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ホストファミリーとしての経験が米国研修で活きた! 密度の濃い浦和ルーテル学院の国際交流

inter-edu's eye

青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校・高等学校(以下、ルーテル)は、一人ひとりの才能や長所を見出し、世界に貢献していく人間を育んでいます。その目標を実現するための教育プログラムの一つに「英語・国際教育」があります。今回は、濃密な時間と貴重な経験が一生の宝物になるルーテルの国際交流プログラムに迫ります。

学校公式サイト

ルーテルの国際交流を支える研修プログラム

ルーテルには、特徴的な研修プログラムがあります。そのプログラムの概要と、学校のねらいや経験を通して期待できる成長について英語担当の石井先生とエミリー先生に話を聞きました。

ホストファミリーとして生徒を受け入れ

日本研修

留学生との観光

6月中旬から約10日間

中1~高2

アメリカのフェニックスにある、姉妹校クライストルーサラン教会の中高生をホストファミリーとして受け入れるプログラム。

年齢の近い生徒と交流を持てる身近な研修です。この研修を経てその後の米国研修(後述)に参加するので、安心して臨めるのも魅力です。米国研修でどんな人たちと過ごすのか疑似体験ができます。

エミリー先生

語学研修でも修学旅行でもない体験研修

米国研修

米国研修のようす

夏休みの約3週間

中3~高2

アメリカのカリフォルニアとアリゾナに滞在し、英語を通して海外の文化や生活、キリスト教信仰を学ぶプログラム。

教員として生徒の授業以外の顔を知ることができる有意義なプログラムです。一緒に過ごすことで個性や特徴などがわかり、教員としての幅も広がりました。

エミリー先生

教員は事前に一度現地に赴き、同じ内容を経験します。生徒が何を学べるのかを考えるよい機会になります。

石井先生

もっと学びたい!の意欲にこたえる

1年間の留学

高2の夏~高3春までの約1年間

姉妹校のあるアメリカのフェニックスに1年間留学するプログラムです。現地の家庭で「家族」として過ごし、姉妹高校へ通います。姉妹校で習得した単位は帰国後、日本の単位として認定されます。

留学から帰ってきた生徒は、リスニングを向上させて戻ってくるだけでなく、もっと外国で学びたいという強い気持ちを抱いて帰ってきますね。

石井先生

教員のための研修

FDP(教師交換研修プログラム)

毎年5月

教員のための研修。アメリカのコンコーディア大学の教授2人と大学生2人が来日し、ルーテルの授業を見学したり、礼拝で話をしたりします。

以前は教授だけだったのですが近年、大学生も一緒に来日します。ルーテル生にとっては海外の大学生と触れ合えるいい機会でもあります。

エミリー先生

ルーテルの研修プログラムの魅力

石井先生とエミリー先生

生きた英語を学び、国際感覚を身につけるルーテルの研修プログラム。その意義についてエミリー先生は「英語力を高めたり、世界観を広げたりするのに有効な内容だと感じます。また研修を通して、生徒はホストファミリーと絆を深めたりクリスチャンとの出会いで神様を近くに感じたりするなど、新たに人との関係の構築ができるのも魅力です」と説明。

石井先生も「自分が持っている賜物を見つけ、それを大人になって使える人になってほしい」と生徒に期待を寄せています。エミリー先生は「保護者の方にとってもわが子の成長を感じる機会となり、プラスになると思います」と研修のメリットを話しました。

日本研修&米国研修親子インタビュー

研修を通して生徒たちはどのように成長したのでしょうか。今年、日本研修でホストファミリーとして留学生を受け入れた後、米国研修に参加した高1生2人とそれぞれのお母さま、お父さまにお話をうかがいました。

アメリカで自分の夢が見つかった! Yくん親子

Yくん親子
小学校からルーテルに通う高1のYくん親子。

日本研修に参加したきっかけを教えてください。

Yくん

もともと留学をしたいと考えていたので、その前にホストファミリーの経験をしておけば、より楽しめるかなと思い希望しました。自分の英語がどれだけ通用するか知りたかったのも理由です。

