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地球思考 global thinking

inter-edu’s eye

「教養と行動力を兼ね備えた女性(ひと)の育成」を建学の精神として、時代に応じた教育を展開している東京女子学園中学校・高等学校。これからの時代に必要な力として「地球思考」をキーワードに、自ら考えて行動できる女性をはぐくんでいます。東京女子学園が掲げる「地球思考」とは、どのような考え方なのでしょうか。東京女子学園が目指す女性像に迫ります。

東京女子学園中学校・高等学校の生徒

「地球思考」。時代に必要な人材をはぐくんできた東京女子学園が今、重要視しているキーワードです。グローバル化の加速により国際社会がより身近になっている現在、地球規模の広い視野で考え、生きる力を身につけることのできる女性をはぐくむための基盤となるのが「地球思考」です。それは、創立以来から受け継がれている「人の中なる人となれ」という教育理念にもつながっています。周りの人たちに感謝しながら人のために自分のために輝ける存在になるためにも、必要な力だと考えています。

「地球思考」をはぐくむための主体となるのが21世紀型教育です。生徒が教え合う授業や課題解決型の学習など、教科の枠を越え、ディスカッションやプレゼンテーションを通して生徒の知的好奇心を高めます。その他、ICT教育、新聞を使った朝の読解の時間、海外研修などを通して、こうした「地球思考」を育てていきます。社会が変わっても、時代が変わっても学び続けられる女性に成長し、国境の枠を越え世界に羽ばたいていくための環境が東京女子学園にはあります。

「地球思考」を伸ばすための「思考コード」

世界とつながる女性を目指すために、「考える力」=「地球思考」を伸ばすにはどうしたら良いでしょうか。それを分かりやすく示したのが「思考コード」と呼ばれる表です。東京女子学園の象徴である梅の花が、つぼみから花が咲き、実をつけるように、段階に応じて「地球思考」を身につけるための方向性が示されています。

東京女子学園地球思考コード
「地球思考」を身につける授業

横軸は、「知識理解」「論理的思考」「批判的・創造的思考」と段階を踏んで思考力が深められるようになっています。例えば、「自動車はガソリンで走る」というのが「知識」だとすれば、どのような仕組みで自動車が走るのかを考えるのが「論理的思考」、そして、自動車から排出される二酸化炭素が地球温暖化に影響するなど、地球を守るためにはどのようにしたらよいか発展的に考えるのが「批判的・創造的思考」になります。その一方、縦軸に示したのは、環境範囲です。一人で自立して行動することから始め、次の段階ではグループで考えを深め、最終的には幅広い範囲で行動するという流れを目指しています。そして、最終的には「C3」である地球規模で批判的・創造的な考え方を持つことがゴール地点となります。

世界に羽ばたくためのツールになるICT&英語教育

地球規模で考え、行動できる女性を育てるために、東京女子学園が力を入れているのがICTと英語教育です。
ICTは中1から高3まで、一人1台iPadを配付。授業で使用するほか、宿題や連絡事項もiPadを使っています。進路学習もリアルタイムで情報を取得。生徒一人ひとりに応じたきめ細かな指導を心掛けています。

授業のようす

東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす01
東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす02
東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす03
東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす04
東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす05
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東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす09
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東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす12
東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす13
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東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす02を拡大表示する
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東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす12を拡大表示する
東京女子学園中学校・高等学校の授業のようす13を拡大表示する

生徒の声

iPadを使用することで、いろいろな文法の復習も、単語の確認も簡単にできるので楽しいです。

録音で自分の発音のチェックもできるので、普段の授業とは違った感覚で学べます。

学習用アプリが豊富なので楽しく、積極的に勉強できます。

今まで紙で配布されていたものがiPadにまとめて入るので、すぐに取り出すことができてとても便利です。

学校の声

英語を学ぶことは楽しいこと、人前で英語を使うこと、間違っていても表現しようとする気持ちを持たせること、クラスメイトがどのように英語を表現するのか興味を持つことを学ぶ最初のステップとして、ICTを活用して「他者に伝える」ことへのハードルを下げています。
いま、ICTを使用する側の取捨選択と情報処理能力が問われていると感じています。学校としては、生徒一人ひとりにとっての情報処理方法を指導するのでなく、どのように整理することが、個人において有利となるのかを、試行錯誤していく過程を中学・高校で経験させています。「答えは一つではない」ということを生徒一人ひとりが認識し、オリジナルを求めていく人であって欲しいと考えています。「常により良い方法」は何かを自問自答し続けていけるように成長して欲しいです。

落合 裕子 教頭が話す、東京女子学園の魅力

落合 裕子 教頭

本校では、創立当初から時代に応じ、さらに先んじた教育を進めてまいりました。グローバル化が進み社会が変わり、大学での学びも変わってきている今、中学・高校の学びも変えていかなくてはなりません。グローバルに活躍するためには、世界を知り、日本の文化を学んだうえで自分の意見をしっかりと持つことが大切だと考えています。今の時代に必要な力として本校が掲げているキーワードが「地球思考」です。地球規模で物事を考え、世界につながる女性を目指す。学んで、考えて、生きる力を身につける。「思考コード」やICT、英語教育などのプログラムを提供し、きめ細かな指導で充実した中高の6年間が送れるように教員一同で努力してまいります。

東京女子学園はとても良い学校です。生徒は「学校のために」と思いやりを持ってくれていますし、卒業生はよく学校に顔を出してくれます。私たち教員は、在学中も卒業後も「心の拠り所となる学校」であってほしいと願っています。卒業生も含め生徒の成長をこれからもサポートしていきます。

編集者から見たポイント

東京女子学園には大学の帰りに立ち寄ったり、母親になって子どもを連れてきたりするなど、卒業生がよく遊びに来るそうで、先生方も卒業生の成長を見るのを楽しみにしているそうです。生涯付き合える母校があることは、生徒たちにとって頼りがいのある、大きな財産になるのではないでしょうか。「地球思考」を身につけ、世界へ羽ばたいた生徒が、再び母港(母校)に顔を出すのを先生方は心待ちにしていることでしょう。

注目のイベント日程

プログラム 日時
梅香祭(文化祭) 9月23日(土) 10:00~15:00
9月24日(日) 9:00~15:00
AL 体験授業 10月14日(土) 14:00~
AL 体験授業 11月12日(日) 10:00~
英語・思考力入試体験 11月18日(土) 14:00~

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:東京女子学園中学校・高等学校