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併設校のある学校への受験を検討するとき、懸念項目の筆頭といえば「内部生と外部生の関係」ではないでしょうか。例に漏れず、東洋英和女学院中学部・高等部(以下、東洋英和)の説明会でも、「内部生と仲良くできるのか」「新入生が友達を作りやすい環境はあるのか」という質問が後を絶たないといいます。そこで、実際のところはどうなのか中1生の声に耳を傾けてみました。
幼稚園・小学部から
の英和生
中学部から
の英和生
入学前の気持ち
- 幼稚園・小学部出身の生徒の輪の中に入っていけるか不安
入学前の英和生へのイメージ
- 静か
- THEお嬢様
- 「オホホ」と笑う
実際は…
- 明るくて元気
- 積極的に話しかけてくれる
- 話しかけやすい雰囲気がある
中学校は、学年5クラスすべてが内部生と外部生の混合クラスです。
1年5組の生徒たちはどうやって友達を作ったのでしょうか。
担任の川口史高先生と一緒に入学当初を振り返ってもらいました。
入学式で友達ができた
このメンバーとは入学初日から仲良くなっていたよね。
M.Mさん小学部から英和生
周りの子が話しかけてくれて、それで緊張が解けて自分からも話せるようになったんだ。
M.Wさん中学部から英和生
私もそう。出席番号が近かったY.Yさんが話しかけてくれて、そこにM.Wさんが加わって、そうやって友達が増えていったの。
A.Yさん中学部から
出席番号が近い子には自分から声をかけようと思っていたんだ。過去の面白エピソードを話したら、みんな笑ってくれて、話が弾んで盛り上がって。
Y.Yさん幼稚園から英和生
話しかけてくれて嬉しかったよ。
A.Yさん中学部から
私は出席番号がうしろのY.Yさんの上履きが当たったことがきっかけで話をしたんだよね。Y.YさんとM.Mさんと仲良くなったことで、幼稚園や小学部出身のほかの子ともどんどん話すようになって。
M.Yさん中学部から
ほかにも入学式では、中学部から入った子に「(制服のネクタイの)英和結びを教えて」と声をかけられたんだ。私のネクタイを見て「こんなふうに結びたい」と言ってくれてうれしかったな。入学式で友達がたくさんできたから、お父さんやお母さんは喜んでいたよ。
M.Mさん小学部から
私も。お母さんと「クラスの子と仲良くなれるかな」って話していたから、入学式でその不安が吹き飛んで親子でほっとした。
M.Yさん中学部から
入学式のあと、Y.Yさんと一緒に帰ったんだよね。そうしたらお母さんが、「一緒に帰った子、明るくてフレンドリーだね。よかったね」って安心していたよ。
M.Wさん中学部から
クラスメイトに会えるから学校が楽しい
1学期は自宅学習や分散登校の後、夏休み前にやっとクラス全員で過ごせるようになったよね。そんな状況だったのに、みんなすぐ仲良くなって昼休みにはグラウンドで楽しそうに鬼ごっこをしていたから驚いたよ。
川口先生
全校登校が始まって、1週間後にはみんなで盛り上がれるようになっていたもんね。
M.Mさん小学部から
外で遊ぶことが好きだから、「早くお昼ご飯食べて鬼ごっこしよう」ってグラウンドに誘ったんだ。そうしたら、3組や4組の子も外に出てきて「入れて」って言ってくれて。授業が終わったら友達と遊べると思うと、いまは勉強頑張ろう!ってやる気が出る。
Y.Yさん幼稚園から
友達に会えるから登校できるようになってすごく嬉しかった。授業もオンラインより先生が目の前で教えてくれるほうが楽しいし、集中できる。
M.Wさん中学部から
中学生になって初めて受けた聖書の授業は、先生が面白いエピソードを話してくれるから親しみやすかったな。
M.Yさん中学部から
ホームルームの時間では、手作りの名刺をみんなで交換したよね。
