会 | 2022年1月8日(土) 13:30〜 | 入試についての直前の情報・アドバイスをお話しします。 |
今後の目標を教えてください。
入学したての時期から、楽しみにしていたオリエンテーション合宿などの学校行事がなくなってしまいました。勉強はもちろん頑張っていきますが、たくさんの行事を楽しみながら友だちを増やして絆を深めていきたいです。
部活動で大会優勝を目指しているので、週3回の練習の合間に時間を有効活用しながら、勉強と部活動の文武両道を実現させることが一番の目標です。帝京生として過ごす時間を充実させながら、自分で決めた進路に向かって頑張ります。
少し引っ込み思案な性格なのですが、クラスのみんなと団結しながら学校行事を引っ張っていける存在になりたいと考えています。まずは友だちとの楽しい思い出をたくさん増やしていきたいですね。