お母さま

私も以前から興味があったので、息子が希望したときはすぐにOKしました。留学生と一緒に過ごすことで息子にとって成長できるチャンスではないかという想いもありました。

Yくん

実際に受け入れてみていかがでしたか。

Yくん

最初は文法を頭の中で考えてから話したり、焦っていたと思います。それが変わったのが、4日目くらいに東京スカイツリーに行ったときです。展望台でガラス張りの床から下を覗いたときに「こわい!」と一緒に興奮して一気に打ち解けました。

お母さま

息子は授業でしか英語を学んだことがないので最初は心配でしたが、3日目くらいからはたしかに普通に話していましたね。授業だけでこんなに話せるようになるんだなと驚きました。

Yくん

学校にネイティブの先生がいるので普段から英語に触れる機会は多かったと思います。実践的な授業のおかげで恥ずかしがらずに話せるようになりました。

米国研修はいかがでしたか?

Yくん

ホストファミリーのおじいさんと経済の話をしたのが一番の思い出です。需要と供給の話や日本の経済の歴史などを、3時間くらいずっと英語で話したんです。それがとても印象的で、物流などでアメリカとの懸け橋になりたいという夢もできました。

お母さま

本当に帰ってきたときの顔つきは違っていましたね。コミュニケーション力が向上し、自信がついて充実した顔でした。2つの研修を続けて受けられてよかったです。

言葉の壁を越えて友情をはぐくんだ! Sさん親子

Sさん親子
高1のSさん親子。Sさんも小学校からの進学生。

日本研修に参加したきっかけを教えてください。

Sさん

日本の伝統文化が好きで、今の日本を支えているのは昔からの知恵や技術であると海外の人にも伝えたいと思い希望しました。

お父さま

実は2年続けての参加です。1年目は、米国研修の前に海外の人の気持ちを理解したいと思い引き受けました。

Sさん

2年目は、昨年受け入れた子が「来年、友人が日本に行くからホストファミリーを引き受けてほしい」と指名してくれたんです。

お父さま

日本研修では、こんなに貴重な経験ができるとは思っていなかったくらい素敵な時間を過ごすことができました。出会いに恵まれてルーテルには感謝しています。

Sさん

日本の文化を体験してもらいたかったので、留学生とは自宅で茶道をしたり、神社にお参りしたりしました。私たち日本人にとって当たり前のことでも、彼女らにとっては疑問に感じることもあり、一緒に学ぶ機会も多かったです。

米国研修はいかがでしたか?

Sさん

昨年うちで受け入れた子の家にお世話になることになり、涙を流して再会を喜びました。ホストファミリーの経験は初めてだったそうですが、今回私が行くと知って引き受けてくれたのがうれしかったです。ファミリーが結婚式を挙げた場所に連れて行ってくれたのも、家族の一員として受け入れてくれたようでうれしかったです。

お父さま

短い期間でも英語が自然に出る感覚を身につけて帰ってきたので、行かせてよかったです。学校が責任を持って連れて行ってくださるので安心してお任せできました。

Sさん

アメリカに行って英語がさらに好きになりました。自分の言ったことが通じるとわかり、うれしかったです。さらに研修の経験を書いた作文が国連のプログラムに選ばれ、ニューヨークに行くこともできました。世界が抱えている問題を英語で意見交換できて貴重な経験になりました。

イベント日程

中学校

第4回中学校説明会+入試体験
2019年11月9日(土)
8:30~12:00
小学6年生と保護者対象。保護者の話(ルーテルの魅力)他。受験生の入試体験中は保護者向けに学校説明会を行います。

高等学校

第3回高校説明会
2019年11月16日(土)
10:00~12:00
入学試験3科の傾向と対策。自己推薦個別相談。
自己推薦 個別相談会
2019年12月14日(土)
9:00~15:30の間で1組30分程度
自己推薦入試の事前面談。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校・高等学校