川口先生
名刺には通学路や好きなものが書いてあって、一番役に立ったのは誕生日。だって友達にプレゼントをあげられるから。
M.Mさん小学部から
うん。名刺がきっかけで7月の誕生日にはM.Mさんからはメッセージカードをもらったり、クラスメイトから誕生日プレゼントをもらえてうれしかった。登校できるようになってすぐだったから、まさか誕生日を祝ってもらえると思わなくて、驚きとうれしさで胸がいっぱいになったよ。
A.Yさん中学部から
Web面接のときに、A.Yさんのお母さまも誕生日プレゼントのことをよろこんで話してくださったよ。他にも「通っていた小学校では何かしてもらったとき素直にお礼を言えない雰囲気があったけれど、東洋英和はみんなが自然に『ありがとう』と言い合う環境があって、そうした学校に通えることがうれしいです」と言ってくださるお母さまもいて、先生も心が温かくなったな。
川口先生
「ありがとう」が飛び交う学校
5組の子はみんな明るくて活発で、すごくやさしい。
A.Yさん中学部から
そうだね。帰りのHRでプリントを配るとき、係の生徒が大量の紙を抱えていたら、周りの生徒が次々に立ち上がって手伝っているね。
川口先生
仲のいい友達だけじゃなく、周りに困っている子がいたら助けてあげたいと思っているから。
M.Mさん小学部から
「隣人を自分のように愛しなさい」と敬神奉仕の考えを教わっているし。入学して間もない頃、まだ友達になっていない子が教科書を忘れて、先生に言い出せなくて黙っていたから「私の教科書、見る?」と声をかけたよ。
Y.Yさん幼稚園から
クラスで持ち物の確認をすると、誰でも親切に教えてくれる。優しくされると私も誰かに優しくしたいと思う。これが敬神奉仕なのかな。
M.Wさん中学部から
先輩もやさしいよね。朝、マスクを忘れたことに気づいてタオルで口をふさいで歩いていたら、知らない先輩が新しいマスクを差し出してくれて感動したもの。
Y.Yさん幼稚園から
私も後輩が入ってきたら絶対優しく接する。
M.Yさん中学部から
私は敬神奉仕を頭の片隅に置いて行動できる先輩になりたいな。
M.Wさん中学部から
新型コロナウイルスの影響で入学式は6月に延期となり、分散登校までオンライン学習を続けていた東洋英和。そんな中、学校では高3生有志が後輩のために校歌の動画を作成し、在校生用サイトで公開しました。校歌の1番では多くの在校生が登場し、2番では画像を交えて年間行事が紹介され、3番では学校生活におけるQ&Aが画面に流れ、工夫を凝らした内容に。すると、動画を見た新1年生から「先輩の笑顔が不安をやわらげてくださいます」「私も上級生になったら形は違っても誰かのために何かしたいと思いました」「私も6年後、先輩方のようなお姉さんになりたい」といった御礼のメッセージが届いたそうです。後輩は先輩の優しさに触れ、憧れと尊敬の念を抱いて成長していく。そんな東洋英和らしいエピソードが今年も生まれていました。
今回の中1生5人の担任で入試広報の担当でもある川口先生は「コロナ禍の中で、高3有志の「校歌を歌おう」や各クラブの紹介動画、生徒会の英和結び(ネクタイの結び方)や持ち物紹介動画など、学校が一体となって新入生を迎え入れました。そんな中、入学した今年の1年生は、人とつながること、相手の立場に立ち行動すること、という気持ちがより一層強い学年になるかもしれません。
入学後の学校生活に不安を持つこともあるかもしれませんが、東洋英和は学校全員で温かく迎え入れます。ご心配いりません。」と語ってくれました。
今年度はコロナ感染症もあり学校を見学できる機会はないそうですが、「少しでも学校の様子を感じていただけるように」と、学校サイトにたくさんの動画があります。ぜひご覧ください。
中学部から入学してくる生徒へのイメージ
実際は…